カラーコード

531964_R

バーコード・QRコード・カラーコード

バーコードは幅の異なる縦線と白い余白の組み合わせで情報を伝えるもので、その歴史は1948年~49年、ペンシルベニア州フィラデルフィアのドレクセル大学の学生であったバーナード・シルバーとノーマン・ジョセフ・ウッドランドが、Morse Codeにヒントを得て考案した多重円形バーコードに(1952年特許取得)遡るそうです。その後、1970年代になってX・Y軸方向を情報領域にした2次元バーコードが発明され、データ容量はバーコードの数十から数百倍に増えました。

二次元コードの代表的なものは「QRコード」です。1994年にデンソーが開発したもので、高速読み取りができるという意味でQuick ResponseからQRとなっているようです。

そして、最近、色の配列で情報を表現するカラーコード又はカラーバーコードと呼ばれる新しいコードが注目されてきています。もともとは2000年ぐらいからそうした概念はあって、2005年ぐらいには開発されていたようですが、普及しはじめるまでには少々時間がかかったようです。

カラーコード又はカラーバーコードは、QRコードのような非接触型の画像解析技術の1つで、現在普及が進みつつあるのは、シフト社の「カメレオンコード」とビーコア社の「カラービット」のようです。コンビニや工場、図書館などで備品管理や物品入出庫認識、入退出管理などで導入事例が増えてきています。

両者に共通する特徴として、認識速度が速く、白黒のバーコードよりも多くの情報を盛り込むことができること、ICタグのような専用の受信機などが不要で、ウェブカメラやスマホのカメラで認識できること、離れたところから複数のコードを同時に認識できること、対象が動いていてもピントがずれていても認識できることなどが挙げられます。

カラービットって何?

カラービットは、2006年設立のビーコア社が開発したカラーコードです。赤・青・緑の連続配置模様に情報を持たせたもので、3色のセルの並び順(色の位置ではなく「色の変化」)を読み取るコードです。RGB以外の色の組み合わせでも可能です。セルの大きさや形の制約がありません。ですので、下図のようにかなり自由にデザインすることが可能です。また、複数同時認識が可能で、スマホでも同一画面上の150戸以上の読み取りが可能です。歪んでいた折れていたりしても認識でき、セル幅が1mm以下でも認識できるため細いノートなどの背表紙にも貼って使用できます。(colorbit社資料参照)

colorbit_002_R(colorbit  http://www.colorbit.jp/new/?page_id=336 より)

具体的な使用事例としては、パナソニックの「工場向け従業員管理システム(オンプレミス/クラウドサービス)」で、ユニフォームや名札などにカラービットを付け、従業員の入退室や所在を認識・管理し、従業員の動きの見える化のために採用されています。また、大分大学附属病院では、数年前から医薬品管理システムに、三菱UFJ信託銀行では、ローン書類を管理するシステムとして使用されています。

カメレオンコードって何?

カメレオンコードはシフト社が開発したカラーコードで、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックCMYK)を基本色とし、グリーン、レッド、ブルー、オレンジを追加色とした最大8色まで可能となっています。1行に9個の四角(多様な図形が可能)が並び、これが3行並んだものが基本パターンで、基本パターンだけでも約7兆6255億コードを表すことができます。「5行×5色」だと1237抒9400垓のコードを作成可能だそうです。ちなみに抒は10の24乗、垓は10の20乗です。スマートフォンやWebカメラなどで認識ができ、入退場など人の管理、在庫など物の管理など、様々な分野での導入が進んでいます。

chameleoncode_001_R(SHIFT  https://www.shift-2005.co.jp/chameleoncode.php より)

導入事例としては、図書館への導入がマスコミなどでは紹介されています。図書館への導入で最も速かったのは北海道の幕別町図書館のようです。2014年4月に導入されており、書架と書籍に「カメレオンコード」を貼り付け、ウェブカメラを書籍と棚のコードにかざすと、書籍があるべき位置を瞬時に画面上で確認できるそうです。導入によって年間8日間の蔵書点検のための休館が不必要になるなど、効率化が向上しています。

NTTがシフト社のカメレオンコードを使用した図書館情報システムを町田市立中央図書館で構築し、2015年3月から運用されています。棚に並んだままの状態で本の背表紙をスマホで連続して撮影するだけで、本の管理ができるというものです。他にも国立民族学博物館図書室(2014年)等でもカメレオンコードを使用した資料等の管理が行われています。

その他の使用としては、パナソニックの多言語案内ソリューション「TranslLet’s!」や日通が2017年9月に行ったドローンの倉庫内活用に向けた実証実験でも、遠距離からでも認識できる特色を生かしてカメレオンコードが使用されました。スタンプラリーにカラーコードを使用し、スマホ用アプリでスタンプを集めるという試みも実施されています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です