デマンドレスポンスの事例

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デマンドレスポンスとは

現在の電力供給システムは、需要(デマンド)に合わせて供給側を変動させて需給バランスをとっています。それに対して、利用者が電力の使用量を調整して需給バランスを一致させることをデマンドレスポンスといいます。

BEMSの管理場面に表示される電力会社やアグリゲータからのメッセージを受けて、管理者はBEMSの機能を使って、空調機器や照明機器を制御して需要を抑えることになります。電力会社やアグリゲータのシステムと利用者側のBEMSが連携させて、自動的にデマンドレスポンスを実行する「自動デマンドレスポンス(ADR)」と呼ぶ仕組みで、システムを連携するための国際標準規格が策定されています。

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(楽天エナジー http://energy.rakuten.co.jp/demandresponse/ より)

 デマンドレスポンスの技術と標準化

 デマンドレスポンスは、供給側と需要側の双方向通信による情報伝達を必要とする。価格調整による場合、ピーク価格情報が電力会社から需要家に送られ、需要家内のHEMSが価格情報に基づいて家電機器を最適に制御する。ネガワット取引では、電力会社やアグリゲーターと需要家の間でネガワット量や価格情報がやり取りされ、実際に削減した電力量が電力会社に送信される。こういった個々のやり取りにおいて相互接続を確保するために、使用する通信方式、通信プロトコル、情報モデルや表現方法などを標準化する必要がある。

国際標準では、IEC(国際電気標準会議)の「TC13電力量計・負荷計測装置」において電力メーターからのデータ伝送の標準化、「TC57電力システム管理および関連する情報交換」において集約された電力量データと管理システムのインタフェースや、電力系統と需要家システムのインタフェース、情報モデルの標準化などが行われている。これらはデマンドレスポンスのみに特定されているものではなく、電力システムにおける情報通信技術の全般的な活用を対象とした標準化活動である。

(日経テクノロジー http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20130312/270712/ より)

 デマンドレスポンスの実証

「けいはんなプラザ」で、2013年夏にCEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)と連携したデマンドレスポンスの実証が実施されました。

これは、「エネルギーコントローラー(富士電機)」と呼ぶBEMSを利用して、電力需要を予測すると同時に、ビル全体の電力消費量、太陽光発電の発電量(30kW)、地下に設置した蓄電池(30kWh)の充放電量を把握。CEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)からのデマンドレスポンス(DR、需要応答)要請などに応じて、電力消費量が目標値に近づくように空調や照明、蓄電池などを最適制御するというものです。

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(ジャパン スマートシティ ポータルhttp://jscp.nepc.or.jp/article/jscp/20140407/391822/ より)

さらに2015年1月に横浜市は、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証地域」として、民間企業と協働し、「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」の実証を行いました。

本実証は、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)と統合BEMS、スマートBEMSを連携させ、前日の天気予報において、最高気温8度以下が予想される場合、電力需要ピーク時にDRを発動し、電力使用を最大限抑制するものです。

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出典:横浜市温暖化対策統括本部

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 (横浜市記者発表資料http://www.taisei.co.jp/MungoBlobs/435/133/2013010802.pdf より)

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