第3のプラットフォーム

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第3のプラットフォーム

最近、「第3のプラットフォーム」という言葉をよく耳にします。これはICTを支える新しい情報基盤のことを指し、モバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウドの4要素(Four Pillars)で構成されています。第3ということは、第1も第2もあるということになりますが、「第1のプラットフォーム」は、メインフレームと端末、「第2のプラットフォーム」はクライアント/サーバシステムです。

「第3のプラットフォーム」は、アメリカの調査会社IDCが提唱したコンセプトで、IDCによれば、第3のプラットフォームは創成期の段階にあり、今、優位に立ったベンダーが今後の市場で生き残っていくことができるとしています。

Nexus of ForcesとSMAC

IDCの提唱する第3のプラットフォームと似た概念が他にもあります。米ガートナーは「Nexus of Forces」(力の結節)という概念を提唱しています。これは、クラウド、モバイル、ソーシャル、インフォメーションの4要素からなります。「インフォメーション」とは、「ビッグデータ」のことです。同じような概念で米国IBMは、ソーシャル(Social)、モバイル(Mobile)、ビッグデータを呼び換えたアナリシス(Analysis)、クラウド(Cloud)の頭文字を取ってSMACと呼んでいます。SMACにセキュリティーの“S”を加えてSMACSと呼ぶこともあるようです。また、個々の順番が入れ替わって、クラウド(Cloud)、ビッグデータ分析(Analytics)、モバイル(Mobile)、ソーシャル(Social)で「CAMS」と呼ぶこともあるようです。

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第3のプラットフォーム市場の規模

IDCは、「第2のプラットフォーム市場(クライアント/サーバーシステムを中心とした従来型モデル)」と「第3のプラットフォーム市場(クラウド、ビッグデータ、モビリティ、ソーシャル技術を中心とした新しいモデル)」という観点でICT市場の構造変化を分析していますが、それによれば、第3のプラットフォームの規模は国内ICT市場の約3分の1を占め、第2のプラットフォームの市場が縮小する一方で、第3のプラットフォーム市場の規模は拡大しています。

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(ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/081200042/082400003/?SS=imgview&FD=55983188&ST=bigdata より)

(※1)CAGRとはCompound Annual Growth Rateの頭文字をとったもので、年平均成長率を表します。

イノベーションアクセラレーター

IDCでは、第3のプラットフォーム上で生まれ展開されるテクノロジーが市場の成長を加速させるとして、具体的に3Dプリンター、IoT、ロボティクス、認知システム、次世代セキュリティソリューションなどを「イノベーションアクセラレーター」としています。そして、ITサプライヤーには第3のプラットフォームの4つの要素(Four Pillars)に加えてイノベーションアクセラレーターへの戦略的な投資が迫られるとしています。これまでのITでは既存業務の効率化が主な目的でしたが、第3のプラットフォームでは新しいビジネスを創出する”攻める”ことを重視したテクノロジーといえます。

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(http://jpn.nec.com/manufacturingtransformation/column/vol01/ より)

また、第3のプラットフォーム技術の進展は、全産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)(※2)をけん引し、「DXエコノミー」が台頭すると予測しています。さらに、「DXエコノミー」が進展するとともに、2020年までにITサプライヤーの30%が市場から消滅すると大胆に予測しています。

(IDC プレスリリースhttp://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20151109Apr.htmlより)

(※2)デジタルトランスフォーメーションとは、企業経営に関してはデジタルを活用した企業変革と捉えています。

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