第7の波

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第7の波

第7の波とは、アン・ウィンブラッド氏(※1)が「2050年の技術 ~英『エコノミスト』誌は予想する」(出版:文藝春秋)において述べている言葉です。

第1の波とは「メインフレーム型コンピュータ」の時代で、年代としては1950年代後半から1970年代当たりで、そこでの勝者はIBMであるとしています。第2の波は「パソコン」の時代です。ここでの勝者はマイクロソフトです。第3の波は「インターネット/Web1.0」です。第4の波は「クラウドとモバイルコンピューティング/Web2.0」です。ここでの勝者はアップル、グーグル、アマゾンなどです。フェイスブックも含まれるでしょう。第5の波は「ビッグデータ」です。この波で登場したのがUberです。第6の波は「IoT(モノのインターネット)」です。そして今、第7の波が形成されつつあり、それは「AI(人工知能)」であるとしています。

wave_2017_001_R(Digital Transformation Initiative In collaboration with Accenture https://www.accenture.com/t20170116T084450__w__/us-en/_acnmedia/Accenture/Conversion-Assets/WEF/PDF/Accenture-DTI-executive-summary.pdf より)

アン・ウィンブラッド氏は、これらの波は回を重ねるごとに指数関数的に強さを増しているとして、新興企業の成長のペースが劇的に加速していること、ベンチャーキャピタルのソフトウェア関連への投資額が増えていること、ソフトウェア開発の在り方の変化(APIの公開)などを挙げています。

企業の成長のペースについては、マイクロソフトが10億ドル企業になるまでに15年を要したのに対して、グーグルは5年、フェイスブックは4年であることを紹介しています。

第7の波である「AI」については、最初に出現したのは1980年代で、第2の波の最中であるとしています。しかしこのときの波は1990年ごろには消えてしまいました。そして今、ディープラーニングや安価なクラウドインフラなどの登場によってイノベーションが起きつつあり、第7の波にベンチャーキャピタルが興味を示し、投資が始まっているとしています。

ちなみに、2017年1月28日付けの日経アジアンビューでは、シリコンバレー の人工知能の新興企業が、2016年に世界の50億ドルを調達したことを報じています。新興企業への投資はベンチャーキャピタル企業だけでなく、インテル、Google、ゼネラルエレクトリックなどの大企業からも行われるようになっています。

果たして第7の波はどのように展開し、勝者はどんな企業になるのでしょうか?アン・ウィンブラッド氏は、勝者が決まるまであと数十年かかり、ビッグデータとIoTがそのカギを握るとしています。

(※1)アン・ウィンブラッド氏は、ソフトウェアに特化してベンチャーキャピタル「ハマー・ウィンブラッド」の創立者で、かつてはビル・ゲーツのガールフレンドであったとも言われる人物です。
1950年生まれで、1976年に500ドルを借りて財務会計ソフト会社「オープンシステムズ」を立ち上げ、7年後の1983年に1500万ドルで売却して莫大な利益を得ています。

 

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