減少するPCの出荷

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PC出荷台数

アメリカの調査会社IDC及びガートナー社は、毎年、その年のパソコンの出荷台数を公表しています。先日、2015年の状況を発表されました。

両社とも、多少の数字の違いはあるものの、PC出荷台数が前年実績を下回ったことを伝えています。IDCでは、2015年の世界のパソコン出荷台数が前年比10・4%減の2億7621万台で、過去最大の落ち込み幅と発表しています。ガートナー社は速報値で2億8870万台で、前年実績に比べ8.0%の減少としています。いずれも3億台を下回っています。パソコンの出荷台数が前年を下回るのは4年連続で、3億台を下回るのは2008年以来とのことです。

両社の数値に違いがあるのは、例えば、IDCはマイクロソフトの「Surface Pro」などのタブレットPCをPCに含めていませんが、ガートナーは含めているといったPCの定義に多少違いがあるからです。

減少の要因としては、よく言われるように、タブレット端末やスマートフォンに消費者が移行していることが大きいようです。その他には、通貨安やテロなどの社会的混乱、パソコンの品質が向上、「Windows 10」の無料アップグレードプログラムによる新規パソコンの購入の抑制などが影響したと考えられているようです。

今回の発表では、軒並み大手企業が出荷台数を減らす中で、アップルだけが出荷台数を伸ばしているのが目立っています。また、上位企業による市場の寡占化がさらに進んだことも注目されます。レノボ・グループ、米HP、米デル、台湾エイスース、米アップル、台湾エイサーの上位6社の合計出荷台数は、ガートナの調査では世界市場全体の73%以上を占めており、前年の70.4%からさらに拡大しています。

PCの出荷台数の経緯

IDCが毎年発表している出荷台数は下記のようになっています。2013年から2014年にかけては、多少減少率が下がったものの、2015年は、また大きく減少したようです。

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(IDCプレースリリース参照)

各ベンダーの市場シェア

IDCの発表では下記のようになっています。レノボ、HPのシェアが伸びるとともに、その他のシェアが減少し、限られた企業による市場の寡占化が進んでいるようです。

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(IDCプレースリリース参照)

 

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