ニューロテイラーメイド

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視覚評価用脳波計システム

幕張メッセで行われた『CEATEC JAPAN 2016』は、「つながる社会、共創する未来」をテーマに今年から「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の展示会」となり、出展企業も増え、近未来を感じさせる展示も多かったようです。
東京新聞は、「今年はあらゆる機器がインターネットにつながる「モノのインターネット(IoT)」をテーマに打ち出し注目度がアップ」、毎日新聞は「従来よりも近未来の世界を身近に感じることができる内容に変化」という記事を書いていましたが、一般紙も関心をもって報道していました。

展示の内容についても新聞等でいろいろ紹介されていますが、10月6日付け朝日新聞は「IoT時代ヘ競うセンサー技術」という見出しで各社のセンサー関係を取り上げていました。マスコミでの取り上げは少ないようですが、東海光学のブースに展示されている脳波をモニタリングするHMD「TOKAI VSI」も注目される一つかもしれません。脳内の視覚情報を読み取る「視覚評価用脳波計システム」というものです。これまで、感覚的にしか把握できなかった個人の好みを可視化するデバイスです。視覚のほかにも、聴覚、味覚、触覚、嗅覚を脳波から測定できるそうです。今はまだ、商品化に向けた研究開発の段階のようです。

「視覚評価用脳波計システム」は、東海光学の他に、生理学研究所、ミユキ技研の共同で、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)における研究開発プログラム「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」の一環として開発したものです。東海光学ブースに展示されていたものはこのシステムのプロトタイプの試作機です。革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)(※1)のプレスリリースによれば、微妙な見え方の好みなど従来では言葉で表現しにくかった個人の感覚特性を、脳活動計測から客観的に取得するというものです。
具体的には、脳磁図(MEG)を用いて目的の脳活動の信号源と電流方向を明確にし、個人差(頭部形状、脳溝の向き)と電極の装着誤差に対応するため、試作機では後頭5電極、前頭3電極の計8電極を設定し、簡便に装着できるアンプ一体型のヘッドセット型脳波計として設計され、WiFi通信でのデータ通信にも対応しているそうです。

neuro_002_r(http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/kakushintekikenkyu/22kai/siryo2-3-3.pdf より)

(※1)ImPACTは、政府の科学技術・イノベーション政策の司令塔である総合科学技術・ イノベーション会議が、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を促進し、持続的な発展性のあるイノベーションシステムの実現を目指したプログラムです。

ニューロテイラーメイド

同研究グループは、脳活動から取得した個人の感覚特性をもとにテイラーメイドした製品を提供する「ニューロテイラーメイド」の実現を目指していますが、他にも子供や発達障害などでの見え方の違いを客観的に評価するという利用も考えているようです。
買い物で服を選ぶときに視覚情報を通じてその人の好みを把握するということや、VRと組み合わせてユーザの緊張感などに合わせて演出が変化するゲームなども作成できそうです。

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(http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160929/index.html より)

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