ウェアラブルと身体との密着度
ウェアラブル端末が注目されていますが、身に着ける端末といっても、今話題のスマートウォッチやメガネ型のような身体との密着度がやや低いものから、人体に埋め込む密着度の高いものまでさまざまな端末が試作されたり商品として出ています。
(日経テクノロジーオンラインhttp://techon.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20141120/390005/?rt=nocnより)
(日経テクノロジーオンラインhttp://techon.nikkeibp.co.jp/article/MAG/20141120/390005/?rt=nocnより)
センサーを埋め込んだシャツやベビーウエア、ソックスなどで身体の状況を管理する「スマートファブリック」という衣類がすでに出ているようです。
圧電ファブリック
また、帝人と関西大学では、曲がるときにかかる圧力を電気信号に変える性質がある「バイオプラスチック」(ポリ乳酸)を素材として、人の動きを生地でデータ化するウェアラブルセンサ圧電ファブリックを世界で初めて開発しました。
今後はさらに最適なファブリックの設計に取り組み、これまで不可能だった「着用するだけで精緻な動きのデータ化」の実現を目指すそうです。この技術の応用分野は手術や介護などの遠隔医療、伝統工芸などの職人技の可視化など幅広く、センシング技術の確立によって、IoT(Internet of Things)社会の進化に貢献すると期待されています。
(世界初!動きを生地でデー タ化する 圧電ファブリックの開発についてhttp://www.teijin.co.jp/news/jbd150109.pdf より)
スマートシャツ「Hexoskin」
(http://www.hexoskin.com/ より)
Hexoskinは、繊維のなかにセンサーが仕込まれており、心拍数、呼吸数、呼吸量、歩数、燃焼カロリーなどをトラッキングしてくれます。シャツは腰のポケットに収まる小型軽量デバイスに接続され、デバイスは胸に付けませんので、睡眠から運動までの活動の邪魔になりません。また、洗濯することもできます。
スマホと連動する専用デバイスも用意されており、収集したデータはアプリ経由で閲覧・管理することができます。価格は税込で¥ 71,490です。
hitoe
最先端繊維素材であるナノファイバー生地に、高導電性樹脂を特殊なコーティング加工技術で施すことにより、生体信号を検出できる生地素材です。ナイロンのように見えますが比較的着心地は柔らかで、耐久性(ネットに入れて洗濯を30回、手洗いで50回~60回)にも優れています。この生地を採用した衣類を着用すると、心拍数や心電派形を計測できます。トランスミッターをはずせば普通の衣類と同じように洗濯することができます。
ちなみに「hitoe」にはhuman(人間)、intelligence(情報・知能)、to(~のほうへ)、expand(拡張する)の頭文字をとり、一枚の布(ひとえ)の無限の可能性という意味が込められているそうです。
NTTドコモではhitoeを活用して、ランニング・サイクリング・登山などのスポーツ分野、介護などの医療分野、健康増進・健康管理分野をサポートするウェルネス分野に向けたサービスを拡充していく考えのようです。
すでに、「Runtastic for docomo」は“hitoe”ウェアと連携することができるようです。さらにゴールドウィンの心拍測定機能付きウェア「C3fit IN-pulse」シリーズとも連携できるそうです。なお、「C3fit IN-pulse」シリーズには、測定した心拍データをスマートフォンへ転送するための「hitoeトランスミッター01」が必要になります。「hitoeトランスミッター01」はスマートフォンとBluetooth 4.0で接続され、1回の充電で連続24時間の駆動が可能で、大きさは約70×36.7×9.5mmで、重さは約25gです。
〇 hitoeを使った作業員向け安全管理システム
NTTコミュニケーションズと大林組は、hitoeを使って作業員の安全管理システムの実証実験を4月から開始します。同システムを使って熱中症の危険性などを可視化し、作業員や管理者などが体調管理や事故防止を目的とした対策や判断ができるようにしようというものです。このシステムでは、熱ストレス推定、疲労推定、姿勢推定、リラックス度推定、リフレッシュ度推定などさまざまな分析、通知が実現できるとのことです。
ZDNet Japan http://japan.zdnet.com/article/35062279/ より)
(執筆中)