音声自動翻訳機

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グローバルコミュニケーション計画

総務省は、2014年から、世界の「言葉の壁」をなくしグローバルで自由な交流を実現する「グローバルコミュニケーション計画」(Global Communication Plan; GCP)」を実施していますが、9月1日からは岐阜市で防災、鉄道、ショッピング、タクシー、医療の5分野において実証実験が行われます。

これまでも、単一分野ごとの実証実験が行われていましたが、今回は「分野横断型」の総合的な実証実験となります。使われる端末はウェアラブル型やスマートフォン型、タブレット型などです。

こうした動きに呼応するかのように、また、訪日外国人の増加などを受けて最近、音声自動翻訳機が注目されているようです。今回は、そうした手軽な音声自動翻訳機を紹介します。

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(全国知事会オリパラ連絡調整会議資料グローバルコミュニケーション計画の推進 - 多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証 - 平成29年2月16日 情報通信国際戦略局 技術政策課http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/18%20170216ori.pdf より)

音声自動翻訳機の事例

翻訳ならスマホの翻訳アプリでもできます。しかもGoogle翻訳などのように無料のものもが多いようです。しかし、自動翻訳機はスマホのアプリに比べて起動から翻訳結果までが圧倒的に速く、操作も簡単ですのでスマホに不慣れな高齢者には翻訳専用機の方が向いているでしょう。また、翻訳専用機で使用する翻訳エンジンは、言語の種類に応じて最適なものを選択して使いますので、翻訳精度も高くなります。このようにスマホアプリより専用機の方が円滑なコミュニケーションができると言えそうです。

さらに、海外旅行やお店での接客などで使用する場合などは、バッテリーの持ち時間や通信料金等を考えると専用機の方が適していると言えます。

〇 POCKETALK(ポケトーク)W

POCKETALK(ポケトーク)Wは、ソースネクスト株式会社の製品で、POCKETALKの2代目にあたるものです。2018年9月7日発売となっています。本体重量は約100グラム、サイズは110mm×59.8mm×15.8 mmで、大きさは初代と変わらないようですが、液晶画面が約3倍になり、スピーカーも1基から2基に増えています。

74言語に対応し、2か国語の組み合わせで翻訳してくれます。言語の切り替えは音声でもできます。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の音声翻訳エンジンを今回から採用し、アジア圏の言語(中国語、タイ語など)の翻訳の精度が一段と向上したとのことです。

内蔵のグローバルSIMは105の国や地域の携帯通信網に対応しており、旅行先ごとに買い直したり設定を変えたりする必要がありません。SIMカード搭載モデルは2年間の通信料を含めて税別2万9880円、無線LANだけに対応するモデルは2万4880円となっています。

http://sourcenext.co.jp/pressrelease_html/JS/2018/2018072601/ より)

〇 ili

Iliは株式会社ログバー(2013年2月設立)が開発した意思を伝える一方向に特化したウェアラブル翻訳デバイスです。英語、中国語、韓国語と対応する言語は少ないのですが、オフラインで使え、翻訳スピードが最速0.2秒と速いこと、バッテリーが3日ほどもつこと、重さが42グラムと軽いこと、リピート機能を備えていることなどが特徴として挙げられます。価格も他の翻訳機に比べると19,800円と手ごろな設定となっています。

ちなみにオフライン翻訳エンジンは「STREAM 2」で、国立研究開発法人情報通信研究機関(NICT)と共同開発したものだそうです。

ili にはインバウンド用に接客会話に対応したili PROや、ili PROでは対応できない専門用語に関する通訳を、受話器越しに伝えるサービス「ili インバウンド」もあります。

https://logbar.jp/ja/ より)

https://iamili.com/ja/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=shimei&gclid=EAIaIQobChMIx57c7oSA3QIVhAoqCh0w7wWvEAAYASAAEgK7_fD_BwE より)

〇 Travis Touch

Travis TouchはTraviの改良版の翻訳機です。オランダのベンチャー企業Travis the Translatorが開発しています。これまでのTravisはGoogle翻訳に特化していましたが、Travis Touch では16の翻訳エンジンを統合しています。それによって、対応言語が80から105に増えています。

また、ディスプレイも改良され、1.3インチの丸型から2.4知の縦長になっています。操作性も向上し、翻訳の言語も音声で切り替えることができますとのことです。

https://www.travistranslator.com/ より)

https://www.indiegogo.com/projects/travis-touch-i-speak-105-languages-so-can-you–2#/ より)

