デリバリーロボット

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デリバリーロボット

宅配の現場では人手不足と再配達等によるドライバーへの負担が深刻な問題となっているようです。Amazonの配送センターのように荷物の集積拠点での自動化は進みつつあり、効率化も図られているようですが、最寄りの配送拠点から顧客までのいわゆる「ラストワンマイル」は、自動化が難しく、ドライバーが直接顧客に荷物の受け渡しをするしかないないのが現状のようです。

しかし、このラストワンマイルを、ロボットやドローン、ロボットカーなどで無人配送する試みが始まっている。ヤマト運輸とDeNAは、2017年4月17日から2018年3月31日の期間、国家戦略特区の神奈川県藤沢市の一部エリアで、自動運転車を使って荷物を自動配送する実験を実施します。また、楽天はNTTドコモ、千葉大学から出たベンチャーの自動制御システム研究所などとドローンを使った宅配サービスの実証実験を行っています。

海外では、ラストワンマイルの配達を小さなロボットが行うデリバリーロボットの開発が行われ、すでに限られてエリアですが、ピザの配達ロボットとしての実証も行われているようです。
今回はそうしたデリバリーロボットを紹介します。

Starship

Skypeの共同創業者のAhti Heinla氏とJanus Friis氏が設立したエストニア生まれのスタートアップStarship Technologies社が開発したデリバリーロボットです。

ロボットは6輪の車輪を持ち、9台のカメラ、各種センサー、制御システム、通信機器、LED、バッテリーを内蔵し、重量は約8kgです。自動運転で走行できるそうですが、現在は自動運転とコントロールセンターから監視・操作を組みわせています。

およそ2~3マイル(約5km)の範囲内での配達が可能で、時間は5分から30分ぐらいとのことですが、安全上、移動速度は歩行者よりやや早い6kmほどのようですので、5kmを30分での配達は難しいのではないでしょうか?配送可能な荷物の重量はメディアによって約9kgとしているものや18kgとしているものものがあります。どちらが正しいのでしょうか?。

delovery_bot_001_Rhttps://www.starship.xyz/ より)

Marble

米カーネギーメロン大学出身のJason Calaiaro氏、Matt Delaney氏、Kevin Peterson氏が2015年に立ち上げたスタートアップMarble社が、食料品、食事、薬などの生活必需品の配達を想定して開発中のロボットです。

先ごろ同社はYelpと提携し、同社が2015年に買収したフードデリバリー事業「Eat24」のレストラン宅配サービスにMarbleを使用するようです。Yelpとは、2004年に創設された総合口コミサイトの企業でサンフランシスコに本部が置かれています。

レストラン宅配サービスでは、顧客がWebサイト等で料理を注文し、ロボット配送を承認すると4桁のPINコードが顧客に送られてきます。顧客は、注文した料理が届くとPINコードを入力してドアのロックを解錠して料理を取り出します。

ロボットの稼働可能時間は6~8時間で、歩行者と同程度の速さで移動します。現在は人が付き添って2km程度の範囲で配送を行っているようです。

delovery_bot_002_Rhttps://www.marble.io/ より)

Carry

CarryはDispatch Robotics社が開発したロボットで、現在、地元の大学で学生に郵便や小包などを届ける実験などを行っています。

最高時速は6km程度で、収納するスペースは4つに区切られ最大約45キロまでの物品を運ぶことができます。また、ユーザーはアプリで「Carry」の現在地を確認したり到着時の通知の受信や鍵の解錠などをすることができます。もちろんユーザーは自分あての荷物が入っている区画だけしか開けることはできません。

Carryは大人2人がかりでないと持ち上げられないので盗難の心配は少なく、常に4Gネットワークに接続しているので異常が感知されるとDispatchのチームが対応するようになっているそうです。

delovery_bot_003http://dispatch.ai/ より)

DRU (DOMINO’S ROBOTIC UNIT)

DRUはピザの配達に特化したデリバリーロボットで、ピザは保温、ドリンクを保冷しながら運搬します。現在、オーストラリア・クイーンズランド州の一部エリアにて運行されています。

開発に携わったのはオーストラリアで軍事ロボットの技術開発を手掛けるMarathon Targets社です。従って、DRUは実弾演習で使用される自律ロボットをベースに作られているとのことです。

最大で時速20㎞、距離20㎞の走行が可能とのことです。多くの車載センサー、LIDAR(light detection and ranging:レーザー光線を使ったリモートセンシング技術)、GoogleマップのGPSを組み合わせたシステムを使い、自動的に経路を設定して配達を行います。また、複数のカメラでロボットの盗難や破壊行為などを常時ストリーミングする機能も備えているとのことです。

delovery_bot_004_Rhttps://www.dominos.com.au/inside-dominos/technology/dru より)

Relay

Relayは2013年設立のSavioke(サビオーク)が開発した自動走行デリバリーロボットです。同社のサービスはすでにホテルを中心に、各部屋への軽食や飲み物、アメニティの配送業務用として導入されています。最適ルートを選択して自動走行する機能や衝突検知や障害物回避、エレベーターの自動操作などの機能を備えています。

delovery_bot_005http://www.savioke.com/ より)

デリバリーロボットは、地上を歩行者と同程度の速さで移動する点ではドローンによる配達より安全でコストも低く抑えられるようです。法規制などをクリアーできれば普及も進むのではないかと思いますが、日本ではこの手のロボットのニュースがあまり聞かれないように感じます。

 

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