IoTの一形態として、HEMSやBEMS、スマートハウス(スマートホーム)のシステムが含まれます。逆にIoTがこれらのシステムに含まれるという捉え方もあります。ここではこのHEMSやBEMSについて解説します。
(http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120419_527582.html より)
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、家庭で使うエネルギーの管理を行うシステムです。エネルギーの管理には、電力使用量の可視化、節電(CO2削減)の為の機器制御、ソーラー発電機等の再生可能エネルギーや蓄電器の制御等といったことが含まれます。同様に、BEMSとは「Building Energy Management System(ビル エネルギー マネジメント システム)」の略で、オフィスなどの入っているビルのエネルギーの管理を行うシステムです。
平成24年「グリーン政策大綱」(内閣官房 国家戦略室)によると、日本政府は2030年までにほぼすべての住宅にHEMSを設置することを目指しています。経産省は平成25年度に補助金事業を実施し、HEMSやBEMSの導入を推進していました。
スマートハウスは、HEMSを包含する概念で、エネルギー管理だけではなく、IoT、M2Mによる「家」の通信機能や自動性の高いシステムを指します。
スマートハウス、HEMSにおいて有用な機能を実現するには家庭内の機器が相互に通信できる必要があります。この手段としてスマートフォンとの親和性の高いBluetoothを搭載するということも一つの形態ですが、経産省で普及を推進しているECHONET-Lite(エコーネットライト)(※1)という通信規格を採用することも今後広まるかもしれない形態の一つです。欧州の「KNX(KONNEX)」(※2)米では「SEP2.0 ( Smart Energy Profile 2.0 )」という規格が推進されています。
※1 ECHONET-Lite(エコーネットライト)については、こちらのページをご覧ください。
※2 KNX(KONNEX)」についてはこちらのページをご覧ください。
HEMSに含まれるシステムの例
システムの例には下記のものがあります。具体的には各ページにて事例を紹介しています。
BEMSに含まれるシステムの例
HEMS・BEMS関連イベント