モバイルトラフィック

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5年後のモバイルトラフィック

アメリカのCisco Systemsは毎年モバイルデータトラフィック(※1)について予測したレポート「Cisco Mobile Visual Networking Index(VNI)」を発表しています。今年で11年目となる報告書を、2017年2月に発表し、2016年から2021年までのインターネットトラフィックと接続デバイスについて予測を発表しました。

報告書では、モバイルデータトラフィックは2016年から2021年にかけて47%の年平均成長率で増加し、2021年には1か月当たりのモバイルデータトラフィック量が約49EB(エクサバイト)になると予測しています。

これは、2016年の約7EB(エクサバイト)の7倍になります。そして、M2Mモジュールを含めた世界のモバイルデバイス数は、2016年の80億台から120億台になると見ています。

昨年の報告書では、2016年は6.2EB(エクサバイト)としていましたが、今年は7EB(エクサバイト)になっていますし、2020年は30.6EB(エクサバイト)(※2)としていた予測が、今年は35EB(エクサバイト)と増えています。ですので、今後、今回の予測以上にモバイルデータトラフィックが増えていく可能性もあるかもしれません。

(※1)トラフィックとは、コンピュータ・ネットワーク上で一定時間内に流れるデータ量を指す言葉です。
(※2)1024バイトで1KB、1024KBで1MB、1024MBで1GB、1024GBで1TB、1024TB で1PB、1024PBで1EBになります。

M2Mトラフィック

報告書には、携帯電話網のトラフィックの詳細なデータが掲載されています。アプリケーションカテゴリー別やデバイスタイプ別、地域別の年ごとのデータが載っていますが、そのデータによると、M2Mの2021年のトラフィック予測は、約2.22EB(エクサバイト)で全体の約5%となっています。そして2016年から2021年までの成長率はデバイスタイプ別の中では最も高く70%となっています。

ですが、昨年の報告書よりも毎年のトラフィックの予測が少なくなっており、例えば、昨年は2020年の予測を約2エクサバイトとしていましたが今回の報告書では2020年を1.4EB(エクサバイト)としています。2015年から2020年の成長率も83%としていました。

また、全モバイル接続に占めるM2M接続の割合は、2016年から2021年にかけて34%の平均成長率で伸び、2021年には全デバイス接続のおよそ4分の1の29%となり、2016年の10%から大幅に拡大するとしています。昨年の報告書では2015年から2020年の成長率を38%としていましたので、多少下方修正されたようにも思います。

m2m2017_001_R(Cisco Visual Networking Index: Global Mobile Data Traffic Forecast Update, 2016–2021  http://www.cisco.com/c/en/us/solutions/collateral/service-provider/visual-networking-index-vni/mobile-white-paper-c11-520862.pdf より)

モバイルデバイス接続の2G、3G、4G、LPWAの割合を示したグラフが示されており、それによれば、LPWA接続(全てのM2M)は、2016年の5800万から2021年には10億以上に、その割合は2016年の0.7%から2021年には8.9パーセントに増加するとしています。

そして、M2M接続に占めるLPWAの割合は2016年の7%から2021年は31%へと大きく伸びています。ただ、昨年の報告書では2020年が31億、2019年が24億などとなっていましたが、今回の報告ではそれぞれ26億、20億と少なくなっています。

m2m2017_002_R(Cisco Visual Networking Index: Global Mobile Data Traffic Forecast Update, 2016–2021  http://www.cisco.com/c/en/us/solutions/collateral/service-provider/visual-networking-index-vni/mobile-white-paper-c11-520862.pdf より)

 

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