10 Breakthrough Technologies 2016

technologies2016_001_R

10 Breakthrough Technologies 2016

マサチューセッツ工科大学が毎年発表している革新的な技術トップ10の2016年版「10 Breakthrough Technologies」が発表されました。ここで取り上げられる技術は、数年でブレイクスルーをもたらすと予測されるものです。

2013年のトップに取り上げられていたのは「ディープラーニング」でした。2013年ではその他に、「スマートウォッチ」や「携帯電話からのビッグデータの収集」などがトップ10に入っていました。2014年には「農業用ドローン」「オキュラスリフト」「マイクロスケールの3Dプリンティング」などが、2015年は、「Magic Leap(マジックリープ)」「Car-to-Car Communication(車々間通信)」「Project Loon(プロジェクトルーン)」「アップルペイ」などが革新的技術として取り上げていました。2016年版で取り上げた10の技術は次の通りです。

(1)Immune Engineering(免疫エンジニアリング)

遺伝子操作された免疫細胞によってがん細胞を攻撃しようというもので、実用化は1年から2年先としています。

(2)Precise Gene Editing in Plants(植物の遺伝子編集)

ゲノム編集技術 CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat:クリスパー)によって、耐病性や乾燥耐性などの災害に強い特性を備えた植物や動物をデザインすることで、食糧危機に対抗できることが期待されています。実用化は5年から10年先とみています。

(3)Conversational Interfaces(対話型インタフェース)

SiriやGoogle Now、Cortanaなどは、音声による機器の操作にとどまらず「パーソナルアシスタント」として、進化し続けている技術ですが、これらにさらに生体認証技術なども加わり、対話型インターフェースはさらに進化すると期待されています。

(4)Reusable Rockets(再利用可能ロケット)

「Blue Origin」や「Falcon 9」など、打ち上げたロケットを垂直に「着陸」させることが技術的に可能になってきており、実用化も近づいています。こうした技術は、ロケット打ち上げコストの大幅な削減につながり、宇宙へのものや人の移動がこれまで以上に身近なものになってくることが期待されています。日本のロケット産業にとっては、大きな脅威となるかもしれません。

(5)Robots That Teach Each Other(お互いに教え合うロボット)

ロボットが自分でより多くの事を把握し、自分たちの中でその知識を共有して進化する自己学習型のロボットです。そうした技術の基盤となるのは、情報を共有するクラウドの技術と人工知能技術です。人工知能の学習するスピードは人間の能力をはるかに凌ぎ、ロボットが加速度的に進化する可能性があります。実用化は3年から5年先とみています。

robots_001_R

(https://www.technologyreview.com/lists/technologies/2016/ より)

(6)DNA App Store(DNAのApp Store)

DNA配列情報をオンライン販売するビジネスモデルです。健康面のリスクを学んだり、特定の病気になりやすい傾向を分析したり、遺伝子に応じたオーダーメイドの医療といったことが期待される反面、遺伝子情報によって受けられないサービス、例えば、遺伝子検査の結果で生命保険の加入が拒否されると言ったことが懸念されています。

dna_001

(https://www.technologyreview.com/lists/technologies/2016/ より)

(7)SolarCity’s Gigafactory(SolarCityのギガファクトリー)

イーロン・マスク氏のいとこのリンドン・ライブ氏とピーター・ライブ氏が創業した企業「SolarCity(ソーラーシティ)」は低価格で発電効率の高い太陽光発電パネルを作るメーカーとして有名で、現在ニューヨーク州バッファローで、シンプルで低コストな製造プロセスを採用した巨大な太陽光発電パネル工場を建設しています。2017年の操業を予定しています。SolarCityでは1Wあたり66円で電力を生み出すとのことですが、日本では400円後半から700円台であることと比較すると、非常に低価格であるといえます。

(8)Slack(スラック)

SlackはiOS、android、PCに対応した北米発の社内チャットツールです。UIがきれい、無料の可能範囲が広い、チャンネルで情報を処理しやすい、Skypeのような音声チャットが可能、ファイルやドキュメントの送信可能、送られた画像をダウンロードすることなく閲覧可能、Googleカレンダーなどをアプリ内で管理可能、グループをまたいだ投稿の検索可能など様々な機能や特長から、企業の社内コミュニケーションツールとして利用する企業が増えています。

(9)Tesla Autopilot(テスラのオートパイロット)

電気自動車(EV)メーカーのTeslaが2015年10月にモデルSをソフトウェアアップデートし、自動運転モードを追加しました。この時点では、このオートパイロット機能は、高速道路での運転支援を念頭に、一定の条件を満たした場合にのみオンにすることが可能になっています。市街地でも使用も可能ですが、あくまで補助的な位置づけです。ロボットカーの自動化レベルでは5段階(0~4)の「レベル2」に相当するそうです。

tesla_001_R

(https://www.technologyreview.com/lists/technologies/2016/ より)

(10)Power from the Air(空中発電)

Wi-Fiや携帯電波、テレビ、ラジオなどの近くで発生する電磁波をエネルギーとして電力を得る技術で、スマートフォンやIoT端末などのモバイル端末の電力として利用しようというものです。すでに様々な技術が開発されており、2年から3年先には実用化されると期待されています。

 

(https://www.technologyreview.com/lists/technologies/2016/ より)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です