スマートチェア

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スマートチェア

日本人は、「・・一日平均の総座位時間は8~9時間程度で、世界20ヵ国の成人を対象にした平日座位時間の国際比較研究によると、日本人成人の座位時間が最長であり、多くの国民が座り過ぎている・・」(「座り過ぎ」が健康寿命を縮める 岡 浩一朗/早稲田大学スポーツ科学学術院教授http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/sports_150316.html より)とのことですが、あまりにも身近であるためか見過ごしてしまいがちな椅子。その椅子を健康の維持や生活を便利にするためにスマート化した取り組みを紹介します。

cuxino(クッシーノ)

姿勢改善や座り過ぎの防止をサポートするIoTアプリ「cuxino(クッシーノ)」と手持ちのクッション・座布団をIoT化(クッシーノ対応化)する「クッシーノ・スマートセンサシート」からなり、「座る」を見える化して快適なチェアライフの実現することを目的にStrobo社が開発しました。
アプリがクッションと連動して「現在の連続着座時間」「今日の着座時間」などを知らせてくれ、さらに、日、週、月ごとに座っていた様子をアプリで振り返ることもできます。また複数人数でも利用でき、オフィスの会議室や店舗などで使えば空席状況の共有、離席中のパソコンのロックの自動化や出退勤の打刻の自動化などの用途にも使用も可能のようです。
Strobo社はメーカー向け製品IoT化ソリューション「Strobo IoT Suite」を用いてVitra社のIDチェアをIoT化しています。主な機能としては、長時間同じ姿勢が続いていたり、座っている時間が一定時間以上になったりすると、姿勢の変更や立つことをcuxinoアプリが促したり、離席回数、着席時間などをグラフでビジュアライズしたり、席から立つとパソコンにスクリーンロックをかけたりします。

chair_002_r(http://strobo.io/ より)

スマート座布団

感圧センサーとiBeaconモジュールを内蔵した座布団で、設置した椅子や畳の上に人が座ると重みでセンサーがオンになり、あらかじめ登録しておいたiPhoneやiPadなどにiBeaconの電波信号をリアルタイムに送信します。スマートフォンやタブレットに専用のアプリをインストールした上で、オフィスや自宅の椅子にスマート座布団を設置すれば、自分がどのぐらいの時間どの椅子に座っていたのかが記録でき、さらにタイムカードのように記録されてそれぞれの座布団に座った時間を自動的に集計します。また、飲食店の椅子に設置すれば、客がどの座席にどれぐらい座っているかを分析でき、空いている時には来店を促すなどO2Oにも活用できるそうです。 通常のざぶとんと区別がつくように、青いランプが光るようになっています。

chair_001_r(http://www.keyvalue.jp/ より)

オフィスチェア型センサー

椅子の座面にセンサーを埋め込み、普段通り仕事をしている間に心拍や呼吸や身動きの情報が取れるようにしたオフィスチェアです。
ダイキン工業独自のセンシング技術『Airitmo(エアリトモ)』を応用したもので、椅子などに組み込んだチューブ式空気圧センサーにより、体の微かな振動を検知し、心拍、呼吸、体動の生体情報を抽出します。心拍間隔「ゆらぎ」から心と体の状態を判定するそうです。すでに布団やマットレスの下につけて睡眠の深さを測定して空調を最適制御することで使われている技術をオフィス向けに応用したもののようです。

chair_003_r(http://www.daikin.co.jp/press/2016/160216/ より)

INTELLIGENT PARKING CHAIR

日産が開発した自動で元に戻るイスです。日産のインテリジェントパーキングアシストという自動駐車の技術が応用されているそうです。
天井部に設置された4つのカメラが常にイスの位置を見ており、あらかじめイスがどこに戻ればいいかということがプログラミングされています。イスが所定の位置からずれバラバラになった状態で、手をパンパンと2回叩くと、無線でINTELLIGENT PARKING CHAIR に命令が飛び、プログラミングされていた場所からどのくらいずれているのかを計算し、元の位置に戻るようになっているそうです。

chair_004_r(http://www2.nissan.co.jp/BRAND/TFL/IPC/ より)

健康コックピット

シャープが開発した座るだけで健康状態が測定できる椅子(コックピット)です。体重や血圧、血管健康度などが、このシートに座っただけで測定できるというものです。
着座してタッチパネル式のモニターに性別や年齢、身長などのデータを入力します。シートに装備された体重計や血圧計、脈拍センサーなどによって座ったままで測定が行われます。測定項目は、血糖値や体温、ストレス度合いなど、追加やカスタマイズが可能です。測定結果は電子カルテになり、クラウドサービスを介して医師やカウンセラーとの共有も可能になります。

chair_005_r(http://www.sharp.co.jp/corporate/news/141128-a.html?_ga=1.167642554.548424171.1476234276 より)

Zami Smart Stool

Zamiは、背骨が正しい形で姿勢を保てるよう設計され、さらに背筋に程よい負担がかかることで運動不足が解消されるとのことです。また、各脚にセンサーが内蔵されており、圧力を計測することで座っている姿勢を診断します。また、座っている時間、消費カロリー、座っている時の貧乏揺すりなどを記録し、スマートフォンでチェックすることができます。

chair_006(http://www.zamilife.com/ より)

Darma

Darmaは、スマートフォンのアプリと連携して、座り方をモニタリングし、姿勢の矯正、休憩・軽い運動などが必要なタイミングを知らせて、体調管理をアドバイスしてくれるというものです。
内蔵されたセンサーで、重心の変化や、心拍数、心拍波形、呼吸数、呼吸波形などをモニタリングしており、さらにユーザーごとの座り方や姿勢を学習することで、ユーザーに最適化されたアドバイスを提供するとのことです。

chair_007_r(https://www.kickstarter.com/projects/junhao/darma-sit-smart-for-a-healthy-body-and-mind/description より)

凸版印刷の生体センサー

イスではありませんが、圧電素子を使用して生体信号を取得できるシート型非接触振動センサーを椅子やクッションなどに直接組み込むことで、日常的な健康管理や独自のアルゴリズム解析による心理的ストレス評価として、あるいは自動車の運転席の座面に内蔵し、運転手の眠気や身体異常などを検知することで事故防止センサーとして展開できるというものです。
計測した心拍などのデータはパソコンやタブレット端末に無線で送信し、リアルタイムで確認できます。データを解析するシステムも提供され、2016年10月からサンプル出荷が始まりました。

chair_008_r(http://www.toppan.co.jp/news/2016/10/newsrelease161004_1.html より)

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