IoTに向けたBluetoothの新規格

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Bluetooth SIGの発表

2016年以降のBluetooth Smartデバイスは、消費電力はそのままに通信範囲が今のデバイスに比べて最大で4倍、データ転送速度は2倍となり、さらにメッシュネットワーク規格が導入され、応答速度(レイテンシ)の高速化も図られるとのニュースがありました。これはBluetooth の規格化団体 Bluetooth SIG(Bluetooth Special Interest Group)が発表した2016年にかけての技術ロードマップによるものです。この発表は、IoT向けの拡張と捉えられているようです。

通信距離がのびれば、スマートウォッチやフィットネスバンドとスマートフォンを離して使用することが可能になります。屋外で使用するような機器でもWi-Fiなどのネットワーク接続を使わなくても、ハブとの接続が維持できるようになります。

メッシュネットワーク機能に対応すれば、ホストとなるハブを設置することなく、センサーが互いに通信してビル全体を覆うといったことが可能になります。スマートホームにおいても、1台のコントローラーハブにすべての通信を経由させる必要がなくなり、デバイスを分散化したシステムが実現できます。Bluetooth SIGでは、この他にも医療機器などの重大性が高い用途での使用も考えているようです。

IoT市場にはたくんの種類の無線通信規格があります。Bluetooth Smartの新規格が視野に入れていると思われるスマートホームには、ZigbeeやZ-Wave、Threadなど無線技術がありますが、そこに通信距離の短さを克服して消費電力の少なさを強みに、標準規格を巡る競争に参入してきたような感じがします。今後どのように進展していくのか注目していく必要がありそうです。

Bluetooth SMARTとBluetooth Smart Ready

Bluetooth SMARTは、Bluetooth 4.0に追加された低消費電力通信規格のBluetooth Low Energy(BLE)に対応する機器を総称するブランド名です。紛らわしいのですが、Bluetooth Smartは通信規格ではなく、Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)が省電力通信を行う規格名になります。BLEは2.4GHz帯の電波を用い、通信可能距離は短く通信速度も低速ですが、極めて少ない電力で動作する無線通信技術です。Bluetooth SmartはこのBLEでの通信が可能であることを示すブランド名で、それまでのBluetoothと互換性がないため、区別する意味合いもあるようです。Bluetooth SmartはBluetooth LEにのみ対応していますが、Bluetooth3.0などの以前の規格にも対応したものがBluetooth Smart Readyです。

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(Itpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/keyword/14/260922/080400034/ より)

Bluetooth 4.2

Bluetooth SIGがBluetooth 4.2の仕様を発表したのは2014年12月です。Bluetooth 4.2では省電力化をさらに推し進め、Bluetooth 4.1で対応したIPv6に続いて、6LoWPAN(IPv6 over Low power Wireless Personal Area Networks)にも対応しました。

また、データ転送速度が、「Bluetooth 3.0+HS」による最大24Mbpsから理論値で54Mbpsに向上し、パケットサイズの上限が約10倍に拡張されました。

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(http://gigazine.net/news/20141204-bluetooth-4-2-specification/ より)

Bluetoothのおさらい

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(バッファロー http://buffalo.jp/products/pickup/supply/bluetooth/index3.html 参照)

Classは3種類あり、それぞれのClassに電波到達距離の目安が規定されています

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(バッファロー http://buffalo.jp/products/pickup/supply/bluetooth/index3.html より)

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