IoT検定

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IoT検定

2016年2月に「IoT検定制度準備委員会」が、「IoT の普及と知識スキルを可視化する策として検定制度を開始する」と発表していましたが、3月24日のニュースリリースによると、検定制度の開始に先だち、β試験を2016年4月上旬より実施するとのことです。会場は東京と大阪の2カ所で、受験料は1万800円(税込)です。本試験も受験料は同額ですが、β試験の受験者は記念品がもらえとのことです。

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(http://www.iotcert.org/ より)

本試験は次の3つに分けられるようですが、β試験ではIoT検定レベル1の「プロフェッショナル・コーディネータ(IoT-PC)」について行われるようです。試験時間は120分で160問程度の問題が出題されます。試験形式はコンピュータベースドテスト(CBT)で行われるそうです。

・ IoT検定レベル1 プロフェッショナル・コーディネータ(IoT-PC)

・ IoT検定レベル2 プロフェッショナル・エンジニア(IoT-PE)

・ IoT検定レベル3 プロフェッショナル・アーキテクト(IoT-PA)

IoT検定の内容

IoT検定制度準備委員は、「IoT は技術の総合格闘技」と位置づけ、検定試験においては技術的な視点だけでなく、マーケティング担当、サービス提供者、ユーザー等の視点から必要となるカテゴリー、スキル要件の広範囲にわたって出題されるようです。具体的な内容として、ニュースリリースで次のようなこと示しています。

〇戦略とマネジメント

・企画推進・戦略立案のための基礎知識

・プロジェクトマネジメントに関する知識

・人材育成と企業間連携に関する知識

〇産業システムと標準化

・産業システム・スマート製品に関する知識

・世界各国におけるIoT 推進プロジェクトに関する知識

・IoT関連の標準化に関する知識

〇法律

・通信関連の法律に関する知識

・製品の製造および使用に関連する法律に関する知識

・オープンソースのライセンスおよび知的財産に関する知識

〇ネットワーク

・データ送信プロトコルに関する知識

・WAN(広域エリアネットワーク)に関する知識

・LANおよびPAN(Personal Area Network)に関する知識

〇IoT デバイス

・小型制御装置に関する知識

・電子工学に関する知識

・センサ技術に関する知識

・IoTにおけるスマートフォン活用に関する知識

〇プラットフォーム

・クラウド環境利用に関する知識

・分散処理システム利用に関する知識

〇データ分析

・データベースに関する知識

・機械学習および人工知能に関する知識

〇セキュリティ

・暗号化に関する知識

・攻撃対策に関する知識

・認証技術に関する知識

・システムの監視・運用に関する知識

(ニュースリリース 平成28年2月5日 IoT 検定制度準備委員会 より)

なお、2016年3月24日のニュースリリース「IoT検定制度概要とレベル1ベータ試験の内容発表、およびベータ試験募集開始のご案内」には、「ベータ試験範囲(案)レベル1 コーディネータ試験 スキルレベル及びレベル1スキルマップ」が掲載されています。それによると例えば次のようなキーワードが示されています。

〇戦略とマネジメントでは

バリューチェーン、プロダクトイノベーション、アジャイル、垂直統合、水平分業など

〇産業システムと標準化では

HEMS、MDMS、I’Industrial du Ftur/産業の未来、AllJoyn、Allseenなど

〇法律では

FCC ID、CEマーク、MRA=Mutual Recognition Agreement、GPL、MITライセンス、Apacheライセンスなど

〇ネットワークでは

WebSocket、AMQP、CoAP、衛星通信、VPN 、Zigbee、NFC、Wi-SUN、6LoWPANなど

〇IoT デバイス

Arduino、Raspberry Pi、、アクチュエータ、ソレノイド、加速度センサ、地磁気センサなど

〇プラットフォーム

Apache OpenStack、 CloudStack、分散バッチ処理、ストリーム処理、REST、JSONなど

〇データ分析

キーバリュー型データベース、分散データベース、決定木、ベイジアンネットワークなど

〇セキュリティ

暗号方式(RSA、ECC、AES)、サイドチャネル攻撃、ホワイトリスト型認証など

(ニュースリリース 平成28年3月24日 IoT検定制度準備委員会より抜粋)

ITの資格

ITに関する認定資格は、その実施主体によって、ITパスポート、基本情報処理技術者、応用情報技術者などの「国家資格」、CompTIAA+、日商PC検定などの「民間資格」、マイクロソフト認定プロフェッショナル、シスコ技術者認定、オラクルマスターなどの「ベンダー資格」などに分けることができます。資格の対象も「技術者全般」「システム設計・管理者」「プロジェクト管理者」「プログラマ」「ネットワーク管理者」「データベース管理者」「制御系エンジニア」「Webデザイナー・クリエイター」「システム監査・コンサルティング」など様々です。

ただ、経済産業省などが行っている日本のIT資格に関しては、英語試験や海外受験できる試験は少なくガラパゴス化しているとして、IT資格の国際化により、海外人材の質確保に有用な資格を目指すべきという意見もあります。そうしたこともあってか、ITビジネスのグローバル化にともなって、世界共通基準で認定される資格が重要視されるようになってきているようです。

Global Knowledge Training LLC. 調査レポートの「15 Top-Paying Certifications for 2016」には、どんな資格の保有者の年収が多いのか、そのTOP15が示されています。1位から15位までは次のようになっています。

1位 AWS Certified Solutions Architect – Associate

2位 Certified in Risk and Information Systems Control (CRISC)

3位 Certified Information Security Manager (CISM)

4位 Certified Information Systems Security Professional (CISSP)

5位 Project Management Professional (PMP®)

6位 Certified Information Systems Auditor (CISA)

7位 Cisco Certified Internetwork Expert (CCIE) Routing and Switching

8位 Cisco Certified Network Associate (CCNA) Data Center

9位 Cisco Certified Design Professional (CCDP)

10位 Certified Ethical Hacker (CEH)

11位 Six Sigma Green Belt

12位 Citrix Certified Professional – Virtualization (CCP-V)

13位 Cisco Certified Networking Professional (CCNP) Security

14位 ITIL® v3 Foundation

15位 VMware Certified Professional 5 – Data Center Virtualization (VCP5-DCV)

(https://www.globalknowledge.com/us-en/content/articles/top-paying-certifications/ より)

Cisco認定資格が4つランクインしていること、セキュリティに関する資格が6つの資格がランクインしていることが特徴として挙げられそうです。また、クラウド・仮想化に関するものが3つ、マネジメントに関するものが3つランクインしています。

 

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