X Prize Foundation(Xプライズ財団)

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Shell Ocean Discovery XPRIZ

2015年12月、Xプライズ財団が「深海探査機」コンテスト(Shell Ocean Discovery XPRIZE)を行うとのニュースがありました。

内容は深海(水深4000メートル)に潜水ロボットを送り込み、15時間以内に250平方キロメートル以上の海底を高解像度でマッピングするというもので、600万ドルの賞金が用意さえているそうです。海洋大気庁(NOAA)も100万ドルの賞金を用意し、化学的あるいは生体的な兆候の出所を特定(熱水噴出孔など)したチームに贈るとのことです。

Xプライズ財団のコンテスト

Xプライズ財団はこれまでにも、ユニークなコンテストをいくつも手掛けてきました。

(1)Ansari X Prize(アンサリ・エックスプライズ)

民間による最初の有人弾道宇宙飛行を競うコンテストで、世界中の各地から26チームが参加して2004年にアメリカで開催されました。高度100kmの有人宇宙飛行に初成功したスペースシップワン (SpaceShipOne) が賞金の1,000万ドルを獲得しました。

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(http://www.rogerdodger.net/archive/space-training.html より)

(2)Lunar Lander Challenge

2007年にXプライズ財団とGoogleが発表したコンテストで、「低予算で月まで到達できる探査機を開発する」ことを目的にしています。コンテストの実施期限は2017年末で、現在16チームが挑戦しています。優勝賞金は、月面を500メートル以上探査し、指定された動画や画像、高解像度の月映像などを含む1ギガバイト以上のデータを地球に送信することができた最初のチームに送られます。日本からはHAKUTO(ハクト)が参加しています。

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(http://team-hakuto.jp/technology/ より)

(3)プログレッシブ・オートモーティブ・Xプライズ

1リットル42km以上で、なおかつ「メインストリーム」部門に参加する自動車は、4人乗りの4輪車でラゲッジルームを備え、エアコンと音楽プレーヤー付き、静止状態から12秒で時速約96キロメートルまで加速し、最高時速が160キロメートル、航続距離が321キロメートルといういう超優良燃費車の開発を目指すコンテストです。

(4)クアルコム・トリコーダーXプライズ(Qualcomm Tricorder XPRIZE)

クアルコム財団が後援する映画「スタートレック」のトリコーダーのようなモバイル医療機器の開発を目指すコンテストです。機器は15の病状群の診断と5つの健康指標の捕捉が可能という条件があります。2012年に開始され、現在最終候補10チームが残っています。最終審査と授賞式は、2016年前半に行われる予定です。

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(http://tricorder.xprize.org/ より)

(5)NRG COSIAカーボンXプライズ

二酸化炭素(CO2)を原料として価値ある製品を作るコンテストで、賞金額は2000万ドルです。

(6)Archon Genomics X Prize

2013年9月に、ゲノム解読技術と精度の向上およびコストの削減をめざしたて始まったコンテストです。100歳以上の高齢者100人のゲノム配列を、1人当たり1000ドル(8万円)以下のコストで、30日以内に最も正確に解読したチームに、1000万ドル(8億円)の賞金が授与されます。

(7)ウェンディ・シュミット・オーシャン・ヘルスXプライズ

米シュミット・ファミリー財団と共に開催されたコンテストで、海洋の酸性化を正確に手頃なコストで測定できるpHセンサーを開発するというものでした。モンタナ州のチーム「サンバースト・センサーズ」が精度部門とコスト部門で大賞をとりました。

(8)アダルト・リテラシーXプライズ

このコンテストは、12カ月という短期間のうちに、成人の識字学習者の識字能力を大幅に向上させるモバイル・アプリケーション開発を競うものです。最も成績を向上させたチームには賞金400万ドル、さらに対象者を英語が母国語である集団と英語が母国語でない集団に二分し、それぞれの集団で最も成績を向上させたチームには、ボーナス賞の50万ドルが授与されます。

Xプライズ財団(X Prize Foundation)とは

Xプライズ財団(X Prize Foundation)は1995年に設立された非営利組織です。イノベーションとブレークスルーを加速し、人類に利益をもたらす飛躍的な技術革新の創出を目的に設立されました。創設者はピーター・ディアマンディス博士です。現在会長及び経営最高責任者を務めています。ピーター・ディアマンディス博士は、マサチューセッツ工科大学で航空宇宙工学などを学んだ後、ハーバード大学医学大学院で医師資格を取得し、1987年に宇宙開発分野の人材を育成する国際宇宙大学を創設しています。さらに、2008年には発明家で未来学者のレイ・カーツワイル氏とともに人類が抱える難問に挑む起業家を育てるシンギュラリティ大学を設立しています。アメリカ・フォーチュン誌の「世界の偉大なリーダー50人」に選ばれたこともあります。

 

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