Microsoft社のIoT関連動向

ms-logo

ネットに上げられて以降のデータを扱うソフトを提供し始めています

マイクロソフト社は、IoT/M2Mデバイスのデータを収集できるクラウドサービスAzure Intelligent Systems Serviceや、そのデータの分析を行うHDInsightやBower IB for Office 365、機械学習のツールAzure MLといった、ネット上に上げられて以降のデータを処理するソフトウェア群を提供しています。

Azure Intelligent Systems Service等は2014年にやっと提供されたものであり、早い段階からIoT分野に注力しているというわけではないようです。

Internet of Your Things”(既存ITのインターネット)を掲げ、既存デバイスのデータを扱うことに力を入れています

既存デバイスや既存データの取り込みを最優先の課題としています。“The Internet of Your Things”(既存ITのインターネット)というものに重点を置いているようです。

日経BPの記事によると、マイクロソフト デベロップメント代表取締役社長 兼 日本マイクロソフト業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏は2014年6月に下記のように述べています。

「新しいデバイスをつなぎ込んでいくことはもちろんですが、すでに存在しているIT資産やデバイスをより高度にインテグレートしていくようなかたちでつなげていくことも重要だとわれわれは考えています。例えば、病院にはさまざまなセンサーが組み込まれたWindowsベースの医療機器があって、外界とほとんどつながっていないクローズドのネットワークを作っています。また、工場にも生産管理用のデバイスとネットワークがありますが、それが小売りのデータと統合されているわけではありません。そうした既存のものをつなげていくことによって新しい価値が生み出される、というのがInternet of Your Thingsの基本的な考え方です」(加治佐氏)

 「パッケージ屋」から「インフラ屋」へ

CNETの記事によると、日本マイクロソフトの執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長である伊藤かつら氏と、日本マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部 クラウドテクノロジー推進部 業務執行役員である平野和順氏へのインタビューの中で、マイクロソフト社の製品は、クラウドサービス化してきているという旨の紹介をしています。

IoTが浸透すれば、ソフトウェアはOSの乗ったPCの上で走るものばかりではなく、簡単なデバイスとクラウドサービスとスマートフォン(あるいはその後継となるデバイス)というシステム構成のものはどんどん増えるでしょう。従来のようなPC用のOSやパッケージソフトばかりではなく、IoT/M2Mデバイスのような小さな計算機のための小さなOSやミドルウェア、そしてデータを処理する知能的なソフト等の部分で存在感を出してゆくということが同社にとっての課題でしょう。

マイクロソフト社が取り組んでいるIoTの事例

KUKA社の産業用ロボットを用いたJeep Wranglerの車体製造工場の自動化

KUKA社は工場のロボットやその他の何千台ものデバイスをバックエンド監視システムに接続するシステムを構築しました。259 台の組立ライン ロボットを、コントローラ、6 万箇所以上のデバイス ポイント、基幹業務アプリケーション、バックエンド システムに接続する、Windows Embedded および Microsoft SQL Server を基盤としたソリューションを導入することによって、毎日 830 台以上の車体を休みなく製造できるようになりました。77 秒で 1 台の車体を製造することが可能になっており、8 年以上にわたり 1 日 24 時間の連続稼動生産を行うことも可能になっています。マイクロソフト社のIoT事例の特設サイトでこの事例が紹介されています。

(http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/internet-of-things-customer-stories.aspx?id=1 より)

クルーズ会社Royal CaribbeanのPOSやサイネージ、食品管理システム

325 台の POS 端末、50 台のタブレット、300 台のデジタル サインを含む Windows Embedded デバイスを Microsoft SQL Server および Windows Server 搭載のバックエンド サーバーに接続するソリューションを、Agilysys および ParTech から導入しました。 35 台のハンドヘルド機器を既存の装置に接続し、食品検査プロセスの効率を向上させています。POS、タブレット、サイネージ、テレビ、フォト ギャラリー、チケット発行システムのデータを統合することができています。また、冷蔵庫の故障を自動検知したり、食品温度管理に関するコンプライアンスレポート作成を自動化することでレポート作成時間を短縮したり、温度チェック完了に要する時間を 60% 短縮したりするということが実現されています。

(http://www.microsoft.com/windowsembedded/ja-jp/internet-of-things-customer-stories.aspx?id=2 より)

 

 

日本マイクロソフトと竹中工務店による建物管理システム

日本マイクロソフトと竹中工務店とは、提携して、2014年10月に、IoTとクラウドサービスを活用した建物設備のモニタリング、管理、分析等を自動で行うシステムを構築することを行っています。2015年以降、ビルオーナー向けに提供を予定しています。

iot_image006

iot_image005

(http://www.microsoft.com/ja-jp/news/press/2014/oct14/141015_microsoftazure_iot_takenakacorporation.aspx より)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です