IoTによるERPの進化可能性は?

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ERPとは?

企業の持つ様々な資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断型)業務ソフトウェアパッケージ(ERPパッケージ)のこと。 調達・購買、製造・生産、物流・在庫管理、販売、人事・給与、財務・会計など、企業を構成する様々な部門・業務の扱う資源を統一的・一元的に管理することで、部門ごとの部分最適化による非効率を排除したり、調達と生産、生産と販売など互いに関連する各業務を円滑に連携・連結したりする。 ERPパッケージはERPを実現するために導入される情報システムで、前掲の様々な業務に対応したシステムが一つにパッケージされた大規模なソフトウェアとなっている。これを全社的に導入することにより、部門間の即時の情報共有や密な連携が可能となる。 (http://e-words.jp/w/ERP.html より)

ERPは1990年前半に登場したものです。こちらの記事によると、2006年には約1000億円のライセンス出荷がなされており2007年の、欧米の普及率7割、日本の普及率は4割ほどとなっています。

r9image06 (http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0708/31/news135_6.html より)

モノがインターネットにつながると、ERPのどの部分が変わる?

IoTではなくM2Mとしての利点かもしれませんが、ERPはIoT/M2Mにより次のような変化が起きると筆者は考えます。

勤怠管理や店頭オペレーション管理などの自動化

IoTにより可能になることとして、人やモノの動態の情報をより細かく入手できるようになるということがあります。IoTの規格が定まり、ネットワークにつながる機器が増え、デバイスを分散配置するコストが下がれば、データをERPシステムに入力することを人手で行うことは減るでしょう。

生産の自動化

在庫の情報が自動的に採取され、生産や販売の場所にある各装置が共通の規格を持つようになると、在庫状況を見て機械が自動的に資材を調達し、生産をするようになるでしょう。その場合のERPシステムは、抽象的な意思決定のみを人間に求めるようになるのかもしれません。ドイツの推進するインダストリー4.0のプロジェクトではそのような生産の自動化を達成することを目指しています。

 M2M/IoTでの業務効率化の事例

ERPとはまだ連携はしていませんが、下記のような業務効率化システムの事例があります。

京セラの「集蔵」

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「集蔵」を活用した実証実験はすでに行われている。ある半導体製造工場では、生産ライン装置に画像センサを設置し、製品部品が正しい位置に置かれているのかを測定。部品のズレ量が設定値より大きくなったと判定された場合、ラインを止めて修復する。「これまでは画像センサのデータを十分に活かしきれず、ズレ量がどれだけ発生しているのか、マシンルームから把握するのが困難でした」。 従来、製品部品のズレ量を把握するために現場に足を運んでいた。半導体製造のクリーンルームに入室するため着替えなどにも時間がかかっていたが、センサデータをマシンルームから判定できるようになった。またセンサデータ収集により、機器設備のプロセス統計管理が可能になるという。製品部品のズレの向きから機器設備の不具合の箇所を特定。「ズレの傾向を統計的に把握することで、機器設備の故障を予知し、メンテナンスに役立てることも可能です」(財部)。 このほかの効果として、不良品の原因究明が挙げられる。「集蔵」と生産管理システムを連携し、製品ごとのロットナンバーのデータを紐づけることで、不良品が発生した場合、生産箇所を特定しやすくなる。その結果、製品の品質向上や生産の稼働率向上に役立つという。 工場内には、生産ラインの画像センサのほかにも、塵・埃を計測するパーティクルセンサ、温度・湿度、電力、流量など多種多様なセンサが使われ、「その数は今後さらに増えていきます」と財部は話す。半導体製造工場では、今後実証実験の効果を検証するとともに、「集蔵」を内蔵したゲートウェイを追加導入し、センサデータの利活用を推進していく考えだ。 (http://www.kccs.co.jp/special/1403/ より、2014年12月の記事)

Inventit社ServiceSync

品質管理

近年、食品物流、配送物、精密機器保管など、商品を適切な環境に管理・保管することが求められています。倉庫、工場、店舗などに温度センサーを設置し、ServiceSyncに接続すれば、遠隔地の 担当者でも常に状態を管理・確認でき、何か異常があれば警報が発報されます。ss_casestudy1

稼働監視

工作機械など機械の稼働状況をリアルタイムに把握することによって、オペレーションの改善や効率的なメンテナンスに役立てます。 ss_casestudy2 (http://www.servicesync.net/casestudy/ より)

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