ファイブゼロジャパン

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00000JAPAN

00000JAPANは、「ファイブゼロジャパン」と呼び、各社の無線LANを契約していなくても無料で使える統一ネットワークです。2014年5月に無線LANビジネス推進連絡会が「大規模災害発生時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン」という公衆無線LANの事業者が緊急事態にとき取るべき措置を策定し、00000JAPANという統一SSIDを制定したものです。幸いなことにこれまで使うことがなかったのですが、今回の熊本地震で初めて運用され、多くの人にその存在が知られるようになりました。なお、ガイドラインは、広島市の土砂災害の経験を踏まえて2015年に第2.0版、2016年3月に第3.0版が出されています。
現在、スポット数は、NTTやKDDI、ソフトバンクなどのキャリア系が90万スポット、自治体等が20万スポットで合計110万スポットとのことです。

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(http://www.wlan-business.org/customer/introduction/feature/00000japan より)

なぜ00000JAPANなのか

多くの携帯端末が、サーチしたSSIDが文字コード順で表示されることから、緊急時に誰でもすぐに選択できるようサーチ結果の上位に表示させるために、「00000」と先頭に「0」を5つ並べ、災害用統一SSIDとしたとのことです。ガイドラインでは、事業者が通常のSSIDを設定する際には、「00000JAPN」より上位に表示されるSSIDの使用を避けるよう求めています。
しかし、あまり携帯端末に慣れていない高齢者なども簡単に使用できるようにする必要があるとのことから無線LANビジネス推進連絡会は、「00000JAPAN」へ簡単に接続できるアプリも開発しています。

ガイドラインでは、災害用統一SSIDについて、下記のような事象が発生する可能性は否定できなとしながらも、周知コストの低減やユーザの端末設定手順の容易化のメリットのほうが大きいとしています。
その現象とは、

(1) ネットワークが異なる複数のAPが同一のSSIDを送出している環境で接続中のAPの 上位回線が切断した場合、当該APの近傍でAPのハンドオーバーが行われず通信が不能となってしまう現象(ブラックホール問題)

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(2) SSIDが同一でネットワークが異なる複数のAP間をハンドオーバーした場合、DHCPサーバから割り当てられたIPアドレスのリース時間(2~5分が一 般的)が経過するまで、ハンドオーバー後のネットワークから新たなIP アドレスが割り当てられず、通信が不能となってしまう現象

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(大規模災害発生時における 公衆無線 LAN の無料開放 に関する ガイドライン いのちをつなぐ 00000JAPAN 第 3.0 版 平成 28 年 3 月 1 日 無線 LAN ビジネス推進連絡会 より)

いずれも、技術的には、これらの問題を回避する機能が多くの場合、実装されているので影響は小さいとしています。ただ、運用上の問題として「営利目的利用」「平時の悪用」ななどをあげ、そうしたことを防ぐための参加の基準を設けるべきであるとガイドラインでは述べられています。

 

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