5G NR

6d911515515e905a7c8bfa5275ba2969_s_R

5G NR

2017年12月21日に、ポルトガル・リスボンで開催されていた3GPP TSG Plenary meetings において、5G New Radio(5GNR)標準仕様初版(Release 15 Phase1)の策定が完了したと発表があったことが、関連するメーカーのニュースリリースでアナウンスされています。New Radioは新しい無線ということで5G NRは、「5G独自の技術」と言えます。

3GPP TSG RAN Plenary meetingsとは、移動通信システムの規格標準を定めている団体の3GPP(Third Generation Partnership Project)の無線方式の仕様を規定する技術会合です。また、TSGはtechnical specification groupの頭文字をとったもので、技術仕様を検討するグループです。TSGにはTSG RAN(Radio Access Network)の他にTSG SA(Service and System Aspects)、TSG CT(Core Network and Terminals)などがあります。

ところで、今回策定された5G NR(New Radio)は第1版で、「NAS 5G NR」と言われるものです。これは5G NRの機能のうち、LTEとの連携を前提としたもので、制御はLTEの信号を使い、データは5GのNR(New Radio)でやりとりします。NSAはNon-StandAlone(ノンスタンドアローン)の略です。5G単独で運用するSA(Stand Alone)向けを含む5G NRの最終仕様は、2018年6月に策定される予定とのことです。

5gnr_001_R(情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会(第8回)「技術検討作業班における検討状況」 http://www.soumu.go.jp/main_content/000538001.pdf より)

NSA-NRとSA-NR

今回のRelease 15 Phase1はNSA-NR ですが、これは、既存のLTE(eLTE:enhanced LTE))と連携して一体的に動作する無線アクセスネットワークで、既存の4Gのインフラを活用できることから早く商用化できるというメリットがあります。ただしeNB(eNodeB:LTEの基地局)等のeLTE(5Gとインターワーク可能なLTE)側設備に5G向けの機能追加が必要となります。デメリットとしては、既存設備を使うことから遅延や接続数の限界があげられています。

NAS 5G NR では、5G回線はU-Plane(User plane:ユーザーデータ信号)に特化し、C-Plane(Control Plane:通信の制御信号)は扱いません。5Gの制御信号は5G回線ではなくeLTE回線を用いて送受信されます。また、UE(User Equipment)はeLTEページングチャネル(端末呼出しチャンネル)を監視します。アメリカ、韓国、日本などが導入を予定しています。

それに対してSA-NRは、5G専用のネットワークでeLTEを必要としません。NSA-NR のような4Gシステムとの相互運用性はありません。5G回線でU-Plane、C-Planeの両方を扱うことが出来きますし、5G無線制御パラメータを送受信も行います。UEは5Gページングチャネルを監視します。中国などが採用を予定しています。

5gnr_004_R

(Qualcomm:Making 5G NR a Commercial Reality より)

3GPP Release 15の特長

Qualcomm(クアルコム)社の「Making 5G NR a Commercial Reality(2017年12月)」には3GPP Release 15の5G NRについて「Scalable OFDM based air interface(拡張性の高いOFDM)」「Flexible slot-based framework(自己完結型スロット)」「Advanced channel coding(高度なチャンネルコーディング技術)」「Massive MIMO」「Mobile mmWave(ミリ波)」を挙げています。

5gnr_003_R(Qualcomm:Making 5G NR a Commercial Reality より)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です