花粉症とIoT

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粉症とIoT

そろそろ花粉を感じる季節です。日本ではおよそ3000万人が罹患するといわれています。日本気象協会の花粉飛散予測では、今年(2018年)は飛散量が多く、所によっては例年の2倍にもなるとの予測もでています。

腸内環境を良くすると免疫力がアップし、花粉症に効果があるとして、ヨーグルトや発酵食品(味噌や納豆など)がよいとか、緑茶に含まれるカテキンはヒスタミンを抑える働きがあるなど、花粉症の予防や症状を和らげる方法がいろいろ紹介されています。

最近では、スマホによる花粉症予防やAIによる花粉飛散予測など、最新のITを使った花粉症対策が出てきています。

アレルサーチ

アレルサーは、アップルのiOS向の医療系API「ResearchKit®」を使用し、花粉症の発症要因の解明や予防の役立てようという花粉症予防アプリです。2018年2月1日にリリースされたばかりで、App Storeから無料でダウンロードできます。メディカルローグ社と順天堂大学が共同開発しました。

同アプリは、目の充血度の画像診断や自覚症状アンケートによるユーザーの花粉症の深刻度を数値化する機能、花粉の飛散量や花粉症の流行状況が確認できる「みんなの花粉症レベルマップ」、花粉症の発症に影響する「QOL(生活の質)度チェック」、さらに「労働生産性チェック」などの花粉症研究に向けたモニタリング機能なども搭載しています。

花粉症は様々な要因が複合的に関連して発症すると言われており、このアプリを活用して得たビッグデータの解析で各種要因がどのように花粉症の発症に寄与しているかを解明し、一人一人に応じた花粉症対策を目標としているようです。

pollen_allergy_001_R(順天堂大学プレスリリースautohttp://www.juntendo.ac.jp/news/20180201-02.html より)

AlerSense

AlerSenseは 、花粉症や喘息の原因物質をチェックできるセンサーで、いち早くキャッチすることで症状をできるだけ抑えようというものです。カリフォルニアのスタートアップが開発しています。

AlerSense には粒子をカウントする粒子センサー、部屋の中の湿度を計測する湿度センサー、揮発性有機化合物(VOC)センサーを使用して空気中の汚染物質を感知する空気クオリティ―センサー、温度を計測する温度センサーが取り付けられています。そして、Bluetoothを経由してiPhoneやiPadと接続することで、センサー本体はもちろん、スマホにも異常をライトの色で通知してくれます。通常はグリーン、注意が必要な時はオレンジ、症状を引き起こすレベルでは赤のライトで知らせてくれます。

alersense_001_R(AlerSense  http://www.alersense.com/ より)

uHoo

uHooは、香港科学技術大学(HKUST)発のスタートアップ企業で、花粉そのものを測定するわけではありませんが、花粉症の要因となるアレルゲン物質が付着して花粉症を発症させると言われるPM2.5などを測定する同社が開発したIoTデバイスです。重さは約200g、高さが158mm、直径85mmの円筒形で、8個のセンサーで温度、湿度、揮発性有機化合物(VOC)、PM 2.5、気圧、一酸化炭素、二酸化炭素、オゾンが測定できます。

空気の状態は専用アプリで確認でき、過去のデータも見ることができます。さらに物質が一定以上だとスマホに通知してくれます。wi-fi機能も備えており、外出先からも部屋の空気の状態が確認できるそうです。

pollen_allergy_004_R(uHoo <cite?https://uhooair.com/ より)

Blueair Aware

Blueair AwareはWi-Fi機能を備えた空気清浄機Blueair Sense+(センスプラス)と組み合わせて使うエアモニターで、スウェーデンのBlueair社の製品です。

空気清浄機のBlueair Sense+(センスプラス)はIEEE802.11b/g/nに対応し、スマートフォンアプリ「Blueair Friend」(iOS/Android)を利用すれば遠隔で操作などができます。外出先などからBlueair Sense+」をコントロールすることもできるようです。

エアモニターのBlueair Awareは、花粉症に特化しているわけではありませんが、室内のPM2.5や揮発性有機化合物(VOC)、におい、温度、湿度を測定し、オレンジとブルーの2色と3段階の光の長さで空気環境を6段階で表示します。スマホのアプリでも空気の状況を確認することができます。Blueair Sense+と連携させることで、空気の状況に応じてBlueair Sense+を稼働させたりパワーを下げたりといった自動制御ができます。室内の空気の状況はスマホのアプリで確認できます。

pollen_allergy_005_R(Blueair https://www.blueair.com/us/blueair-aware より)

ポールンロボ

ポールンロボは民間気象情報会社「ウェザーニューズ」が、全国の一般の方、医療機関、企業学校などと協力して花粉対策に取り組むプロジェクトにおいて、家庭や病院などに設置している花粉観測機です。直径約15センチの直径約15センチメートルの顔型ロボットで、目、鼻、口がかたどられています。口から空気を吸い込んで花粉量を測り、その量に応じて目の色が白、青、黄、赤、紫の5段階にと変化します。さらにポールンロボが観測した花粉飛散量の観測データは同社に自動送信され、スマホアプリ「ウェザ—ニュースタッチ」やウェブサイトの「花粉Ch.」で公開されます。ポールンロボには有線LAN型と無線LAN型があり、今年は無線LAN型を増強しているそうです。

pollen_allergy_002_R(WEATHERNEWS https://weathernews.jp/smart/pollen_entry_2018/ より)

スマ診

ネクストイノベーション(株)が2018年1月19日からサービスを始めたスマホで花粉症の診療が受けられるサービスです。同社と契約した医師がチャットで診療し、医師が処方する薬が最短で翌日に自宅へ届くというものです。待ち時間や院内感染の危険もなく、また、仕事で忙しくて医院にいけない勤労者や移動が難しい高齢者などにとってはとてもありがたいサービスです。

ただ、「スマ診」では、健康保険は利用できないそうです。ですが、同社では、健康保険を利用した場合の3割負担と同等額でのサービスを提供するとしており、アレルギーを抑える内服薬を1種類服用するライトプランでは、14日分で3,840円から、基本となる薬を服用しながら、気になる部分を集中ケアする症状別プランでは、14日分で5,300円からとなっています。

pollen_allergy_003_R(ネクストイノベーション株式会社 https://nextinnovation-inc.co.jp/ より)

AI花粉予報

「AI花粉予報」はフォーチュン(株)社が2018年2月1日から提供を開始いた花粉飛散予測システムです。フォーチュン社によれば、

「2km四方のエリアごとに、スギ・ヒノキ植生分布を把握、地形データを把握、スギ生態モデルによって着花量や開花時期、花粉放出量を予測、気象庁から入手する気象データにより、時間的には1時間毎、空間的には2km毎に気象シミュレーションを行い、風向、風速、湿度、降水量などを予測。そして、これらの予測を、Deep Learning(深層学習)によって数値解の揺らぎや誤差を補正する」とのことです。(https://kafun.info/フォーチュンのai花粉予報について より)

その結果、2km四方のエリアで範囲、時間両面で、より正確な花粉飛散予報を得ることができます。

 

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