コミュニケーションロボット

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コミュニケーションロボット市場

コミュニケーションロボット「ATOM」を組み立てる講談社の「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が2017年4月に創刊されました。全70号で、総額184,474円(税別)になるそうです。
4月25日からは、京急羽田空港国際線ターミナル駅でコミュニケーションロボット「ロボホン」のレンタルサービスが始まるそうです。
ソフトバンクのpepper(ペッパー)くん以来、コミュニケーションロボットという言葉をよく耳にするようになってきましたが、2015年ごろからコミュニケーションロボットの市場が拡大してきているようです。

2017年3月28日に矢野経済研究所が発表した「コミュニケーションロボット市場に関する調査結果」によれば、2015年度の国内のコミュニケーションロボット市場の規模は2014年の8億5200万円から23億8500万円、前年度比で279.9%と大きく成長したとのことです。さらに2016年は36億4100万円で前年比165.2%の成長と見ています。今後の市場規模の推移予測では、2020年には87億4000万円になると見ています。
プレスリリースでは、2017年以降AMED(※1)の実証調査の結果が明らかになり、介護施設向けの需要が拡大するとともに、オリンピックに向けて会話・動作複合型のコミュニケーションロボットの需要が見込まれるとしています。

communication_robot_001_R(株式会社矢野経済研究所 プレスリリースhttp://www.yano.co.jp/press/pdf/1668.pdf より)

少々古くなりますが、2015年9月にロボットビジネスを専門に行うロボットスタート株式会社とロボット情報WEBマガジン「Robott.info」を運営するロボットドットインフォ株式会社が、「2020年のコミュニケーションロボット普及率・市場規模予測に関する調査結果」を発表しています。そこでは、コミュニケーションロボットの国内市場規模は、2020年には2,400億円になると見込んでいます。

communication_robot_002_R(ロボットスタート株式会社 https://robotstart.co.jp/press10.pdf より)

(※1)AMEDは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(Agency for Medical Research and Development)の略で、現在、介護現場にコミュニケーションロボットを導入する効果等を定量的・実証的に分析するための大規模調査の実施作業を進めています。コミュニケーションロボットを用いることで、実際の介護現場においてどのような効果を発揮するか、被介護者の活動状況等がどのように変化するかというデータの収集を行おうというものです。1000台規模の大規模な実証調査で、調査に使用するロボットはAIBO、A・Isense、CommU、Sota、Peppe、オハナス、ロビジュニア、ヒーリングパートナー 夢の子ネルル、パロ、スマイビなど19種類のロボットです。

コミュニケーションロボットとは

人は言葉だけでなく表情、視線、身振り、体の姿勢など非言語的な方法においても互いの情報や感情を交換し意思の疎通を図ったり共感し合ったりしてコミュニケーションをとっています。
では、コミュニケーションロボットは、どんなロボットを指しているのでしょうか。矢野経済研究所は、前述の調査に当たって、コミュニケーションロボットを次のように定義しています。

・ 人の言語や顔、存在などの認識機能や人からのボディタッチ(接触)の検知機能、得られた外部情報に応じて自律的に反応する機能を持つロボット
・ コミュニケーションロボットは、主に会話型、非会話(動作)型、会話&動作複合型の3つに分類される

また、ロボットスタート社は、次のように定義しています。

・ 産業用ロボット以外のサービスロボットの中から、会話や触れ合いによって人とコミュニケーションを取ることができるロボット

神奈川県立産業技術総合研究所 川崎市先端科学技術副読本「川崎サイエンスワールド~世界に誇る先端科学技術~」では次のように説明しています。

・ 産業用ロボットは決められた仕事しかしませんが、人と交流するロボットは、そばにいて話しかければ答えてくれたり一緒に遊んでくれたりします。これは、産業用ロボットと区別して、コミュニケーションロボットとよばれています。

野村総合研究所の「第233回NRIメディアフォーラム サービスロボットの最前線」では、コミュニケーションロボットは、

「容易な操作(音声対話による操作)」「愛着の湧く会話やしぐさ」「生活苦羽化での利用を前提としたサイズと安全性」の特徴を持ち、人間の日常生活をサポートする

としています。そして、前述の機能に加えて

「顔認識や人物特定機能」「通信機能による外部サービスとの連携」「学習機能」を有しているものも多いと説明しています。

コミュニケーションロボットでは、人と円滑なコミュニケーション(素早い反応、正確な応答など)が重要ですが、一方で、人においても「手のかかる子ほどかわいい」と言うように、ロボットでも「覚えの悪いロボット」「少々手間のかかるロボット」の方が愛着がわくという実験結果もあるようです。相手をイライラさせない程度のできの悪さがユーザーの満足度を上げることもあるというわけです。しかし、これとて、ユーザーがどんな性格の持ち主かよっても、ロボットに求められる動作に違いが出てくるようです。

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