HR Tech

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注目されるHRTech

フィンテック(Fintech)、アグリテック(AgriTech)、エドテック(EdTech)など、様々な分野でテクノロジーや情報通信技術と融合した新しいビジネスが起きてきていますが、最近、耳にするようになってきたものに「HR Tech」があります。HRはHuman Resource(人材)のことです。

経済産業省でも、現在、IoT 推進ラボ及びHR テクノロジーコンソーシアムとともに、新たな「HRテクノロジー」、そしてこれを用いた新たなソリューションを発掘するためのコンテスト「HR-Solution Contest ― 働き方改革×テクノロジー ―」を進行させており、これによって、IoT 等の最新のテクノロジーによる「働き方改革」を強力に推進しようとしています。最終審査は2017年7月25日となっています。

また。2017年2月に発表された経済産業省が実施している「第3回日本ベンチャー大賞」において、審査委員会特別賞にHRTechの「ビズリーチ」が選ばれています。
「HRTech」の検索数も2016年の中頃から急に増えてきているようです。

hrtech_001_R(Google Trends より)

HRTechの種類

HR Techは、クラウドやAI、ビッグデータ解析といった先端テクノロジーを企業の人事管理に取り入れ、業務の改善・代替を目指す取り組み・サービスで、その範囲は広く、採用、社員育成、評価、人材配置、給与計算など多岐に渡ります。

HRTechが急激に進展してきた理由としては、テクノロジーの革新と日本の場合は少子高齢化等によって優秀な人材確保が急務であることなどが挙げられています。
テクノロジーに関してはクラウド型サービスによってコストが抑えられるようになったこと、人工知能によるデータ解析ツールの開発が進んだこと、スマートフォンやタブレットの普及で人事業務の省力化が可能になったことなどが挙げられています。

では、実際にどんなサービスがあるのでしょうか?
TALENT TECH LABSがアメリカのHRTechのサービスを分類した「Talent Acquisition Technology Ecosystem」を公開していますが、それによれば下図のように28種類に分類しています。

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(TALENT TECH LABS “Talent Acquisition Technology Ecosystem”https://talenttechlabs.com/wp-content/uploads/2017/04/Ecosystem-5.4.pdf より)

表は横軸にSource、Engage、Select、Hire(候補者の発掘やエンゲージメント、採用、雇用など)、縦軸にEmployer Focused、Candidate Focused(企業寄りのサービス、求職者寄りのサービス)として、28種類の位置づけを示しています。

さらにこの28種類を14色でグループ分けしています。
例えば、 Career Advice and Coaching(キャリアのアドバイスやコーチング)、 Social CV Resume Builder(効果的な履歴書作りをサポート)、 Job Search Organizer(求人情報や応募手続きを一括管理)というサービスは、Individual Career Management(個人キャリアマネジメント)として紫で表してあります。また、 ATS-Staffing Companies(スタッフィング会社用の応募者追跡システム)と ATS-Corporations(雇用主企業用の応募者追跡システム)は、ATS(Applicant Tracking Systems:応募者追跡システム)として茶色で表してあります。Video Interviewing(動画やオンラインでの面接サポート)とInterview Management Tools(面接日時や工程の管理ツール)はInterview Processとしてピンクで、Psychometric Assessment(心理測定アセスメント、業務に係るパーソナリティや性格特性を測定)と Skill Assessment(特定のスキルを測定)はAssessment Toolsとしてライトグリーンで、 Job Boards(求人・求職サイト)、 Job Marketing and Distribution(ジョブボードやSNSに求人情報を一括掲載)Job Board Aggregators(オンライン上の求人情報を自動収集した検索エンジン)はJob Advertising(求人広告)としてダークブルーで、 Employer Reviews(企業に関する口コミ情報や評価)、Brand Creation & Management(企業の採用ブランド構築をサポート)はEmployer Branding(雇用者ブランド)として薄紫で表示しています。

HRTech市場

2016年12月にミック経済研究所が発表した「HRTechクラウド市場の実態と展望 2016年度版」では、2015年度の日本国内HR Techクラウド市場規模は77.4億円ですが、2016年度は119.2億円、さらに2017年度は184.2億円と、およそ前年比54%増となっています。そして2021年度には613億年の市場規模になると予想しています。国内のHR市場の規模は8兆円とも言われていますので、それと比較すればまだまだ成長する可能性を秘めた市場かもしれません。(株式会社ミック経済研究所プレスリリース2017年2月9日 参照)

また、少々古い資料ですが、下図はCB Insightsが2016年4月に発表したHRTech企業の資金調達の額と件数を著したグラフです。2014年頃から資金調達額及び件数とも急に伸びていることが分かります。このときの資料では、最も資金を調達したのはZenefits、次がOneSource Virtual、3番目がFXiaoKeとなっています。その後は、GlassDoor、Gusto、SnagAJob・・・と続いています。ちなみに3位のFXiaoKeは2011年に北京で設立された企業で、流通管理、顧客管理、企業の営業支援、顧客との関係構築をサポートとのことです。

hrtech_004_R(CB Insights  https://www.cbinsights.com/blog/deal-activity-record-q1-2016/ より)

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