Ucode

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Ucode

ucodeは個々のモノや場所を識別するために割り振られた固有識別番号で、開発したのはYRPユビキタス・ネットワーキング研究所です。2012年6月に、ITU(国際電気通信連合)において「H.642.1」という国際標準規格に採用されています。ucode は128bit、つまり、2の128乗の番号があることになりますが、32bitで約43億ですから、128bitでは43億×43億×43億×43億という天文学的な数字になります。また、それ以上の長さのコードも利用できるように、128bit単位で拡張も可能になっているということで、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 所長の坂村健博士の『ユビキタスとは何か』(岩波書店)には、「1日に1兆個の物に違う番号をつけることを1兆年続けることを1兆回繰り返すことが出来る」と表現されています。なお管理はユビキタスIDセンターによってなされていますが、ユビキタスIDセンターや認定された組織に申請すれば、誰でもucodeの発行を受けることができます。

ucodeを実際に利用するにはucodeタグと呼ばれるバーコードやQRコード、Smart CardやRFID、電波マーカー、赤外線マーカーなどにタグを貼りつけることになります。これまでは同じ製品には同じバーコードが付いていましたが、ucodeでは、同じ製品であっても、1つ1つの番号が異なり、ucodeの発行された製品が消滅するとucodeも破棄され欠番になります。さらにこの番号は、物や場所だけではなく、デジタルなコンテンツや情報にも割り当てることができるとのことです。また、ユビキタスIDセンターにはucodeサーバと呼ばれるデータベースサーバが設置されており、ucodeタグに格納できるデータ量を超えた情報がucodeサーバによって管理され、番号に紐付けられた情報をデータベースから取り出せるだけでなく追記もできるようになっています。

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(http://www.uid4u.com/info/ucode.html より)

ユビキタスIDセンターのホームページからucodeの特徴を簡単にまとめると次のようになるようです。

1 製品種別を表すのではなく、個々を識別するコード

2 モノだけでなく場所やコンテンツ、概念にも振ることができる

3 応用分野や業種に依存しない

4 意味を含まない純粋なシリアル番号

5 格納するタグを選ばない

6 強固なセキュリティやプライバシ情報保護を実現できる

(http://www.uidcenter.org/ja/learning-about-ucode より)

Ucodeの事例

ココシルマーカー

ココシルマーカーはBluetooth LE(BLE)規格の無線通信を使いucodeを定期的に発信するマーカーです。スマートフォンを持ってマーカーに接近すると、アプリは受信したucodeを元に、その場所の案内や商品の説明などをします。日本各地の観光地や博物館、美術館、駅や空港など構内案内などで活用され、さまざまな情報を提供しています。(ユーシーテクノロジ http://ts.uctec.com/uctec/kokosil_marker/jp/ より)

トレーサビリティサービス

トレーサビリティ(traceability)は日本語では追跡可能性という言い方がされます。本来は業種を限定しませんが、特に食品の安全を確保するために、栽培や飼育から加工・製造・流通など、最終的な消費・廃棄までの過程を履歴として明らかにして、記録しておくことを指す場合に用いられています。このトレーサビリティにおいてucodeタグを使って、製品ではなく個々の「モノ」の情報を管理しようというトレーサビリティサービスがあります。ucodeタグはバーコード、RFID、プラスチックカード状のタグなどいろいろな種類があり、状況に応じて選択できます。

100年の森林創造情報システム

岡山県西粟倉村で行われているもので、森林の所有者区画にucodeを付与し、それぞれのucodeに各種森林情報を紐付けて管理するというものです。このことで、高度な森林管理、詳細な施業記録管理、そして管理の効率化を実現する。将来的には、木材のトレーサビリティ等の枠組み作りに繋げるとのことです。

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(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/data/jireishu/h24/210833030_jirei_h24.pdf より)

「オープンデータによる都市全体の外国人観光客の受入環境整備事業」

 本事業は総務省のオープンデータ・ビッグデータ利活用推進事業の一つで、札幌市で行われ、外国人観光客向けに観光やイベント観戦などの情報を提供するものです。具体的には、「Microsoft Azure」、「Micfosoft Translator」、ucodeビーコンを活用して、現在地の案内情報、イベントや買い物情報、鉄道やバスの位置情報などを利用者の母国語で表示します。現時点で対応する言語は、日、英、中、韓、タイの6カ国語です。Bluetooth Low Energy対応のucodeビーコンは、札幌駅地下街に11カ所、大通公園に11カ所設置しているとのことです。

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(http://www.vled.or.jp/committee/20160121_siryou4.pdf より)

 

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