環境知能(Ambient Intelligence)

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今年のテックトレンドは「環境知能(Ambient Intelligence)」?

デザインコンサルティング会社であるフロッグデザインが発表した「2015年のテックトレンド」において、2番目に「Ambient Intelligence Knows What’s Up」というタイトルで、Ambient Intelligence(アンビエント・インテリジェンス)、日本語では「環境知能」と呼ばれていますが、この「環境知能」を備えた製品が増えると予想しています。そして、製品の一例としてアマゾンの「エコー」を挙げています。

では、「環境知能(Ambient Intelligence)」やアマゾンの「エコー」とはどんなものなのでしょうか?

(frog design http://www.frogdesign.com/techtrends2015/ より)

 

「環境知能(Ambient Intelligence)」とは

ambient_003_R「Ambient Intelligence」はフィリップス研究所が1990年代終わりに使い始めたのが最初と言われています。その後は、次世代の情報社会を表すキーワードとして欧州で広く使われるようになりました。

Ambient Intelligenceは日本語では「環境知能」と呼ばれていますが、この言葉の定義について、NTT物性科学基礎研究所は、「環境に潜む知能、あるいは、知能が埋め込まれた環境」のことを指すとしています。(http://www.brl.ntt.co.jp/cs/ai/index-j.htmlより)

また、奈良先端科学技術大学院大学の環境知能学研究室はより具体的に「人々が実際に生活している日常環境において、モノ、コトに関する環境情報を計測・認識・構造化することで、環境そのものが持つ知能」のことを意味するとしています。(http://ambient.naist.jp/ より)

つまり、「環境知能」とは、生活や仕事の環境の中に、人間の活動に適応していく機能を持たせようとする情報技術と言えます。実際の場では、周囲の人、もの、出来事などをセンシングすることから始まります。収集した情報をもとにユーザーに適格な情報を提示したり、ロボットであれば物理的な支援を行ったりすることになります。あくまでも、人間の本来の活動を邪魔せず支援するというのが環境知能です。

「環境知能」の技術的基盤

生活や社会の至る所にコンピュータが存在し、コンピュータ同士が自律的に連携して動作することにより、人間の生活を強力にバックアップする情報環境であるユビキタスコンピューティングが環境知能の技術的基盤となっています。

前述の奈良先端科学技術大学院大学の環境知能学研究室では環境知能基盤を下図のイラストで説明しています。

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(http://ambient.naist.jp/research/research.html より)

Amazon Echo

echo_001_R「2015年のテックトレンド」で取り上げたエコー(Echo)は、高さ23センチあまり円筒形の音声認識スピーカーです。Wi-Fiに接続してクラウドサービスと連携します。具体的な機能は、ニュース、天気、スポーツ情報の確認、音楽再生(Amazon Music Library、Prime Music、TuneIn、iHeartRadio)、アラーム、タイマー、TODO リスト、Wikipedia などからの情報取得などです。

使用するには、エコーに「ウェイクワード(呼び出し単語)」(初期設定では「アレクサ」)で呼びかけてから指示・質問をします。例えば、お出かけ前に「今日の天気は?」、「○○を再生して」「○○を買物リストにいれて」といった具合です。さらに、4月に新しい機能が追加され、ベルキンのWeMo部門の電源器具、フィリップスの「Hue(ヒュー)」にも対応しており、音声による指示で、それらの電源をつけたり消したりできるようになりました。

残念ながら、日本語への対応や日本での発売については未定です。

 

 

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