2017年のトレンド予測

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11月に入り、2016年もあとわずかとなってきました。2016年の10大ニュースとともに2017年はどんな年になるのか気になってくる時でもあります。

ノールックAI家電

月刊情報誌「日経トレンディ」が「2017年ヒット予測ベスト30」を発表しましたが、このランキングはこれから来年にかけて登場する商品やサービス、施設からベスト30を選んだものです。選考の基準は「これまでにない新しい市場を創造する可能性」「販売量が伸びることが予想される」「その商品の登場で消費者のライフスタイルが大きく変わる可能性」「追随する消費やサービスが登場し業界に大きな影響を及ぼす可能性」などで、総合的に判断したものです。

ところで、その1位となったのは「ノールックAI家電」です。耳慣れない言葉ですが、本書には「AIと連係し、ユーザーの意図を読み取る家電が生活に革命を起こす」と述べられています。スマホを取り出すことなく、話しかけるだけで最適なアクションを返してくれるいわば執事リモコンという紹介がされています。ノールックAI家電の範疇は広く、具体的にはAmazon EchやGoogle Home、シャープのホームアシスタントなどから、ソニーのXperia EarやAppleのAirPodsまでこの中に含まれるようです。

ランキングの中で、IT関連のものを見ると、3位にドローンで空から自撮りする「手ぶらで“旬撮”カメラ」、4位に「燃焼系ウェアラブルジム」、5位に「ドローンレーサー」、6位にスポクラ(スポーツ専用クラウド)」、16位に「ARクライミング」などが入っています。(日経トレンディ №408 2016.12月号 参照)

Gartnerの2017年戦略的テクノロジトレンドのトップ10

2016年10月にGartner社は2017年のテクノロジトレンドのトップ10を発表しました。これは2017年に起業や組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジです。トップ10は次の通りです。

1 高度な機械学習とAI

2 インテリジェントなアプリ

インテリジェントなアプリとは、仮想パーソナル・アシスタント(VPA)などのように人間のアシスタントとしてユーザーの効率を高める役割を果たしてくれるアプリを指すようです。

3 インテリジェントなモノ

インテリジェントなモノとは、応用AIおよび機械学習を発展させて、高度な振る舞いをするとともに、周囲の環境や人とより自然にやり取りする物理的なモノを指すと説明しています。

4 仮想現実と拡張現実

5 デジタル・ツイン

6 ブロックチェーンと分散型台帳

7 会話型システム

8 メッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャ(MASA)

9 デジタル・テクノロジ・プラットフォーム

10 アダプティブ・セキュリティ・アーキテクチャ

(https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20161031-01.html 参照)

ちなみに2016年の「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」は次のとおりでした。

1 デバイス・メッシュ
2 アンビエントなユーザー・エクスペリエンス
3 3Dプリンティングの材料
4 「すべて」のインフォメーション
5 高度な機械学習
6 自律型のエージェントおよびモノ
7 アダプティブ・セキュリティ・アーキテクチャ
8 高度なシステム・アーキテクチャ
9 メッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャ
10 IoTアーキテクチャ&プラットフォーム

博報堂生活総合研究所の「生活者が選ぶ 2017年 ヒット予想」

博報堂は2016年10月に生活者が選ぶ2017年ヒット予想を発表しました。ランキングのトップ10は次の通りです。

1 自動運転システム搭載車
2 AI(人工知能)技術
3 格安スマホ
4 ドローン
5 ネットスーパー
6 ふるさと納税
7 電気自動車
8 インスタグラム
8 訪日外国人観光客
10仮想現実(VR)

10位以下のIT関連では、12位に暮らしの支援ロボット、13位に自動翻訳技術、21位にシェアサービス、22位に電子書籍、22位にARゲーム、26位にワイヤレススピーカー、26位に写真加工アプリ、30位に4Dシアターなどが入っています。

この調査では男女別、年代別のランキングも発表しています。男性では1位がAI技術ですが、女性ではネットスーパーが1位となっています。年代別では、10代、20代の男性は仮想現実(VR)が1位ですが、30代、40代の男性になると格安スマホが1位になっています。全体では12位の暮らしの支援ロボットは、50歳以下では男女ともベスト10に入っていませんが、50代になると男性で9位、女性8位、60代になると男性7位、女性で10位にランクインしています。

(http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/10/20161028.pdf 参照)

Zenith社のモバイル広告予測

Zenith社が世界60の国と地域について分析した結果として、2017年の世界のインターネット利用の75%がスマートフォンやタブレットといったモバイルによって占められるとの予測を発表しました。2016年では、スペインがモバイル利用率が最も高く、その割合は85%だそうです。次が香港で79%、中国が76%、アメリカが74%、イタリアとインドが73%となっています。2018年になると、香港が89%、中国が87%、スペインが86%となり、スペインを追い抜くと予想しています。
さらに、2017年にはモバイル広告が2016年の44%から52%に拡大し、デスクトップを逆転するとともに2018年にはモバイル広告の割合はインターネット広告全体の6割に達すると見込んでいます。そして金額ベースで1,340億ドルに達し、新聞・雑誌等の広告をも超える巨大市場へと拡大すると見ています。

(http://www.zenithmedia.com/zenith-forecasts-75-internet-use-will-mobile-2017/ 参照)

eMarketer 社のデジタル広告予測

少々前のことですが、2016年3月にアメリカのeMarketerの発表によると、アメリカでのデジタル広告費が2017年にはテレビ広告費を上回ると予測しています。2017年の米国のテレビ広告費は約720億1000万ドル、広告費全体の35.8%、それに対してデジタル広告費は、773億7000万ドルで全体の38.4%となると予測しています。
そして、モバイル広告費に限れば、2020年に771億ドルとなって、テレビ広告費とほぼ同水準に達するとしています。

(http://www.emarketer.com/Article/More-Than-Two-Thirds-of-US-Digital-Display-Ad-Spending-Programmatic/1013789 参照)

ところで、2016年10月31日の新しい発表ではFacebookのインターネット広告について発表しています。それによるとFacebookの今年のインターネット広告収入は約260億ドルで、昨年の170億8000万ドルから52%増加すると予測しています。そして、2017年にはさらに増加して337億6000万ドルに達すると見ています。
その内モバイル広告収入は今年が219億8000万ドル、2017年は297億1000万ドルに達すると予測しています。

(https://www.emarketer.com/Article/Facebook-Mobile-Ad-Revenues-Near-30-Billion-Next-Year/1014658 参照)

 

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