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6LoWPAN(シックスロウパン)とは 各ノードがIPv6アドレスを持つ低消費電力でオープンなワイヤレス・メッシュ・ネットワーク
6LoWPANはIPv6 over Low power Wireless Personal Area Networksの略語です。物理層にはZigBeeと同じIEEE802.15.4を用いています。TCP/IP技術全般の標準化を行っているIETFにより2004年から策定が開始されてきています。 (http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/wireless_connectivity/6lowpan/overview.page より)
6LoWPANの特徴:オープンIP標準、メッシュ・ルーティング、Ethernetや802.15.4などをサポート
- TCP、UDP、HTTP、COAP、MQTT、WebSocket を含むオープン標準
- エンド・ツー・エンドに IP アドレスの指定が可能なノード
- ゲートウェイ不要。ルータが 6LoWPAN ネットワークを IP に接続
- 1 対多および多対 1 のルーティング
- 堅牢でスケーラブルな 1000 以上のノード
- セルフヒーリング
- ホストは長時間スリープ状態のまま、メッシュ・ルータが他の宛先へのデータをルーティング可能
- 複数の通信プラットフォームをまたがって使用(イーサネット/Wi-Fi/802.15.4/ Sub-1GHz ISM)
(http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/wireless_connectivity/6lowpan/overview.page より)
6LoWPANはOSI参照モデルのネットワーク層のプロトコル
(http://www.dust-consortium.jp/media/ne_academy2014/0818_02.html より)
2014年12月リリースのBluetooth4.2ではInternet Protocol Support Profile (IPSP) として6LoWPANを介してインターネットに接続できるように
こちらのBluetoothサイトで、Bluetooth4.2で採用されているプロファイルの一覧が見れますが、その中にInternet Protocol Support Profileがあります。Bluetoothデバイスが低消費電力なまま6LoWPANでインターネットにつながると、モノのインターネットという感が強まりますね。プロトコルの構成の例は下記の通りです。 (http://thevoidptr.wordpress.com/tag/nordic-semiconductor/ より) また、ZigBee IPという、ZigBeeの次世代の規格にも6LoWPANが採用されています。プロトコルの構成の例は下記の通りです。
(http://www.zbsigj.org/wp/wp-content/uploads/2013/06/WJ2013_in-booth_SIG-JA_920ZIP_20130529-31.pdf より)
搭載モジュールがいくつか出ています
mbed
mbed に、6LoWPAN対応の物が出てくるようです。mbed OSという新たにリリースされたOSにこの機能が搭載されるようです。 (http://mag.switch-science.com/2014/10/06/mbed-os-and-device-server/ より) また、Google傘下のnestの推進するThreadという規格にも対応するようです。