TOP500/HPCG/Graph500のトップ20

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TOP500

スーパーコンピューターのランキング「TOP500」や「Graph500」、「HPCG」が公表されました。
TOP500は1993年から開始され、世界の上位500機を毎年 6 月と 11 月に発表しています。
今回は、国別の機数では中国と米国が最多の171機で、3位はドイツで31機、日本は4位で27機でした。

top500_2016_002_r(https://www.top500.org/statistics/overtime/ より)

日本でトップ10にランクされたのは。東京大学柏キャンパスに設置された東京大学情報基盤センターと筑波大学計算科学研究センターが共同運用するOakforest-PACSで、6位でした。また、7位には理化学研究所の「京」が入っています。

top_001_r(https://www.top500.org/list/2016/11/ 参照)

TOP500の評価はLINPACK ベンチマークが使われています。連立一次方程式の処理速度です。アメリカのテネシー大学ジャック・ドンガラ博士らによって開発されたベンチマーク・プログラムです。

HPCG

HPCG(High Performance Conjugate Gradient)は、産業利用など実際のアプリケーションで用いられる共役勾配法(※1)の処理速度の国際的なランキングです。TOP500の評価方法が、実際のアプリケーションで求められる性能要件と合わないとのことから、新たに考案されたベンチマーク・プログラムです。2014年からランキングが発表されています。今年のランキングはHPC(高性能計算技術)に関する国際会議であるSC16(2016年11月13日~18日)で発表され、1位になったのは理研の「京」でしした。(前回6月では2位)2位は中国の「天河2号」、3位は東京大と筑波大が共同運用する「Oakforest-PACS」でした。
公表資料では101位までしか載っていません。新しいランキングということもありエントリーが少ないのかもしれません。

hpcg_001_r(http://www.icl.utk.edu/~luszczek/hpcg/sieteiW3egohPai9/hpcg2016sc.html 参照)

 

(※1)共役勾配法
物理現象をコンピュータでシミュレーションする場合、大規模な連立一次方程式として解くことが多い。連立一次方程式を解く方法として、解を直接求める直接法と、反復計算を行うことで正しい解に収束させていく反復法がある。共役勾配法は、この反復法の一つであり、前処理を組み合わせることにより、早く正しい解に収束させることができる。コンピュータシミュレーションの世界ではよく使われている。
(理化学研究所 トピックス2016http://www.riken.jp/pr/topics/2016/20161116_1/ より)

Graph500

Graph500は、2010年から開始されたスパコンランキングで、関連性のある大量のデータを解析するときに用いるグラフ解析の性能を競うものです。
グラフの幅優先探索(1秒間にグラフのたどった枝の数、Traversed Edges Per Second:TEPS)という複雑な計算を行う速度で評価されますが、計算速度のみならずアルゴリズムやプログラムを含めた総合的な能力が必要とされています。そう言う意味では、Graph 500は、開発した計算手法がどれだけ高速かを競うベンチマークとなっているともいえそうです。

発表された資料を見ると211位までしか掲載されていませんので、TOP500ほどのエントリーはまだないようです。また、209位には「Apple-iPad3」とあります。

graph_001_r(http://www.graph500.org/results_jun_2016 参照)

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