究極のウェアラブル(?)スマートタトゥー

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注目されているウェアラブルですが、今は「着る」「装着する」というアプローチが中心です。ですが、究極のウェアラブルは「肌に貼る」や「皮膚に埋め込み」というものかもしれません。

現時点での「肌に貼る」ウェアラブルは、データトラッキングだけの機能が中心です。今後の方向は、データの取得のみならず、そのデータから瞬時に薬剤の投与までを想定しています。ただ、電源と送信機の柔軟性、また小型化という課題があり、体内への埋め込みを想定した場合には、拒絶反応を起こさない素材の開発も課題となります。

皮膚に張り付ける「スマート・タトゥー」

underskin_001イリノイ大学、中国の大連理工大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らによって開発された「スマート・タトゥー」は、長さが約4cm、幅が約2cmで、厚さは0.003mmのパッチで、シリコンウエハを使って肌にスタンプするか、あるいは水溶性のポリヴィニールアルコール層を使って貼りつけ、スプレー式の包帯をかぶせて保護と防水を行うそうです。2週間ほどではがれますが、装着されているときは十分な耐久性もあります。伸縮自在のモーションセンサーと温度センサー、ReRAM、マイクロヒーター、皮膚から吸収される薬剤の層構造となっています。筋肉の動きに反応して薬剤を投与するといったことが想定されています。

この新しいパッチには、バッテリーと送信機が含まれていませんが、その候補となるリチウムバッテリーやRFIDタグといったものは、まだ十分な柔軟性を備えていないという課題があります。

貼る Bluetooth 体温計

temptraq_001TempTraqはBlue Spark Technologiesが開発したBluetooth 対応の貼る体温計です。薄いシールにはバッテリーと通信モジュール(Bluetooth)が内蔵されていて、24時間スマホのアプリに送られ、グラフ化して表示/保存できます。体温が設定以上になるとアラート通知したり体温データをメール送信したりすることもできます。

フイルムバッテリーを使用しており、約24時間の連続使用が可能です。従って、1日1回貼り替える必要があります。米国食品医薬品局の審査待ちの状態だそうです。

皮膚に埋め込む「スマート・タトゥー」

「Underskin」と呼ばれるプロジェクトは、手に電子タトゥーを埋め込む「スマート・デジタル・タトゥー」という概念を提案しています。このUnderskinは、身体の電気化学的エネルギーによって電気を得る多機能タトゥーが、手が触れたものと情報をやり取りし、アクションがおこなえるというものです。

例えば、NFCシグナルを送信して、ハンドルに触れることで目の前のドアのロックを解除したり、相手と手を握ることでデータの受け渡しをしたりします。

また、クレジットカードが手の中にあるときだけ、カードの機能が動作するような非接触型決済や、ユーザーの現在位置と身体の動きを検知する機能を活用して、情報の追跡だけでなくて、おこなったジェスチャーを認識したりすることも可能になります。

また、皮膚に密着していることからデータを計測、集計し、病気や体調、活動状態を把握、管理するのにも有用です。

「Underskin」の開発チームでは5年以内に実用化したい意向だそうです。

 

 

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