Amazon Picking Challenge

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Amazon Picking Challenge

アマゾンでは倉庫にロボットは配備していますが、乱雑におかれた各商品を選び取る(ピッキング作業)といういことはまだ課題が多く自動化されていません。そんなことから2015年から「アマゾン・ピッキング・チャレンジ(Amazon Picking Challenge)」というコンテストを行っています。
1回目はシアトルで約30チームが参加して行われ、ベルリン工科大が優勝しました。2回目となる今年は、世界各国から16チームが参加し、ドイツのライプチヒで6月29日から7月3日まで行われました。

競技内容

競技は2種類あり、一つは箱から商品を取り出し棚に詰めるStowと、もう一つは指定された商品を玉から取り出して箱に入れるPickです。扱う商品は40個で、DVD、ボトル入りの水、歯ブラシ、柔らかいTシャツなど形や重さ、表面の堅さなど全くばらばらです
商品の種類や移動の指示などは競技開始の5分前になってチームにデータとして知らされるそうです。また、「商品に何らかのダメージが与えられた場合」「商品を30cm以上の高さから落下させた場合」「商品が棚の指定された位置よりも0.5cmはみ出していた場合」は減点となります。

競技の結果

今年はオランダのデルフト(デルフト大学とデルフトロボテックスの混成チーム)がStow及びPickとも1位で総合優勝し、賞金5万ドルを獲得しました。デルフトのロボットは安川電機のロボットをベースにしたものです。
日本からは4チームが参加し、PickでPFN(プリファード・ネットワークス社)がオランダのデルフトと同スコアで2位と健闘しました。PFNはStowでも4位と健闘しています。
PFNは機械学習とディープラーニングを得意とするベンチャー企業で、トヨタ自動車やファナックなどとカメラの画像から物体や人を認識する技術やバラ積みされた物体をピッキングするシステムの技術などを研究開発しているそうです。

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(http://amazonpickingchallenge.org/results.shtml参照)

日本チームの弱み

今回の競技会でオランダチームの勝因を技術的な優秀さ以上に、作り手の理論を優先させる「プロダクトアウト」の発想ではない利用者の要望を最重視する「マーケットイン」に徹したことだと日本経済新聞は分析しているようです。それは逆に言えば日本チームに足りなかったこととも言えそうです。そして、

「・・・全体を通じて統合的に考えることが足りなかった。個別最適の誤謬(ごびゅう)に陥った」「日本人は正確に動くロボを作るのは得意。でも、求められたことを達成するために自ら問題を設定するのが苦手」「技術が強くてもビジネスで負けることはある。どういうビジネスにするのかが重要」(2016年7月15日付け 日本経済新聞より抜粋)

といった専門家の声を紹介しています。

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