Bluetoothを用いた測位の事例

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マイクロロケーションの実現方法の一つとしてBLE (Bluetooth Low Energy)の送信機とスマフォとを用いることがいくつかのサービスや実験で行われています。ここではそれらを紹介します。

まずはiBeaconという、AppleがiOSの機能の一部で提供しているシステムをご紹介します。

測位ではなくプッシュ通知のみについての紹介はこちらのページをご覧ください。

 

iBeaconの概要

iBeaconとは2013年にiOS7から搭載された機能で、Beaconと呼ばれる電波をiOS端末または環境に置かれたBluetooth LEデバイスから発信することで、iOS端末やBluetooth LEデバイスの位置関係を特定することのできる機能です。O2O( Online to Offline)やオムニチャネルにおける活用が期待される機能です。

基本的には、1個のビーコン(BLEの送信機)があり、そこへiBeacon対応アプリのインストールされたiPhoneを持った人が接近すると、そのビーコンとiPhoneとの間の距離に相当する値を、iPhoneのアプリやビーコンの側で取得することができるという機能です。ですので、下記の図のように、入り口にiPhoneを持った人が近付いてきたことや、特定の棚に近づいてきたことを検知することができます。

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(http://o2o.abeja.asia/omnichannel/post-2762/ より)

iBeaconの信号はAndroid4.3(2014年7月リリース)以降であればAndroid端末でも受信可能です。

BLEで測位をするシステムが必ずしもiBeaconのプロトコルに則る必要はありませんが、則ったほうがiOSアプリの開発が簡単になるというメリットがあります。Android用のライブラリが、こちらのACCESS社のサイトのように、オープンソースで提供されたりしています。

上記のような、1対1のビーコンとの距離関係を得るのではなく、複数のビーコンを用いて、部屋の中の右にいるのか左にいるのかといった、座標を得ることも行われています。

以下では測位技術を使った事例をご紹介します。

Bluetooth LE (BLE)で測位をするシステムの事例

Koozyt(クウジット)社 Koozyt BLE屋内測位ソリューションを東京国立博物館への導入

クウジット社はISID社ともに東京国立博物館の公式ガイドアプリ「トーハクなび」と連動する、屋内の測位技システムを2014年4月に提供しました。このシステムはBLEとWiFiを組み合わせたものです。来訪者がどの展示室のどの展示品の付近にいるのかを推定することをこのシステムでは行っています。

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(http://internet.watch.impress.co.jp/img/iw/docs/646/659/html/10.png.html より)

凸版印刷とリベラ社 O2Oソリューション「Cylseeジオ」へBluetoothでの測位機能を追加

2014年3月に、凸版印刷の位置連動型コンテンツ配信O2Oソリューション「Cylsee(シルシー)ジオ」に、空間情報事業を展開するリベラ株式会社の測位技術を組み合わせて、店舗における消費者の購買前の動きを見える化できるようにしたと発表しました。このシステムはiBeaconにも対応しています。

本技術は、具体的には、屋内の任意のエリアマップを作成し、「Cylseeジオ」のBluetoothタグを設置。利用者はスマートフォンで専用のアプリを起動した状態でエリアを移動することにより、複数のBluetooth信号を受信します。この信号は解析サーバに随時送信され、サーバ上の位置測位アルゴリズムにより、現在地や滞在時間、移動時の向き、軌跡などのデータが取得できます。また、設置したBluetoothタグは、iBeacon(※)にも対応しており、商品棚前やレジ前など、場所に応じたコンテンツ配信に利用可能です。
本技術は、複数の屋内施設の多様なレイアウトや、流通店舗での実験により、店舗内における動線分析に有効であることが実証されています。

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(http://www.toppan.co.jp/news/2014/03/newsrelease140303_1.html より)

このシステムで得た情報を分析することで、店舗内での消費者の動き方、例えばどの棚の前にどれくらい滞留したのかといった情報を抽出し、マーケティングに生かせるようにすることを今後予定しているそうです。

NTTデータMSE社 BLE屋内位置測位ソリューションを提供中

システムの詳細はウェブ上では述べられていませんが、複数のBLE発信器を配置してスマートフォンの測位を行うシステムを提供している旨が同社のウェブサイトに掲載されています。

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(http://nttd-mse.com/solution/bluetooth-low-energy/ より)

個人開発者による、加重平均で測位をした事例

近藤昭雄さんのブログで、Estimote社のビーコンを3m四方に12個配置して、測位をするシステムを作ってみた様子が紹介されています。

サンプルプログラムなどがこちらで公開されています。自分で試してみることもできそうです。

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