〇 MayumiⅡ

テスプロ株式会社のAI音声翻訳機です。同社の越境ECモール「さくら」で購入できます。45言語に対応しています。翻訳を行うにはネット接続が必要で、オフラインでの使用はできません。本体にはWifi受信機能が備わっていますが、SIMカードを用意すれば、3G/4Gでの翻訳も可能となります。

翻訳は言語ごとに最適な翻訳エンジンを選択する仕組みになっています。英語の翻訳に関しては、Googleの翻訳エンジンを利用しています。

翻訳を読み上げる音声は、女性と男性の音声を選ぶことができ、読み上げ速度も4段階になっています。40秒以上の長文も双方向音声で翻訳でき、翻訳内容を画面で確認することも出来るそうです。

連続動作時間は約7~8時間、連続待受時間は約3日、末サイズは121.2mm×48.6mm×15.7mm、本体重量は95グラムとなっています。

https://jp-shop.co.jp/lp/mayumi/ より)

https://jp-shop.co.jp/ より)

〇 Langie

有限会社 東江物産が2018年3月から販売を始めた翻訳機です。オンラインでは52言語、オフラインでは日本語・英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ロシア語・中国語・韓国語・インドネシア語・オランダ語の12言語に対応しています。両面にスピーカーとマイクを搭載しており、ボタンを押して話すだけで双方向同時通訳が可能となっています。複数台のLangieをBluetoothでペアリングさせて、グループ翻訳もできます。画像検索の機能もあり、画像で見せて意思疎通を図るといったこともできます。本体は148mm×48mm×17mmで、重さは125グラム、価格は税込み32,184円です。

https://langie.net/ より)

〇 Easytalk

Easytalkは、4G、LTE、Wi-Fiに対応したインターネット接続を必要とするオンライン翻訳機です。35の言語に対応し、最長で連続1分間の会話も翻訳できるようです。2.4インチのディスプレイがあり、双方の言語で、会話を表示するので翻訳が正確みできているか目でも確認することができます。

翻訳速度は、あいさつなどの単語なら0.5秒、通常の会話の長さで約1秒です。サイズは129mm× 59.2mm× 12.6mm、重さは102グラムで、連続動作時間は約8時間となっています。

https://honyaku-easytalk.com/ より)

〇 WT2(Wearable Translator 2)

Shenzhen Timekettle Technologies Co. Ltd が開発したワイヤレスイヤホン型の自動翻訳機で、利用するにはインターネットへの接続が必要です。日本語、中国語、広東語、英語、フランス語、 スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ドイツ語、アラビア語の10カ国語に対応していますが、2018年7月から9月にかけてさらに韓国語、イタリア語、タイ語、ベトナム語など10カ国語ほど対応言語が増えるようです。

使い方は、会話する両者が耳にイヤホンを装着し、専用アプリ(2つのイヤホンをコントロール)とBluetooth接続します。一人が耳に装着し、相手にスマホを向けるという使い方もできるようです。お互いの声を自動認識し、1~3秒で翻訳してくれます。専用アプリ上で双方の会話がテキスト表示されるので、正しく翻訳されている互いに確認できます。

イヤホンはケースに入れると充電が始まり、フル充電後2~3時間連続動作できます。

http://wt2.co/

〇 TwoBow

TowBowもWT2と同じようなイヤホン型の音声翻訳機です。スマートフォンと連動して、相手が話した言葉が自分の言語に翻訳されてイヤホンから聞こえるというもので、36か国の言語に対応しています。平均で4~5秒程度で母国語を多言語に翻訳します。使われる翻訳エンジンにはMicrosoft Translatorです。

イヤホンにはマイク機能もあり、相手の目を見て話すといった自然な会話ができます。さらに最大100人と多言語での同時チャットもできるそうです。連続使用時間は約2時間となっています。

https://www.hbocco.com/ より)

〇 Pilot

2014年設立のニューヨークにあるスタートアップ企業Waverly Labsが開発した翻訳ツール「Pilot Speech Translationアプリ」と「Pilotスマートイヤホン」からなるイヤホン型翻訳機です。アプリで翻訳してBluetooth経由で接続されたイヤホンへ、翻訳された音声が届くという仕組みです。

実際に使う時は、Pilotスマートイヤホンと「Pilot Speech Translator」をペアリングし、相手のスマホにも「Pilot Speech Translator」をインストールし、QRコードで互いを関連付けてから会話するということになります。現在は日本語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語など15カ国語に対応しているようです。

https://www.waverlylabs.com/ より)

 

(執筆中)

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