成長するネット広告

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日本の広告費

毎年2月に電通から「日本の広告費」が発表されます。総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定したものです。今年は2月23日に発表されましたが、それによると、2015年の国内の広告費は前年比0.3%増の6兆1710億円で、インターネット広告費は10.2%増の1兆1594億円となっています。

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(電通「日本の広告費」より作成)

テレビ広告費は1.2%減の1兆9323億円、新聞広告費は6.2%減の5679億円でしたから、インターネット広告だけが伸びていると言えそうです。

インターネット広告費1兆1594億円の内訳は、インターネット広告媒体費が9194億円、インターネット広告制作費が2400億円となっています。

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(電通「日本の広告費」より作成)

インターネット広告の特長

インターネット広告の成長を後押ししている要因としては次のようなことが挙げられるようです。

・スマートフォン市場の拡大の継続

・動画広告市場が急成長

・ソーシャルメディアや動画ポータルメディアにおける運用型動画広告のシェアの拡大

・コミュニケーションアプリ系メディア、キュレーションメディア、専門領域特化型メディアでの持続的な成長

また、広告の特長としては、

・「プログラマティック広告取引」の浸透

・枠売り広告から運用型広告へ

・アフィリエイト広告の堅調な推移

・リスティング広告の伸長

・DSPなどのプラットフォームを活用した運用型ディスプレイ広告の拡大

 

新しい市場動向としては、次のようなことを報告書は挙げています、

・プライベート・マーケットプレイス(PMP)の活用の広がり

・ユーザーをターゲティングした広告配信モデルの誕生

中国のインターネット広告市場

米国の市場調査会社eMarketerは2016年3月に「Digital Ad Spend Rises in China Despite Economic Slowdown」という記事をネットで発表しています。「中国のデジタル広告支出は、景気減速にもかかわらず伸びる」と題し、特に「中国のインターネット部門は大幅な成長を示し続ける」としています。

2016年における中国のインターネット広告支出額は404億2000万ドルとなり、前年比30%増と見ています。その上で、2020年には835億9000万ドルに達すると2倍以上の市場拡大を予測しています。1ドル113円とすると、2016年は約4兆5600億円となります。特に、中国ではモバイルビデオ広告の成長が著しいとしています。

また、中国でのモバイル広告市場は、Baidu(百度)、Alibaba Group(阿里巴巴集団)、Tencent Holdings(騰訊控股)の3社で広告収入は市場全体の72.8%を占め、中でもAlibabaのモバイル広告収入は、前年比54.8%増の91億6000万ドルにもなると予測しています。アリババだけでモバイル広告収入が1兆円を超えるというわけです。

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(http://www.emarketer.com/Article/Digital-Ad-Spend-Rises-China-Despite-Economic-Slowdown/1013677 より)

 

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