MVNOとは、総務省の定義によると、
- MNOの提供する移動通信サービスを利用して、又はMNOと接続して、移動通信サービスを提供する電気通信事業者であって、
- 当該移動通信サービスに係る無線局を自ら開設しておらず、かつ、運用をしていない者
のことです。Wikipediaによるとデータ通信系のMVNO業者で現在もサービスを提供しているのは37社あります。 IoT/M2Mの通信システムを構築する際、3G/LTE回線を利用してインターネットに接続できるシステムを構築しようと思った場合、MVNO業者の回線を使うことも候補となります。このIoT/M2Mシステムを組む場合、どの業者のどんな商品を選ぶとよいのでしょうか。以下では、M2M、IoT向けとうたっているモバイル通信サービスをご紹介します。
京セラコミュニケーションシステム(KCCS) Pilina 3G/LTE
小容量データ通信向けに通信料、通信速度を最適化したM2M専用モバイル通信プランです。月額290円からと低価格になっています。グローバル固定IPアドレスを利用することができ、アクセス制限の設定など適切なアクセスコントロールができるようになり、より安全性の高いM2Mシステムを構築することができます。
(http://www.kccs.co.jp/ict/mobile-pilina/service.html より)
Lymphnet社M2Mソリューション
同社の提供するMVNOネットワークは、下記の点で優れているそうです。
- 製品間通信の特徴から期待される料金
- MVNO事業者が担う付加価値サービス
- 製品情報資産に関する情報セキュリティー
- 通信料金と遠隔管理・制御技術によるバンドルサービス
- MVNO事業者に通信サービスを提供しているNTTドコモ社などテレコムオペレータとMVNO事業者の競争と協調のバランス
(http://lymphnet.jp/m2m/mvno.html より)
丸紅無線通信株式会社 M2M専用プラン
同社は、M2M向けに、SIMとデータ通信容量は別課金、という特徴を持つ料金プランを提供しています。また、速度、容量、接続期間などに合わせた、オリジナルな料金プランも提供しています。
(http://marubeni-wireless.com/snd_price_m2m.html より)
CSC社「ワンコイン通信100」
同社のサイトによると、CSC社は、日本初のワイヤレスM2Mサービスプロバイダです。2014年6月から、月額基本料金が100円から、月100kバイトの通信量のプランを提供しています。
(http://www.cyberspacecomm.com/business.html より)
同社サイトによると、大日本印刷の「トレイルキャッチ」という物流履歴管理サービス、昭和システム開発の「ZigPlat」という河川水量監視システム、などに採用されています。