ホロレンズ(Hololens)とVR、AR、MR、SR

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ホロレンズとは

Microsoftが今年の1月に発表したヘッドマウントディスプレイ(HMD)型の表示装置です。頭に装着するという点ではフェイスブックの「オキュラス・リフト(Oculus Rift)」などと似ていまが、装着時に周囲の様子も見られるシースルー型のディスプレーであることやスマートフォンなどに接続しなくても単体で使えるといった違いがあります。さらに、ホロレンズ(Hololens)は情報を表示するだけでなく、「ウィンドウズホログラフィック」というホログラフィック技術を用いて、仮想ホログラムを表示させ、実際に触る感覚で操作をすることができます。いわゆる、オキュラス・リフト(Oculus Rift)などは「バーチャル・リアリティー(VR=Virtual Reality=仮想現実)」なのに対して、現実の世界にコンピューターが作り出す映像を重ねる「オーグメンテッド・リアリティー(AR=Augmented Reality=拡張現実)」の一種であることがホロレンズ(Hololens)の大きな特徴です。 ホロレンズにはウィンドウズ10、CPU、GPUが内蔵されており、Wi―Fiを通じてパソコンなどと情報をやり取りできます。

hololens_001_R (https://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

 VR、AR、MR、SR

オキュラスリフトはVRでホロレンズはARという説明をしましたが、両者の違いは何なのでしょうか?他にはどんな技術があるのでしょうか?

(1)VR=Virtual Reality=仮想現実

現実に存在しない世界、あるいは存在していても例えば原子レベルや宇宙レベルといった見ることが困難な世界を人工的に作り出し、人間の五感を通じてあたかも現実の世界であるかのような疑似体験がバーチャルリアリティです。映画の「マトリックス」「アバター」の世界に近いかもしれません。 代表的なデバイスとしては、前述のオキュラス・リフトやSONYのプロジェクトモーフィアスがあります。

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オキュラス・リフト(Oculus Rift)

(日刊工業新聞ニュースイッチhttp://newswitch.jp/p/530 より)

(2)AR=Augmented Reality=拡張現実

もう終了してしまいましたが、スマホのアプリに「セカイカメラ」がありました。スマホをかざすと、ディスプレイ上に目の前の景色とともに、「エアタグ」がオーバーレイ表示されました。このようなユーザーが実際に見ている風景に、コンピュータからの情報(仮想現実)が重なって見えるものがオーグメンテッド・リアリティーです。 代表的なデバイスには、現在開発を中断してしまいましたが「Google Glass」があります。MicrosoftのホロレンズもARのデバイスです。

(3)MR=Mixed Reality=複合現実

仮想空間を現実空間に重ね合わせて現実の世界を増幅させ、それを違和感なく体験することが出来る技術が複合現実です。仮想現実(Virtual Reality)、仮想現実の強調(augmented virtuality)、現実の世界に情報を付加する拡張現実(augmented reality)などの技術の複合であり、人間が知覚した現実の認識を電子的情報で強化する技術です。 キヤノンでは、従来の映像装置では表現することが難しかった「実寸大の臨場感」、「観る位置を選ばない自由な視点への追従」、「インタラクティブ性」を実現するMRシステムの開発でこの分野で先進的な成果を上げています。

mr_ph001_R (キャノンhttp://web.canon.jp/technology/approach/special/mr.html より)

 (4)SR=Substitutional Reality=代替現実

理化学研究所が研究しているシステムで、現実の世界と過去の映像を混同させて、本来実在しない人物や事象が目の前で存在しているように錯覚させるシステムです。ヘッドマウントディスプレイには、カメ­ラから映像、およびあらかじめ同じ場所で撮影 した過去映像を織り交ぜて表示します。体験者は、ライブ映像と過去映像の区別ができません。そして、自在にライブ・過去映像の間を行き来させることができます。本人に気付かれずに「現実」をあらかじめ用意したものにさしかえる (substitute)ことから代替現実(Substitutional Reality)と呼んでいます。

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(理化学研究所 http://www.riken.jp/pr/press/2012/20120621_2/#note5 より)

ホロレンズの活用例

ホロレンズはどんな活用が可能なのでしょうか。マイクロソフト紹介ビデオでは夢のような可能性を紹介しています。そのいくつかを紹介します。

〇 部屋に至るところに情報が表示されるようになります。テーブルから天気予報が立体的に表示され、今日の天気などを簡単に見る事だってできます。

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(マイクロソフトhttps://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

〇 歩きながらのテレビ電話も簡単にできるようになります。

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(マイクロソフトhttps://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

〇 壁に表示されたテレビ画面(メガネ内に表示されているテレビですので、実際には壁には何も映っていません)を指で操作します。

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(マイクロソフトhttps://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

〇 3Dで製作した設計を立体的に表示しながら、指の操作で設計に変更を加えることができます。

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(マイクロソフトhttps://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

〇 キュリオシティーから送られたデータを使って、火星表面の3Dシミュレーションを行い、画面上に、距離、センサーデータの値、その他補促情報を重ね合わせることによって、火星へ行かずに遠隔操作をすることができます。

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(マイクロソフトhttps://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us より)

 

 

 

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