i-Construction 推進コンソーシアム

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i-Construction 推進コンソーシアム

2017年1月30日にi-Construction 推進コンソーシアムが発足しました。i-Constructionとは、建設現場における生産性を向上させ、魅力ある建設現場を目指す新しい取組で、2015年12月 に国土交通省が導入を表明しています。具体的には、ICT技術の全面的な活用、規格の標準化、施工時期の平準化などです。
コンソーシアムについては、2016年4月にi-Construction 委員会が出した「i-Construction ~建設現場の生産性革命~」の中で、i-Constructionの推進を確実にするための体制や仕組みとして、i-Constructionを推進するコンソーシアムの設立を提言しています。
i-Construction 推進コンソーシアムの規約によれば、コンソーシアムの目的は、様々な分野の産学官が連携して、IoT・人工知能(AI)などの革新的な技術の現場導入や、3 次元データの活用などを進めることで、生産性が高く魅力的な新しい建設現場を創出することとしています。そして具体的事業として、「最新技術の現場導入のための新技術発掘や企業間連携促進」「3次元データ利活用促進のためのデータ標準やオープンデータ化」「i-Construction の海外展開」などを挙げています。

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(国土交通省 http://www.mlit.go.jp/common/001169499.pdf より)

前述の「i-Construction ~建設現場の生産性革命~」では、IoT、ロボット、AI、ビッグデータなどの分野の技術の急激な進化を踏まえて技術の現場導入を進める必要性から、これまで十分な連携がなされてこなかった金融、物流、情報通信等の企業関係者との連携、学識経験者・学会との連携が重要であるとして、そうしたメンバーもコンソーシアムの構成員とすることを提言しています。従って、設立に参加した458のメンバーの中には、建設業だけでなく損害保険ジャパン日本興亜などの金融関係やヤフーやソニーコンピュータサイエンス研究所などの情報関係、さらに中日本高速道など異業種が多数参加しています。

ワーキンググループ

コンソーシアムには、具体的な活動を行う「技術開発・導入WG」「3次元データ流通・利活用WG」「海外標準WG」の3つのワーキンググループが設けられています。
技術開発・導入WGでは、「企業間連携の場の提供」「技術開発の促進」「社会実装に向けた制度基準の課題と対応」の取組みから、社会実装による建設現場の生産性向上を目指しています。
3次元データ流通・利活用WGでは、「3次元データ集積・利活用に関する調査」「利活用方針の意見聴取」「3次元データの流通・利活用の促進に向けた課題と対応の整理」などをとおして3次元データの集積・利活用ルール構築、オープンデータ化、3次元データ共有プラットフォーム構築等を検討課題として挙げています。そして、シームレスな3次元データ利活用環境整備やオープンデータ化による新たなビジネス創出を目指しています。
海外標準WGは、「国際標準化・パッケージ化等海外展開の方策の検討」を主として、i-Constructionに関する基準類の国際標準化の動向の把握、パッケージ化の検討、現地技術者育成・教育プログラム、技術支援等について検討していくようです。なお、スケジュール表を見ると、海外標準WGは技術開発・導入WGと3Dデータ流通・利活用WGの検討を踏まえて実施となっており、4月以降に活動されるようです。(i-Construction 推進コンソーシアム 説明会 資料 <cite?http://www.mlit.go.jp/common/001154794.pdf 参照)

国土交通省では、「i-Construction」を推進し、建設現場の生産性を、2025年度までに2割向上を目指すとしています。トンネルなどは、約50年間で生産性を最大10倍に向上させたが、土工やコンクリート工などはあまり生産が向上しておらず、建設業全体ではアメリカの8割程度であると労働生産性の低さを指摘しています。加えて建設現場の労働災害も全産業と比べて2倍の死傷事故率で高いとしています。そして、今後ますます深刻になるであろう労働力の不足などを考え、i-Constructionの推進によって、生産性の向上、賃金水準の向上、死亡事故ゼロ、建設現場のイメージアップを実現させようというわけです。

i-construction2017_002_R(平成28年1月22日 平成27年度発注者責任を果たすための今後の 建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会(第1回)資料6http://www.nilim.go.jp/lab/peg/siryou/20160122_hattyuusyakon/280122_siryou6.pdf より)

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