Top 10 Emerging Technologies of 2016から

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Top 10 Emerging Technologies of 2016

世界経済フォーラム(WEF)から発表された2016年の10大新興技術(Top 10 Emerging Technologies of 2016)のことがニュースになっていました。発表そのものは18ページ余りの小冊子としてすでに6月に公表されています。向こう数年間に世界に多大な影響を及ぼす可能性が高い技術で、リストは、米IBMのフェローで最高技術革新責任者(CIO)のバーナード・メイヤーソン博士やサイエンティフィックアメリカンの編集長マリエット・ディクリスティーナをはじめ世界の専門家で構成する委員会がまとめたものです。日本からは三菱化学株式会社 イノベーションセンター M&R フェロー 松田 潔 氏の名前が入っているようです。

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(http://www3.weforum.org/docs/GAC16_Top10_Emerging_Technologies_2016_report.pdf より)

昨年の一番は燃料電池車でしたが、今年はナノセンサーとインターネット・オブ・ナノシングスとなっています。以下、次の通りですが、取り立てて目新しいテクノロジーばかりというわけではありません。このことについては、Top 10 Emerging Technologies of 2016のWebページに、バーナード・メイヤーソン博士の言葉として、次のように述べられています。

審議中に評議会のメンバーによって使用される基準の一つは、2016年にはそれぞれの技術の展開に転換点を表している可能性でした。したがって、リストには、数年前から知られているいくつかの技術が含まれていますが、今や成熟し、その影響が有意義に感じることができる成熟度のレベルに達している

(https://www.weforum.org/agenda/2016/06/top-10-emerging-technologies-2016 参照)

ということのようです。

Top 10 Emerging Technologies of 2016のWebページには、2016年の10大新興技術の概要が以下のように示されています。

① ナノセンサーとインターネット・オブ・ナノシングス

2020年までにインターネットに接続されたデバイスが300億に達する予想されている中で、今、焦点となっている最もエキサイティングな分野の一つが名のセンサーです。人間の体内を循環できたり建築材料に埋め込まれた利するセンサーです。ている可能なナノセンサーになりました。 一旦接続されると、Nanothingsのインターネットは、医学、建築、農業および薬物製造の将来に大きな影響を与える可能性があります。大きな課題もあります。ウェッブに信号を送信するセルフパワーナノデバイス、プライバシーと安全性(免疫反応)などです。

② 次世代電池

再生可能エネルギーの普及を阻害している最大の要因の1つは、需要と供給を一致させることの難しさです。ナトリウムやアルミニウム、亜鉛などをベースとした電池を利用するエネルギー貯蔵技術の進歩により、村全体にクリーンで信頼性のある24時間体制のエネルギー源を提供できるミニグリッドが可能になります

③ ブロックチェーン

すでに多くの分散型電子台帳が作られ、オンライン通貨ビットコインに関連するベンチャー投資が2015年だけで10億ドルを超えています。市場や政府のあり方を根本から変える可能性のあるブロックチェーンの経済的・社会的影響が今浮上してきています。

④ 2D材料

単原子層の物質である2D材料グラフェンの生産コスト急低下は、空気や水のフィルターから新世代ウエアラブル端末や電池に至るまで広い範囲でその応用が浮上してきていることを意味します。

⑤ 自律走行車

自動運転車はほとんどの地域で合法的でないかもしれないが、人命を救い、公害を減らし、経済を活性化し、高齢者やその他の社会階層にとって生活の質の改善をもたらす可能性を秘めているため、完全な自律走行に向けたキーテクノロジーが急速に導入されてきています。

⑥ 生体機能チップ

人間の臓器のミニチュアモデル – メモリスティックのサイズ -は、以前は不可能だった方法で研究者たちが生物学的メカニズム反応を見ることを可能にし、医学研究や新薬開発に革命をもたらす可能性があります。

⑦ ペロブスカイト太陽電池

この新しい光起電性素材は、古典的なシリコン太陽電池より3つの点で優れています。製造が簡単で、ほぼどこでも利用でき、今のところはより効率的に電力を発生し続けることができます。

⑧ オープンAIエコシステム

データの前例のない可用性と相まって、自然言語処理と社会意識アルゴリズムの進歩によって、スマートデジタルアシスタントが近い将来、個人の金銭や健康の管理から洋服選びの助言まで、幅広い仕事で支援するようになるでしょう。

⑨ 光遺伝学

遺伝子導入によって光応答タンパクを発現させ、細胞を光制御できる形に変えてしまう技術の最近の進歩により、今や脳組織のより深い部分にも光の照射ができるようになり、脳障害を抱えている人々の治療改善につながる可能性があります。

⑩ システム代謝工学

合成生物学、システム生物学、進化工学の進歩のおかげで、化石燃料の代わりに植物を利用して安価でよりよく製造できる基礎化学品が毎年増えているます。

(https://www.weforum.org/agenda/2016/06/top-10-emerging-technologies-2016 参照)

ちなみに、2013年からの10大新興技術をまとめてみました。

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(https://www.weforum.org/ 資料より)

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