熱中症予防にIoT

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熱中症予防にIoT

そろそろ熱中症に注意したい季節になってきました。4月に熱中症でお年寄りが搬送されるというニュースもありました。昨年は5月だけで全国で約2800人が熱中症で病院に搬送されてるそうです。もうすでに店頭には様々な熱中症予防のグッズが並んでしますし、熱中症に対応したスマホアプリもいろいろ出ています。
今回は、熱中症予防のためのウェアラブルや健康管理サービスを紹介します。

熱中症セルフチェック

日本気象協会では、名古屋工業大学と東北大学サイバーサイエンスセンターとの共同研究の技術を応用し、個人ごとの熱中症リスクを簡易にシミュレーションするコンテンツ「熱中症セルフチェック」を2017年4月25日から同協会のウェブサイトで提供しています。
熱中症セルフチェックでは、「年代」「活動レベル」「現在地」を入力すると、その環境に1時間いた場合の熱中症の危険性を4段階で診断するというものです。また、入力データから発汗量や体温上昇量を算出し、水分摂取量や休憩時間の目安を表示してくれます。

heatstroke_003_R(日本気象協会 熱中症ゼロhttps://www.netsuzero.jp/selfcheck より)

LVL

LVLは体内の水分量を計測し、発刊量や水分補給量をリアルタイムに教えてくれるウェアラブル活動量計です。水分量の測定は、特定の波長の近赤外線を当てて、透過したりした光の量から水分やその他成分の量を測定する「近赤外線分光法」とよばれる技術を用いています。ディスプレイに表示され水で視覚的に確認可能です。さらに、スマホとも連携しており、より詳細な情報を知ることもできます。例えばスマホの画面に、運動前にどれだけの水分を補給すればパフォーマンスが何パーセント上がるといった表示がでます。
LVLはウォッチ型で発汗状況の他に、心拍数、睡眠の計測、運動状況(歩数や距離、消費カロリーなど)を同時にリアルタイムでモニタリングします。
2016年にKickstarterで出資を募っていましたが、その時点では2017年7月ごろからの配送なっていました。

heatstroke_001_R(LVL  http://www.onelvl.com/ より)

ウェアラブル型熱中症予兆チェッカー

「ウェアラブル型熱中症予兆チェッカー」は、局所的な発汗量から、全身の発汗量を調べることができる「発汗チェッカー」とウェアラブル機器を組み合わせた生体計測機器です。ライフケア技研(富山市)が開発した発汗センサと脈拍センサから熱中症の予兆を捉え、計測情報を本人や管理者に通報するというものです。
開発に当たっては、「中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律」に基づく「平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されており、計画書では「熱中症予兆チェッカーは前腕に装着でき、小型・軽量で違和感がない」「発汗量と脈拍が連続的にセルフチェックでき、自動的に注意喚起する機能がある」「作業者の生体情報を管理者もデジタル情報として共有できるので事故防止が期待できる」といった利点を挙げています。価格は2万円程度になりそうです。

heatstroke_002_R(経済産業省中部経済産業局http://www.chubu.meti.go.jp/interface/php/chubu/kikai/sapoin/index.php/files/kenkyuchu?id=150 より)

Smartfit(スマートフィット)

クラボウが大阪大学、信州大学、ユニオンツール、日本気象協会などと共同で2018年の実用化を目指している熱中症予防に特化したスマート衣料とリスク管理システムです。
心拍数、体表温度などの生体情報と気象情報、緊急搬送情報を融合した独自のアルゴリズムで解析し熱中症のリスクを評価するというものです。解析された結果はシャツの着用者のスマホや管理者のタブレットにリアルタイムで伝達されます。管理者は複数の社員の情報を同時にチェックできます。危険な場合は、管理者にアラームで知らせるしくみになっています。
2017年5月からは大手建設会社や運送会社の協力得てモニター調査を実施するそうです。将来的には、2020年の東京オリンピックや屋外での大規模イベントでの活用を目指しているそうです。

(KURABOニュースリリースhttp://www.kurabo.co.jp/news/newsrelease/20170322_1508.html より)

バイタルセンサーバンド

手首に装着するウェアラブルデバイスで富士通が提供しています。パルスセンサーや気圧センサー、温湿度センサー、加速度センサーなどを搭載し、収集したデータはサーバーに送られて分析され、装着者の状態や作業現場などの状況を見える化するというものです。
作業者の安全管理全般に使用しますが、熱中症に関しては、熱ストレスレベルを推定して、その危険度を4段階で管理者に通知し、危険な場合には作業者自身にバイタルセンシングバンドの振動で知らせることが可能です。
伊藤忠テクノソリューションズは、この「バイタルセンシングバンド」と同じく富士通が提供する位置情報や移動軌跡、作業者の動作データなどを取得する「ロケーションバッジ」というデバイスの2種類を用いた農作業者の健康管理サービスを2017年度中に始めるようです。

Envital(エンバイタル)

東レと日本電信電話が開発したhitoeと大林組が開発した暑さ指数ウォッチャーⓇを用いた作業員向け安全管理システムです。
作業員のバイタルデータ、作業姿勢、環境データを可視化し、心拍数の上昇といった作業員の個々の体調の変化や作業場所ごとの環境の変化を、管理者がリアルタイムに把握することで熱中症などの未然の防止に役立てようというわけです。

heatstroke_004_R(大林組プレスリリース http://www.obayashi.co.jp/press/news20170405_01 より)

LinkGates」(リンクゲイツ)

ミサワホーム2017年4月から提供を始めた家庭内エネルギーの最適制御から防犯・防災、見守りといった機能をワンストップサービスです。省エネ・安全・安心・快適の4サービスで構成されています。
例えば、外出中に玄関ドアや窓が開いたり、水が出しっぱなしになっていたりした場合、アラートがスマートフォンに送信されます。また、在宅の高齢者ペットが熱中症にならないように、室内の温度や湿度が基準に達すると熱中症警戒情報を通知する「熱中症アラート」などの機能もあります。もし熱中症アラートなった場合は、エアコンをスマートフォンで遠隔操作できます。
このサービスはミサワホームの新築住宅向けとなっていますが、将来的にはリフォームや外部向け販売も視野に入れているようです。(ミサワホーム インフォメーションリリース https://www.misawa.co.jp/corporate/news_release/2017/0405/release.pdf より)

次の製品は熱中症予防というわけではありませんが、水分の補給をサポートしてくれるスマート水筒です。

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スマホと連動して理想的な水分補給をサポートするウォーターボトルでサイズは700mlです。
ストローを使って水を飲むときに、センサーへ流入する空気の量を測定することで、飲んだ量を測定・記録してくれるます。データをスマートフォンのアプリと連携させることで、独自の水分トラッキング技術により飲んだ水分量をグラフ化し、さらに、時間帯ごとの推奨される摂取量も表示することができます。また、このボトルで飲んだ水以外の水分管理機能を使うこともでき、体が脱水に陥ってしまう前に、水を飲む様に通知してくれる機能もあります。1回のフル充電で最大25日間利用可能です。

ULLA(ウーラ)

Ullaは水分補給をするタイミングを光で知らせるヘルスサポートデバイスです。ボタンやスイッチはなく、面倒な設定も必要ありません。ペットボトルやグラスなどの飲料の入った容器の側面に装着して使用します。ボトルの傾きやボトルを持ち上げてから置くまでの長さから摂取した水分量を計測し、次に水を補給するタイミングを光で教えてくれるというものです。

heatstroke_005_R(+Style(プラススタイル)https://plusstyle.jp/shopping/item?id=16 より)

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