ヒアラブルデバイス

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ヒアラブルデバイス

先日(2017年5月23日)、NECがヒアラブルデバイスの実証実験用プロトタイプを開発したという発表がありました。マイク、スピーカ、顔の向き・姿勢・移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサ(加速度センサ×3、ジャイロセンサ×3、地磁気センサ×3)を搭載を搭載し、耳音響認証技術による本人の特定や地磁気による屋内位置測位が可能で、さらにスマートフォンなどとBLEで接続し、インターネット上のクラウドと連携することで様々なサービスを利用することができるとのことです。
最近、こうしたイヤホン型コンピュータ「ヒアラブルデバイス」が注目されてきているようです。それは、ウェアラブルデバイス市場が、拡大は続けているものの最近その伸びも鈍化し、中には期待外れと評価するマスコミやニーズがないと撤退する企業が出てきている中にあって、そうした状況打開する製品群になるのではという期待もあるようです。事実、アクセンチュアは「TRENDS2015 デザインとイノベーションの鍵を握るトレンド」で、今後の展望として、次のように述べています。

・・・今後もさまざまなデバイスの登場が予見されますが、時計型、メガネ型等のデバイスが頭打ちとなれば、ヒアラブルデバイスが市民権を得るかもしれません。耳に直接装着するヒアラブルデバイスは、音声認識や生体認証テクノロジーを用いて、より正確な動作の計測と監視を可能にします。
https://www.accenture.com/t20150527T210801__w__/jp-ja/_acnmedia/Accenture/Conversion-Assets/DotCom/Documents/Local/ja-jp/PDF_3/Accenture-Fjord-Trends-2015-Jp.pdf より)

ここでは、音楽を聴くだけではない様々な機能をもったヒアラブルデバイスのいくつかを紹介しまます。

The Dash

The DashはドイツBragi社の製品です。外部機器とBluetoothによるワイヤレス接続が可能で本体内にも4GBのストレージを備え音楽を入れておくことも可能です。その他、右9軸、左6軸の各種センサーを搭載し心拍数や血中酸素濃度などを検知でき、さらに、ウォーキング時の歩数やペースを記録したり、スノーボードなどでトリックを決めた時の回転角度や滞空時間などを記録することや、スマートフォンのアプリと併用することで移動した距離や速度、高度、降下率などを測定することも可能にとのことです。
イヤホン中のバッテリーは100mAhで、最大4時間の利用が可能です。充電に必要な時間は1時間程度です。

hearable_001_Rhttps://www.bragi.com/thedashpro/ より)

APLAY

ネイン(nain)社のヒアラブルデバイスです。専用のAndroidアプリ「APlay」と連携して利用することで、音声アシスタントがカレンダー、天気、路線情報、ニュース、Twitter、LINE、facebookメッセンジャー、SMSなどのメッセージを音声で伝えます。音声の読み上げには、HOYAサービス社の音声合成エンジン「VoiceText」を搭載しています。
2時間充電で、6~8時間の音楽再生が可能です。
LINE、Twitterなどのアプリを音声で聞くことができ、マイクに話しかけると返信ができます。また、音声アシストによって、スマートフォンに来た通知を音声で聞くことができます。

hearable_002_Rhttp://www.nain.jp/aplay/ より)

IcomX

サムスンのGear IconXは、スマートフォンとBluetoothで接続して音楽を再生するほか、イヤホン内に4GBのストレージを搭載しており、約1000曲程度の保存ができので、スタンドアロンでも音楽を再生できます。また、心拍センサーや加速度センサー備えるため、フィットネストラッカーとして走行距離や心拍数、速度などを計測することができます。

hearable_003_Rhttp://www.samsung.com/global/galaxy/gear-iconx/ より)

Jabra Elite Sports

コールセンター向けヘッドセットでシェア1位2位を争う業務用を中心とするヘッドセットメーカーであるデンマークのGN Audio社が2016年に発売した防水防塵、耐汗性能を備えたスポーツ専用の「ヒアラブルデバイス」です。左右独立型の無線イヤホンに、3軸加速度センサー、心拍センサーを盛り込んでおりJabra Elite Sports向けアプリJabra Sport Lifeを用いて様々なトレーニングの設定などができます。また、内蔵マイクを使った通話にも対応するうえ、Jabra Sport Lifeアプリには「ヘッドホンを探す」という機能もあります。
Jabra Elite Sportsはフル充電で約3時間の連続再生が可能です。日本国内では2017年2月から販売していますが、実売価格は3万円ほどのようです。

hearable_004_Rhttp://www.jabra.jp/sports-headphones/jabra-elite-sport#/play より)

Pilot

米国のWaverly Labsが開発した2個一組のイヤホン型の自動翻訳機です。このイヤホン型翻訳機は、一つを自分の耳に、もう一つを会話する相手の耳に装着します。Pilotのイヤホン内部にはBluetooth搭載のマイクが内蔵されており、音声をキャッチしてスマートフォンに転送します。スマートフォン内のアプリは音声認識、機械翻訳、音声合成を使って即時翻訳しイヤホンから音声として流れる仕組みになっています。
今のところフランス語、英語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語に対応していすが、今後言語を使いしていくようです。

hearable_005_Rhttp://www.waverlylabs.com/ より)

血流センシングイヤホン

京セラが2016年の幕張メッセで開催された「IoT/M2M展」に参考出展していた試作品で、レーザー血流量センサーを組み込んだ「ヒアラブルデバイス」です。
脱水症状の有無や血圧を推定したりストレスを検知したりできます。音楽を聴きながらリラックス度をチェックするという日常的な利用やスポーツなど幅広い場面での健康管理に活用できるとのことです。2018年から2019年の実用化を目指しています。

 

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