e-Residency

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e-Residency

Residency は「居住」という意味で、e-residencyはエストニア政府が発行する外国人向け電子政府サービスです。エストニア以外に住む外国人にエストニアの電子在留権を認めるものです。カードの発行が開始されたの2014年で、本格運用は2015年からです。

エストニアでは、2002 年からeIDカードを発行していますが、現在はカードの他にSIMやアプリなどのeIDもあり、IDカード、Digi IDカード、Mobile ID(SIM)、Smart ID(アプリ)、e-Residency digi IDカード(外国人用)などが利用されているそうです。e-ResidencyはそうしたeID の中のエストニアの居住権を持たない外国人向けに発行しているもので、これによってエストニアの公的プラットフォームの利用を可能にするサービスです。但し、エストニアでの居住権や身分証明としての使用はできません。

e-Residencyを取得するには、エストニア政府のポータルサイトから申請します。但し英語です。エストニア国境警察による審査が通るとエストニア大使館でカードを受領します。e-Resindetで利用できるサービスには一部制限がありますが、次のようなサービスが可能だそうです。

・電子証明書の利用

・電子データへの電子署名

・エストニアでの会社の設立

・エストニアでの銀行口座の解説

・エストニアでの税の申告

2018年2月15日のPlanetwayによれば、その時点での日本の申請数は約800件で起業数は46人だそうです。(Planetway  http://ascii.jp/planetway/ 参照)

residency_002_R(https://e-resident.gov.ee/become-an-e-resident/ より)

エストニアで発行されているeIDカード

エストニアでは2001年から情報のクラウド化を行うシステムであるX-Roadを開始し、2002年からeIDカードを開始しています。eIDカードは15才以上に義務化されています。

〇 IDカード

券面に本人の顔写真や基本情報が載せられており本人確認の他、エストニア政府が発行する公的な電子証明書(署名用と認証用の2種類)の機能が加わっています。インターネット経由でエストニア政府の電子政府サービスが利用できます。有効期限は5年です。

〇 DigiIDカード

券面に本人の顔写真が載っていないもので、電子認証、電子署名に使うことができます。有効期限Hが3年です。

〇 Mobile-ID

携帯電話をベースにした認証機能で、SIM カードを利用.電子認証・電子署名に利用できるものです。提携プロバイダとの契約が必須となっています。

〇 Smart ID

AndroidやiOSアプリケーションとして提供される本人認証サービスで、リトアニア、ラトビアでも使われています。現在のところ、オンラインバンキング等の一部サービスでの利用できないようです。

X-Road

X-Roadは、電子行政システムや民間の情報システムをつなぎ、行政サービスや民間サービスを交換する情報連携基盤です。エストニアではデータは集中管理されておらず、分散管理されたデータの交換プラットフォームがX-Roadとなっています。eIDによって電子認証することで、eTAX、e-Voting(選挙)、e-Banking、e-Health等のサービスの他、官民あわせて約3,000 のサービスを利用することができるそうです。

例えば、e-Healthでは、健康保険証の他に全国の医療機関で患者の情報の共有、診療の予約、さらに、処方箋の電子化によって、医師と薬剤師の処方箋の発行や受取に関する情報の共有やそれに要するコストの節約などができるようになっています。また、前述のe-Residencyでの会社の登記は30分程度で済むとのことです。

X-RoadはSOAP1.1、WSDL1.1などXML Webサービスの技術を用いています

residency_001_R(https://www.ria.ee/public/publikatsioonid/x-road.jpg より)

 

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