センサー市場

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センサーの市場規模

〇 JEITAの報告から

JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が2015年12月に発表した「JEITAセンサ・グローバル状況調査2015」によれば、2014年におけるセンサーの世界出荷台数は約251億個、出荷金額は約1兆3,173億円で、毎年大きな伸びを示しています。
需要別でみると、金額構成比では通信機器・スマートフォン用が最も多く、全体の45%を占めています。次いで自動車・交通用が17%です。数量構成比では、汎用の34%、次いで通信機器・スマートフォン用の19%となっています。

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(http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/sensor/pdf/release20151217.pdf より)

種類別では、2014年の金額構成比でみると最も多いのは光度センサーで58%を占めています。次は位置センサーで17%です。あと圧力センサー、慣性力センサー、温度センサーと続いています。

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(http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/sensor/pdf/release20151217.pdf より)

数量別でみると一番数量の多いのは温度センサーで47%を占めています。次が位置センサー21%、光度センサー20%となっています。そのあとは慣性力センサー、磁界センサーと続いています。

sensor_003_R(http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/sensor/pdf/release20151217.pdf より)

JEITAによれば、2011年時点で日系企業のセンサー出荷金額は世界需要の約50%を占めています。しかし、Trillion Sensors Universe(トリリオンセンサー社会)が実現された場合には、1兆個のセンサーのうち1%程度が既存用途、99%が新たな用途に用いられると言われており、日本のこの分野での優位が安定しているというわけではないようです。

〇 富士キメラ総研の報告から

富士キメラ総研が2015年8月に発表した「2015 センサーデバイス/ビッグデータ・IOT市場調査総覧」では、2014年のセンサー世界市場は4兆5771億円、センサーの数は311.1億個となっており、2019年には市場が5兆5576億円(2014年比121.4%)、センサー数は418.6億個(2014年比134.4%)となっています。

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(電波政策2020懇談会 サービスワーキンググループワイヤレスビジネスタスクフォース(第3回)センサーネットワークの現状について 平成28年3月14日 事務局 より)

そして、今後伸びるのは生体センサーと見ています。

sensor_004_R(富士経済グループ PRESS RELEASE 第15080号 2015年8月28日より)

スーパーセンシングフォーラム

情報通信白書では、センサー市場において日本企業が優位な立場を維持していくために下記のことを提言しています。

① より安価なセンサーの大量生産(既存の強み)
② 異なる分野のセンサーデータの収集・共同利用を可能にするプラットフォームの構築
③ 膨大なセンサー情報を活用したサービス・アプリケーションの開発等を実現していく
(情報通信白書 より)

また、センサーは日本の得意分野ではあるもの、部品の供給が中心でサービスや製品の開発では十分に強みを発揮できていなという指摘があります。

このようなことから産学共同で、センサーが生み出す情報を活用したサービスや製品を開発する取り組み「スーパーセンシングフォーラム」が2016年7月に活動を開始しました。同フォーラムのWebサイトには、「センサー関連企業やソフトウェア企業、データを活用する様々な企業を結びつけ、「センシング・デザイン」という新たな産業を育成するために設立」したと述べられています。

また、スーパーセンシング(Super Sensing)について、人と環境とセンサーの3者の関係の全体を考えるセンサーからセンシングへの転換、さらにそのセンシングの概念を拡張したしたものをSuper Sensingと述べています。「Super Sensingの概要とフォーラムの活動趣旨について」では、次のように定義しています。

人間が本来有する処の生物感覚の枠組みを拡張する考え方であり仕組みです。人間が記憶、保持している感覚の領域の枠組みを一旦排除し、拡張する考え方であり、 私たちに新たな暮らしの豊かさや感性の広がりを供与し進化させるものです。今まで人間の意図や目的にあわせる形で扱われてきた感覚を人間の目的や意図以外の範囲まで拡張し、モノや空間自体が有する無為 自然的な領域までも、その範囲として包含していく考え方を指します。(http://supersensingforum.com/pdf/material.pdf より)

スーパーセンシングには大きく5つの段階が存在し、現在は、4.0にあたる「llluminate & Associate:データを活用するためのアルゴリズムを生み出す」段階に差し掛かっているとのことです。

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(http://supersensingforum.com/pdf/material.pdf より)

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