スマート配電盤とは
配電盤に電子センサーを装着して、電力消費量をリアルタイムで監視・計測して可視化(見える化)するだけでなく、ピーク電力の調整、テナント別の電力使用量の測定、 非常用電源の監視など、制御機能も有しています。
通常のBEMSでは集中管理がなされており、制御する場合には、サーバからそのつど各機器の電力消費量をチェックし、電力量を割り当てることになります。
そこで、あらかじめ各電子機器に優先度を割り当てておき、基板から各機器に必要な情報を送るだけで各機器が判断して電力量を調節する技術も開発されています。
この技術では、配電盤に「アラート・モジュール」と呼ばれる装置を、各電気機器には「インバータ・モジュール」と呼ばれる機器を取り付けるだけで、制御が可能になります。このシステムは、機器の増減に対して柔軟に対応できるというメリットがあります。
(楽天エナジー http://energy.rakuten.co.jp/blog/news/20141028_3001 より)
富士ソフトと日本マイクロソフトの環境情報見える化ソリューション「FSGreen® EMS」
富士ソフトと日本マイクロソフトは、電力量や温度、CO2排出量などの環境情報をさまざまな場所で利用できるようにするクラウドサービス「FSGreen EMS」を提供しています。
事業所や工場、住宅などの配電盤に計測器を取り付け、計測器で集めた電力使用量のデータはネット経由でサーバーに保存する仕組みで、利用者はパソコンや携帯情報端末でデータを閲覧することができます。
オフィスビルや店舗、工場のフロア、フロア内のブロックなどのエリアごとに、使用電力量や室温、湿度などの変化を時系列のグラフで確認したり、月次や週次、日次、時間ごとに比較したりできるほか、CSV形式で出力も行え、エネルギーの使用状況分析レポートの作成に役立てることが可能です。
【FSGreen® EMSの主な機能】 (オフィス、店舗、工場向け)
・各地に点在するオフィス、店舗、工場の電力量や温度などの環境情報を集約し、一覧で確認できます。
・センサーの種類を増やしたり、カメラ画像と連動させることができます。
・オフィスでは、消費電力の他に、クライアントPCの稼動台数、室内温度等を同一画面で管理できます。
・工場では、高圧設備における電流量、電圧量を正確に把握し、使用電力量を適正化できます
【システム構成図】
(富士ソフト http://www.fsi.co.jp/company/news/120417.html より)