スマートゴミ箱

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スマートゴミ箱

ハウステンボスで2016年6月29日からスマートゴミ箱の実証実験が行われています。米国のBigBelly Solar社が開発した「スマートゴミ箱」を日本国内で販売する日本システムウエアと共同で行っているものです。

スマートゴミ箱「BigBelly Solar(ビッグベリーソーラー)」は、太陽光発電機能を有し、そのエネルギーによる通信機能を搭載したCO2を排出しない環境配慮型ゴミ箱です。NSWの発表によれば、携帯電話網を通じてゴミの蓄積状況をリアルタイムで発信する機能により、収集頻度や人員配置、ゴミ箱配置の最適化など、収集作業を効率化しコスト削減を実現するとのことです。

具体的には赤外線センサーでゴミの量を把握し、3G回線で発信します。ゴミ箱はパーク内に約160個設置するようです。実証実験は3か月とのことです。

ハウステンボスではすでに、ロボットが応対する「変なホテル」など斬新な取り組みを行っており、今回の実証実験もそうした取り組みの一環なのかもしれません。その実証の結果をもとに、将来的にはオリジナルのごみ箱の開発も計画し、ユニークな顧客体験の創造を目指すとのことです。

NSWのスマートゴミ箱の実証実験は、2016年1月から東海大学においても同行のキャンパス内にBigBelly Solarを設置して行われています。この実証実験ではゴミの収集効率化はもちろんですが、それ以外にも社会にどう役立てるのか検証するようです。

スマートゴミ箱「BigBelly Solar」

BigBelly Solar社は、起業家教育に特化した大学であるバブソン大学のMBAプログラムで教鞭に立つジム・ポーズ氏らによって2003年に設立されたスタートアップです。
当初は太陽光発電を利用した圧縮機能のゴミ箱を手掛けていましたが、その後テリット・ワイヤレス・ソリューションズ社と共同で、同社のM2Mモジュールを接続して、ごみの量を検知して最適な回収スケジュールをユーザーに知らせる現在のスマートゴミ箱を開発しました。

BigBelly Solarには「BigBelly」と「SmartBelly」に2種類があります。BigBellyは、ゴミ箱がしきい値を超えると自動的にゴミを圧縮もので、SmartBellyはゴミの蓄積状況を通知するだけで、圧縮はしません。回収できるごみは一般可燃ゴミの他に、新聞紙、雑誌など紙ゴミ専用、堆肥利用可能ゴミ、リサイクル可能資源ゴミ(プラスチック・アルミニウム缶・ペットボトル)と、ほとんどのゴミが回収の対象となります。
BigBellyの圧縮は同サイズの容量の5倍のゴミを収納できるそうです。これによって回収頻度を減らすことができます。

garbage_002_R(http://bigbelly.com/spotlight/uw-seattle/ より)

BigBelly Solarは前述のように、ごみの状況を携帯電話回線網を通じてリアルタイムにモニタリングしたり、ソーラーパネルによる発電のため、CO2を排出しないとい他に、モニタリングシステムによるゴミ回収作業の可視化もできます。NSWの資料によれば、モバイル端末などからダッシュボード、ステータス確認、各種レポート作成、アラート・警告、資産管理、サポートサイト、モニタリングの権限設定などの確認・操作ができるとのことです。

garbage_001_R(http://www.nsw-cloud.jp/cloud/service/m2m/bigbellysolar/ より)

E-Cube Labsのスマートゴミ箱

韓国のEcube Labsは、2016年5月に、ゴミ収集車の運営費と人件費を削減することができる太陽光発電によるゴミ箱を開発したと発表しています。従来の8倍ものゴミを収容することができ、ゴミの量をパソコン、タブレット端末、スマートフォンに通知します。ちなみにWi-Fiスポットにもなるとのことです。その他に既存のゴミ箱にセンサーを貼り付け、ごみの量を検知する「Clean Cap」も発表しています。

また、Vodafone のグローバル M2M部門と協力して、携帯電話でゴミ箱の状況をモニターするClean Cube Networks(CCN)というリアルタイムのモニタリングソフトウェアを利用できるようにしています。

ソウル大学など、4つの大学に144基を設置したケーススタディでは、週に12回の収集が2回に減ったという結果が出ているそうです。

イーキューブラボは2013年に1000万ウォン(約100万円)の売り上げしかありませんでしたが、昨年は8億ウォン(約8000万円)まで伸び、今年は70億ウォン(約7億円)になると予想されているそうで、韓国では「公認調達優秀製品」(政府が性能などを評価し、推奨する製品)として登録され、世界20カ国にも進出しているとのことです。

garbage_004_R(http://ecubelabs.com/ より)

日本での普及は

東京の外国人総合観光案内所を訪れた外国人を対象に行った調査で、困ったこととして「ゴミ箱がないこと」を挙げた人がとても多かったそうです。各地の自治体が行っている調査でも、ゴミ箱がないことに多くの外国人が不満を持っているとの結果が出ているそうです。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックで外国人観光客も増加しそうですが、東京都は今のところ街中にゴミ箱を増やすことは時代の流れに逆行するとして、日本流のやり方を理解してもらうと話しているようです。
一方で、一律に街からゴミ箱をなくすのではなく、適した地域にはきちんと設置して役立てることが必要として、カメラや画像認識を活用し防犯対策を施したスマートゴミ箱の設置を求める声もあるようです。

 

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