OMG

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OMG

OMGはObject Management Groupの略で、1989年にヒューレット・パッカード、IBM、サン・マイクロシステムズ、アップルコンピュータ、アメリカン航空、データゼネラルなどの企業が中心となって設立された、コンピューターアプリケーションのアーキテクチャーテクノロジーに関する標準を推進する団体です。本部はマサチューセッツ州ニーダムにあります。
オブジェクト指向(※1)を中心としたソフトウェア技術に関する標準化を手掛け、代表的なものとしては、UML(※2)やSysML(※3)があり、それらの標準仕様を無償で提供しています。これまでに100以上の仕様を送り出してきており、近年はBPMN(Business Process Modeling Notation、ビジネス・プロセス・モデリング表記法)、BPMM(Business Process Maturity Model、ビジネスプロセス成熟度モデル)などのビジネスプロセスの可視化に関わる標準的手法等についても範囲を広げているようです。

(※1) データの集合と、それに対する手続きをオブジェクト(モノ)にまとめて部品として扱い、部品の組み合わせでシステム全体を構築していくソフトウェアの開発技法です。
(※2)UMLはUnified Modeling Languageの略で、オブジェクト指向ソフトウェアのモデリング言語の標準規格です。
(※3)SysMLはSystem Modeling Languageの略で、UMLを基に規格化されたシステム記述言語です。

OMGの日本における拠点となっているのが日本OMGで、2013年に一般社団法人として設立されました。日本OMGはIIC(Industrial Internet Consortium)の日本支部としても活動しています。日本OMGはBPMとSysMLを推進活動の中心において展開しているとのことです。

OGMの日本発仕様

OMGではすでに100以上の仕様を送り出していますが、もちろん日本発の仕様もあります。
2016年4月にJASA(組込みシステム協会)が、同協会が提案していたロボット及び組み込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤー「HAL4RT(Hardware Abstraction Layer for Robotic Technology)」がOMG標準に採択されたと発表しました。HAL4RT(Hardware Abstraction Layer for Robotic Technology)はロボットや組み込みシステム向けのオープンライブラリ「OpenEL(Open Embedded Library)」のOMGにおける規格名です。
OpenELは、デバイスベンダーごとに異なっているソフトウェアのインタフェースを統一することを目的に、モーター用API、各種センサー用APIをミドルウ ェアよりも低いレイヤで標準化し、デバイスドライバ等のソフトウェアの移植性、再利用性を高めて開発者および利用者の利便性や生産性を向上させるための仕組みです。OpenEL は、「Surface」と「Component」のレイヤから構成されています。

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(OpenEL 組込みシステム技術協会http://jasa.or.jp/openel/images/f/f9/JASA-GJ-PF-26-OpenEL-1.0-1-jp.pdf より)

2016年2月に「Documents Associated with Dependability Assurance Framework for Safety-Sensitive Consumer Devices (DAF), version 1.0」という規格が公開されました。これはIPAが提案するコンシューマデバイス(Consumer Device)(※1)のディペンダビリティ(※2)を確保するための開発方法論で世界で最初の国際規格となるものです。

omg_001_R(http://www.omg.org/spec/DAF/1.0/ より)

(※1)コンシューマデバイスのコンシューマ(consume)は消費者で、デバイス(device)は機器、装置、道具といった意味ですから、一般消費者が使用する工業製品、特にここでは自動車、サービスロボット、スマートハウス、スマート家電等、組込みシステムにより高機能化された一般消費者が使う機器を指します。
(※2)ディペンダビリティ ( dependability) は、Wikipediaには「一般的な信頼性にとどまらず、たとえ一部が壊れても残りの部分でうまく働くといった自立的自己修復的な動作をさす概念である。」とありますが、少々とらえにくい言葉のようで、様々な説明があります。Availability、Reliability、Maintainability、Durability、Safety、Securityという概念を総称したものとするとらえ方やディペンダビリティ(Dependabllity)とリライアビリティ(Reliability)は「信頼性」と訳されることが多いが、ディペンダビリティはリライアビリティよりも上位のより包括的な概念であり、ディペンダビリティは、非定量的用語で信頼性、リライアビリティは、定量的な信頼度という意味合いがあるという説明もあります。そして、それは一般的な信頼性にとどまらず、「欠陥があってもへこたれない」技術であるという説明もあります。また、ディペンダビリティという知識領域の下にセキュリティ(Security)、ユーザビリティ(Useability)、セーフティ(Safety)という副知識領域があるというとらえ方もあります。

 

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