記念すべき第10回はelement14にLCDタッチパネル接続してみます。 使用したタッチパネルはここにある4.3インチLCDタッチパネルと、タッチパネルI/Fを持ったDVK530 です。 4.3インチLCDタッチパネル
裏面
DVK530
LCDを接続するコネクタは2つあります。1つは7インチ用、もうひとつは4.3インチ用です。今回は4.3インチ用を使います。写真の「LCD4.3」と書いてなるコネクタです。
element14にDV530を合体させた状態です。elemet14の上にDV530が載っています。
コンソール用のシリアルピンは「DEBUG」ピンにあります。「GND」「RX」「TX」ピンはelement14からそのまま直結されているので、それらにUSBシリアルアダプタを接続します。
element14 + DV530 4.3インチLCDを接続すると、こんな感じです。
接続が完了したら、次はイメージファイルをダウンロードします。 LCDを動作させるには、
http://www.wvshare.com/product/BB-Black-Package-A.htmからイメージファイルをダウンロードします。
このページを下にスクロールするとイメージファイルのリンクがあります。

赤線をクリックし、イメージファイルをダウンロードします。
ダウンロードの転送速度が非常に遅いため(数+キロバイト/秒)、ダウンロードに時間がかかります。
- ダウンロードしたイメージファイルは「IMG.zip」というファイル名です。
- これを解凍すると「Angstrom-Cloud9-IDE-GNOME-eglibc-ipk-v2012.12-beaglebone-2013.05.24-waveshare.img.7z」というファイルが出来ます。
- これをまた解凍して出来る「Angstrom-Cloud9-IDE-GNOME-eglibc-ipk-v2012.12-beaglebone-2013.05.24-waveshare.img」がSDカードに書き込むイメージです。
次はイメージを書き込むSDカードをフォーマットします。
- マニュアル(http://www.wvshare.com/downloads/accBoard/DVK53X/Documentations/User_Manual.pdf)とおり、SDカードをフォーマットします。
- フォーマットツールであるHPUSBDisk.exe はhttp://www.softpedia.com/progDownload/HP-USB-Disk-Storage-Format-Tool-Download-123786.htmlからダウンロードします(検索すると他からもダウンロードできます)。
- HPUSBDisk.exeをクリックして起動します。このファイルそのものがフォーマットツールです。インストーラではありません。
- このツールはSDカードそのものは認識しなかったため、USB変換アダプタにセットします。
- 今回は8GBのマイクロSDカードを使用します。
USBアダプタにセットしたマイクロSDカードをPCに差し込むと、HPUSBDisk.exeが認識するので、以下の手順でSDカードをフォーマットします。

SDカードをフォーマットしたら、先に解凍済みのイメージファイルを書き込みます。
- その前に書き込みツール「Win32DiskImager-0.9.5-install.exe 」をダウンロードします。
- ダウンロード先:http://sourceforge.jp/projects/sfnet_win32diskimager/releases/
- 「Win32DiskImager-0.9.5-install.exe 」をクリックし、インストールします。
- 「Win32DiskImager」を起動します。
以上で、SDカードの準備は完了です。さっそくelement14のSDカードスロットに差し込みます。
- BBBにイメージフィルを書き込んだSDカードをセットし、起動します。起動時にはBOOTボタンを押しながらACアダプタを挿入します。
- 電源はACアダプタから供給して下さい。USB電源では起動しませんでした。
SDから起動すると、以下の画面になります。「Angstorm」というディストリビューションです。

- ログインします。ログイン名は「root」です。パスワードはありません。
- 「test_lcd4.3 」を実行します。

コマンドの実行が完了したら、Rebootします。
ペンギンが出ました。

しばらくすると

デスクトップ画面が起動してきます。
画面をタッチしてみますが、カーソルが表れません。
よく見てみると、画面右にカーソルがあります。
このままではタッチパネルの座標がずれているので補正します。
シリアルコンソールからrootでログインします。

- ts_calibrateを実行し、タッチパネルの座標を補正します。
- ただし、GUIが起動している状態でts_calibrateを実行してもうまく補正されないようです。GDM(Gnome Display Manager)プロセスをkill してからts_calibrateを実行します。
Killするとデスクトップが消えました。

次にts_calibrateを実行します。ts_calibrateは5点補正です。4隅+中央をクリックします。
- 5点補正したら、syncコマンドを実行します。これにより/etc/pointcalcがSDカードに書き込まれます。
- Rebootします。
- 起動したらタッチした位置にカーソルが来たら成功です。失敗したらts_calibrateからやり直してください。
補正成功の図

今回はLCDタッチパネルを接続し、タッチパネルの座標補正まで行いました。皆さんの参考になれれば幸いです。