新興テクノロジー

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新興テクノロジー

フロスト&サリバンは、2017年4月に「世界を変革する新興テクノロジー トップ50」を発表しました。選ばれたテクノロジーは、研究開発の段階、技術に対する投資の規模、知財活動の実施段階や、マーケットポテンシャルの規模などに基づいて、600以上の候補の中から選定されたもので、「ヘルス&ウェルネス」「エネルギー&ユーティリティー」「環境・サステナビリティ」「ICT」「先端製造・オートメーション」「化学・先端材料」「センサー・制御」「マイクロエレクトロニクス」「医療機器・医用画像」の9分野に分かれています。

IoT関連テクノロジー

「ICT」「先端製造・オートメーション」「センサー・制御」「マイクロエレクトロニクス」などのIoTにかかわるものでは、次のようなテクノロジーがトップ50の中に入っています。

ICTでは、「人工知能(AI)」「ブロックチェーン」「自然言語対話」「5G」「ハイパーコンバージドシステム(※1)」「複合現実 (Mixed Reality)」「スモールデータ(※2)」の7つが選ばれています。昨年の2016年版では「XaaS (X as a Service)」「予測分析(Predictive Analytics)」「サイバーセキ ュリティ」「5G」「人工知能(Artificial Intelligence : AI)」「コグニティブ・コンピューティング」「複合現実(M ixed Reality:MR)」「SDx(Software Defined Anything)」の8つでした。昨年と同じものは「人工知能」「5G」「複合現実」となっています。

マイクロエレクトロニクスでは、「ウェアラブル」「OLED照明(※3)」「次世代データストレージ」「マイクロLED(※4)」「ホログラフィック・ディスプレイ」「ワイヤレス充電」の6つです。2016年版では、「ウェアラブ ル」「OLED(有機発光ダイオード)照明」「SiCエレクトロニクス」「透明エレクトロニクス」「急速充電」となっており、「ウェアラブル」「OLED照明」は引き続き選ばれています。

先端製造・オートメーションでは、「ロボティック・エクソスケルトン(Robotic Exoskeleton)(※5)」「メタル3Dプリンティング」「協調型産業用ロボット」「コンピュータ統合生産(※6)」「ナノ3Dプリンティング」が選ばれており、2016年版では、「付加製造(Additive Manufacturing)(※7))「デジタル・マニュファクチャリング(※8)」「協調型産業ロボット」「アジャイル・ロボット(※9)」「ロボティック・エクソスケルトン(Robotic Exoskeleton)」となっており、「ロボティック・エクソスケルトン(Robotic Exoskeleton)」が引き続き選ばれています。

センサー・制御では、「バイオセンサー」「非接触型センサ」「スマート触覚」「電子皮膚」「先進運転支援システム(ADAS)」が選ばれており、2016年版では「商用ドローン」「バイオセンサー」「テラヘルツ波検知」「次世代リアルタイム位置情報システム (RTLS))「スマート・ハプティクス」となっており、「バイオセンサー」「スマート触覚(スマートハプティクス)」が引き続きえらばれています。

(TECHVISION:世界を変革する新興テクノロジートップ50 テクノロジーが生み出す数兆ドル規模の新たなビジネス機会http://www.frostjapan.com/files/4914/9147/2558/Top_50_Emerging_Technologies_2017_-_JP_FrostSullivan.pdf 及びhttp://www.frostjapan.com/files/1614/7280/4402/JPN_Top_50_Emerging_Technologies_FrostSullivan_2016.pdf 参照)

(※1)ハイパーコンバージドシステムは、仮想化技術を用いてサーバやストレージ、ネットワークなどを単一の筐体にまとめた垂直統合型システムです。

(TechRepublic Japan https://japan.techrepublic.com/article/35096554.htm より)

(※2)ビッグデータに対比して、データ量が少ないというだけでなく、例えば、特定の期間や地域などに絞ったようなデータであり、データの量よりも洞察の深さに焦点を当てた考え方というとらえ方が多いようです。

(※3)OLEDは「Organic LED」の略で、日本語では「有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明」です。

(※4)マイクロLEDは高コントラスト、広い視野角、広い色域で、消費電力は液晶パネルの10%と省電力です。さらに、センサや回路を統合できるのでセンシング機能内蔵の薄型ディスプレイも可能となります。

(※5)エクソスケルトン(Exoskeleton)は外骨格と言う意味で、パワードスーツなどはパワード・エクソスケルトンと言われます。

(※6)コンピュータ統合生産はComputer Integrated Manufacturing の頭文字をとってCIMとも呼ばれています。製造現場の各種情報を統一的に管理することによって効率化を図る生産管理システムです。

(※7)3次元物体を形作するとき、材料を加え盛り付けていく塑像のような作り方と、塊から不要な部分を削って作る彫刻のような作り方があります。前者のような材料を付加して製造していく製造方法を付加製造といいます。日本では3Dプリンタと言っていますが、英語ではAdditive Manufacturing Technology(付加製造技術)が一般的なようです。

(※8)デジタルマニュファクチャリングは、製品開発や製造工程の暗黙知をデジタル化し、情報を一元管理して仮想環境で生産可能性分析を行うことで、開発期間の短縮、コスト削減などを図るものと言えます。

デジタルプロセス社の「2013国際ロボット展 産学連携国際フォーラム 「プランニング・プログラミング技術の最新世界動向と産業用ロボット応用」では、次のように定義しています。

狭義(Digital Factory)では、「コンピュータグラフィック技術を用いて、工場の量産状態を仮想(バーチャル)に 再現しモノの流れや動き、時間等を検討する為のシミュレーション技術」とし、広義(Digital Manufatcuring)では、「デジタル(3Dデータ)で再現された工場、つまり、量産及び生産技術における3DデータまたはIT活用の総称」(http://www.rsj.or.jp/databox/committees/iac/20131108/rsj-iac20131108text2.pdf より)

(※9)アジャイル(Agile)は、「素早い、身軽な、機敏な、頭の回転が速い」という意味の形容詞です。アジャイルロボットは、ボストン・ダイナミクス社が開発したヒューマノイド・ロボットAtlasのようなどんな環境においても優れたバランスと敏捷性を備えた安定したロボットを指すようです。

 

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