Japan Healthcare Business Contest

healthcare_business_contest_004_R

ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017

今年で2回目となる「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(Japan Healthcare Business Contest(略称:JHeC)」の公開プレゼンテーションによる最終審査と表彰式が2017年3月3日にありました。グランプリには、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の排泄予知ウェアラブル「DFree」が選ばれました。 このコンテストは、日本再興戦略2016(※1)に示された「新たな健康寿命産業の自立的創出に向けた環境整備」の一つに位置付けられ、ヘルスケア領域における大きな潮流を生み出すことを目指しています。 今回のコンテストでは「ヘルスケア産業のNEXT STAGE」をテーマに、「生活習慣病の予防」「介護(サルコペニア(※2)、認知症等)及びその予防」「高齢者のQOL向上(※3)」「生涯現役社会の構築(社会参加支援、見守り、生活支援等)」「 医療・介護現場の効率化・負担軽減」などについて応募を募り、社会的課題の解決に資するインパクト、新規性・革新性、成長性・将来性といった観点から審査が行われました。

(※1)日本再興戦略2016は2016年6月に閣議決定されたもので、その中の「世界最先端の健康立国へ」で新たに講ずべき具体的施策とした「新たな健康寿命延伸産業の自立的創出に向けた環境整備」が挙げられています。そこでは、次のように記されています。 地域経済活性化支援機構(REVIC)、民間事業者や団体・イベント等と連携しながら、新事業創出に必要な資金供給(地域ヘルスケア産業支援ファンド等)、事業化支援人材の供給、優良事例の顕彰等を有機的につなげることで、ヘルスケア分野のエコシステム作りを行う (日本再興戦略 2016 ―第4次産業革命に向けて― 平成 28 年6月2日 より)

(※2)サルコペニアは高齢者によくみられる症候群で、筋肉量が減少と筋肉機能の低下および身体機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたするようになってきます。

(※3)QOLは「Quality of Life」の頭文字をとったもので、「生活の質」という意味になります。どれだけ人間らしく充実した日常生活を送っているかといった人生の充実度を示す言葉として使われています

今年のグランプリは?

3月3日の最終審査では、122社の応募の中から書類審査で選出された6社のベンチャーのプレゼンテーションが行われ、グランプリ1社、優秀賞5社が下記のように選定されました。(経済産業省ニュースリリース http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170303007/20170303007.html より)

グランプリ

〇 排泄予知ウェアラブル「DFree」

トリプル・ダブリュー・ジャパン社が開発した排尿のタイミングを予測するウェアラブルです。 下腹部に取り付けられたセンサーが超音波で膀胱の変化を測定し、排尿が近くなると、「現在何%溜まっています。何分後にトイレの時間が来ます」と介護者のスマホに通知してくれます。また、トイレへの誘導やおむつ交換のタイミングがタブレットに表示されるほか、排泄の記録からアプリが排泄のタイミングを学習し、より正確な通知ができるようになっていきます。DFreeは重さが20g、連続稼働時間は約60時間で充電式です。

healthcare_business_contest_001_R(トリプル・ダブリュー・ジャパン http://dfree.biz/ より)

優秀賞受賞

〇 医療画像診断支援システム(エルピクセル株式会社)

エルピクセルは、東京大学のライフサイエンス分野の研究者たちが2014年に立ち上げたベンチャー企業です。国立がん研究センターなどの医療機関と、がんや脳血管疾患のAIによる画像診断支援システムの開発を進めています。 このシステムでは、従来に比べて1/100のコストで、医師と同等以上、マウスの原発がん/転移がんにおいては、99.6%の精度で診断できたとのことです。

〇 世界初、体内時計を可視化して、睡眠を改善するサービス(株式会社O:(オー))

株式会社Oは2016年12月に設立されたばかりのベンチャー企業です。睡眠時間と体内時計のズレを可視化して、睡眠を改善していくサービスで、リストバンド型端末と睡眠改善コーチングアプリで構成されています。

眠りに着いた時間や目覚めた時間をリストバンド型端末で収集し、機械学習の手法で解析し、就寝に適した時間や日光を浴びるべき時間帯についてアドバイスします。コーチングアプリは、睡眠スケジュールの調整を通じて不眠症を改善する「CBT-I療法」に基づいているそうです。

〇 実年齢から身体年齢アセスメントによる意識革命で日本を活性化(ヘルスグリッド株式会社)

身体のプロポーションや筋肉量を中心に、16項目を測定して身体の総合的な状態を評価する「ボディスコア」によって生体情報を数値化し、身体年齢を算出します。そのことで改善点が可視化され行動変容を促します。「ボディスコア」にはヘルスグリッド社が開発したTA(Total Assessment)技術が使われているそうです。

企業向けサービスとして、ボディスコアを使って実年齢よりも若ければ、会社側が確定拠出年金の掛け金を積み増しするインセンティブ型確定拠出年金を行っているそうです。 ヘルスグリッド社では、健康スコア、メタボスコアといった健康管理ソリューションも提供しています。

利用形態

healthcare_business_contest_003_R(ヘルスグリッド http://www.healthgrid.jp/service-score.cgi より)

〇 医療をもっと身近に 「MEDLEY」×「CLINICS」構想(株式会社メドレー)

メドレー社は、オンライン病気事典「MEDLEY」や遠隔診療サービス「CLINICS」を手掛けています。 MEDLEYは1400種類の病気や3万種類の医薬品、16万の医療機関などの情報を集約しています。 CLINICSは何らかの理由で病院等へ行かず未治癒のままの患者にも医療を届けることを目的に2016年から始めた遠隔診断サービスです。Webでの予約、ビデオチャットでの診察の他、決済や薬・処方箋の配送も行っています。すでに300を超える医療機関が導入しているそうです。

MEDLEYは「知らなかった」という患者の後悔をなくすことを、CLINICSは「行かなかった」という患者の後悔をなくすことを目指したサービスです。

〇 スマホでできる、精子セルフチェック『Seem(シーム)』(株式会社リクルートライフスタイル)

Seem(シーム)は、専用の顕微鏡レンズとスマートフォンのフロントカメラを使い、精液を撮影して精子の濃度と運動率を測定するキットです。

healthcare_business_contest_002_R(Seem https://seem.life/ より)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です