ホームオートメーション

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ホームオートメーション

ホームオートメーション(home automation)は、頭文字をとってHAということもあります。日本語なら住居の自動化ということになりますが、明確な定義はないようです。Wikipediaでは「・・英語ではDomotics(ドモティクス)とも呼ばれる」とあります。パナソニックの「リフォーム用語集」では「別名ホームエレクトロニクス」とあります。
一般には、住環境の利便性・快適性の向上のためにエレクトロニクス機器を用いて各設備が制御され、自動化された状態のことを指しているようです。

具体的には、人を感知して自動で照明やエアコンをオンやオフにしたり、家の外からスマホでエアコンや風呂の給湯・床暖房などを遠隔操作したり、自動ロックや火災を自動で知らせたりといった機能などです。

ところでDBJの「今月のトピック№224(2015年2月17日)」では、ホームオートメーションを「宅内のセンサやカメラ、照明や木々、家電などがゲートウェイ経由でネットに接続し、外出先からでもスマホなどでコントロールできるシステム」としています。ホームオートメーションにIoT技術が加わって、家電や防犯設備などが常にコンピューターネットワークに接続した住居をコネクテッドホームと呼んでいますので、ホームオートメーションは現在ではコネクテッドホームでもあるとも言えるのかもしれません。

スマートハウス

ホームオートメーションとよく似た言葉に「スマートハウス」があります。最近はこちらの呼び方のほうがよく耳にします。この語もはっきりとした定義はないようですが、一般には、HEMSやホームオートメーションなどの連携によって統合ソリューションを実現する住宅、家電や設備機器を情報技術等で最適制御を行うことで、生活者のニーズに応じた快適なサービスが提供される住宅というとらえ方がされています。

スマートハウスは1990年代にすでにアメリカでその概念が提唱されており、同じころホームオートメーションも話題となっていました。ちなみに1990年に、今日のスマートハウスにつながる先進的な実験として東京六本木に「TRON電脳住宅」が作られ、1993年までの3年間実験を行っています。バラバラな機器や中途半端なホームオートメーションの寄せ集めてなく、さまざまな機能を統合して、きめ細かく調整し、しかもだれもが使いこなせるシステムということをコンセプトに作られました。蛇口に手を近づけると水が出るセンサー水栓、温水洗浄便座、血圧や尿の自動分析を行って病院へデータを送る健康トイレ、材料さえあれば自動で調味料や火加減を調整してくれる調理台などです。

このように当初はホームオートメーションとスマートハウスの区別は類義語として使われていたようです。現在はHEMSを導入し、家庭内のエネルギー需給を賢く管理・制御する住宅をスマートハウスと日本では呼ぶことが多いようです。

スマートホーム

スマートホームという言い方もあります。スマートハウスとスマートホームはほとんど同義語で使われているようです。損保ジャパン日本興亜総合研究所のVol.34 (2015.3.16)「Global Insurance Topics」では、環境省の資料として、日本では「スマートハウス」の名称がメジャーだがヨーロッパでは「スマートホーム」で議論されていると述べています。つまり、呼び方の違いはあっても意味するところはあまり変わらないということのようですが、同資料では、日本は「スマートなエネルギー需給」、欧米では家庭内の機器を管理・制御・モニターできる「ホームオートメーションテクノロジー」ということが主流で若干の違いがあるとも述べています。

経済産業省の資料では、両者をはっきりと区別しています。「スマートハウスからスマートホームへ」として、スマートホームを上位概念ととらえているようです。家電製品・住宅設備機器をネットワークに接続した住居を「スマートハウス」とし、家庭内データの利活⽤により、⽣活空間(暮らし)をカスタマイズ可能となる将来の状態を「スマートホーム」として区別しています。

home_automation_001_R(スマートホームにおける現状と将来像の実現に向けた検討の⽅向性について 平成29年3⽉1⽇ 商務情報政策局情報通信機器課・情報経済課 商務流通保安グループ製品安全課 http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/downloadfiles/k170301002_01.pdf より)

ホームオートメーションの事例

〇 craft ai

craft aiはフランスのパリにある会社で、ユーザの生活習慣や生活のリズムをAIが学んで、ユーザが何もしなくても快適な生活環境を提供してくれる家の実現を目指しています。デバイスの使用頻度、時間帯、照明や温度説いたことの他に、個々の家の中での行動パターンを様々なデバイスで把握し、AIが生活のパターンを学んでいくようです。
ユーザの生活パターンと違った行動を検知した場合には、ユーザに知らせてくれる仕組みもあるそうで、防犯機能も備わっています。
これが実現すれば、人はずいぶんなまくらになるかもしれませんね。また、データからAIがユーザに生活改善を促すということも可能かもしれません。

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http://www.craft.ai/use-cases/ より)

〇 CASPAR

AIスマートホームシステムCASPAR・AIを開発するのはアメリカのBrain of Things社です。CASPARは、AIによってユーザの生活習慣を理解し、快適に生活できる環境をつくるために家全体をコントロールするというものです。モーション、ビジュアル、スイッチ、コンセ ント、オーディオ、照度、温度、湿度など様々なセンサから居住者の行動のデータを集めます。AIがそれらのデ ータを居住者の行動党を理解して居住者の行動の予測を行い、住居内の機器に最適な動作を命令するというものです。
考え方としては、かつてばらばらに存在していたポータブル機器がスマホ1台の中に集約されたように、家の中にある機器を一つのプラットフォームでコントロールしようということのようです。

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