レジなし店舗

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レジなし店舗

最近、QR決済よりもさらにその先のレジなし店舗の話題が増えています。先日発表のあった博報堂の生活者が選ぶ「2019年ヒット予想」ランキングでも、9番目に「レジなし店舗」がランクインされるなど関心も高まっているようです。

レジなし店舗といえばAmazon Goですが、1号店がシアトルでオープンしたのが2016年12月でした。この時点では社員と関係者だけの利用に限られていましたが、2018年1月からは一般客も利用できるようになりました。そして、2018年9月には4号店がシカゴでオープンしたそうです。

2018年9月20日のBloombergに、「Amazon Will Consider Opening Up to 3,000 Cashierless Stores by 2021(Amazonは2021年までに3,000店舗をオープンすると考えている)」(https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-09-19/amazon-is-said-to-plan-up-to-3-000-cashierless-stores-by-2021)という記事があり、2021年までにAmazon Goを3000店舗に増やすということのようですが、記事には「according to people familiar with matter」とあるので、Amazonの正式なものではなく、ある情報通によればということですが・・・。

レジなし店舗の先陣を切ったAmazon Goを追うかのように、レジなし店舗を展開しようという動きが最近活発になってきているようです。先日のCEATECジャパン2018では、ローソンが小売業として初めて出店し、ウォークスルー決済を展示していました。ウォルマートも「Sam’s Club Now」というレジなし店舗を開店するとの情報もあります。

今回はそんなレジなし店舗、レジなしコンビニ、レジなしショップなどと呼ばれる最近の動きを取り上げてみます。

Amazon Go

Amazon Goってどうやって買い物をするのでしょうか?ネットにはAmazon Goの体験談がいくつも載っていますが、それによれば、まずAmazon(アメリカ)のアカウントの取得とスマホにAmazon Go・アプリのインストールが必要になります。入店するときにアプリに表示されるAZTECコード(※1)を入口のゲートでかざします。一つのコードで何人ゲートを通過してもよいそうです。棚の商品を手に取るとバーチャルカートに追加され、戻すとカートから削除されます。一つのコードでゲートを通過した人の買い物は、1つのバーチャルカートに全て追加されます。チェックアウトはゲートから出るだけです。数十分後にアプリに請求書が届きます。買ってない商品の請求があれば、スマホから商品を削除することで返金を受けることができるそうです。

※1 AZTECコードはQRコードと同じくニ次元マトリックスコードでWelchAllyn社によって1995年に開発されました。小さなスペースで多くのデータが週のできる反面、仮名や漢字には対応していません。

Sam’s Club Now

近々、ウォルマートがダラスに開店するレジなし店舗です。Sam’s Clubというのは会員制スーパーマーケットだそうです。利用するにはまず専用アプリをスマホにインストールします。買い物は、商品のバーコードをアプリでスキャンし、店を出るときに店員にアプリに表示されるQRコードをスキャンしてもらいます。

音声ナビゲーション機能を使って音声で欲しい商品を探すこともできます。アプリに商品を尋ねると、店内のマップを表示してくれるそうです。また、購買履歴から買物リストが作成や。効率的な買い物のルートの標示、AR(拡張現実)による商品の特徴などの説明などの機能もあるようです。

(Sam’s Club「Sam’s Club Now – Reimagining the Future of Retail」 https://corporate.samsclub.com/blog/2018/10/29/sams-club-now-reimagining-the-future-of-retail 参照)

Zippin

アメリカのスタートアップZippinが開発したのは、店内に設置したカメラによる画像認識と陳列棚のセンサーを組み合わせてレジなし店舗を実現するというものです。Amazon Goに似ていますが、汎用機器を使用し、カメラやセンサー等の機器もAmazon Goより少なく、一般の小売店にも導入できるそうです。Zippinアプリをインストールし、入店するときはアプリのQRコードをゲートにかざします。チェックアウトは必要なく、ゲートを出るとアプリにレシートが表示されます。2018年8月にコンセプトコンビニエンスストアをサンフランシスコにオープンしています。

(Zippin https://www.getzippin.com/ 参照)

AiFi

AiFiは元アマゾンのエンジニアであったスティーヴ・グー氏が創業したスタートアップです。センサーとカメラが設置され、人工知能によって店内の人々の動きをリアルタイムで追跡するというものです。

季節や曜日ごとの顧客の買い物の習慣や消費者の好みなどのデータの把握、万引きなどの発見など、さまざまな効果が期待できるようです。

regi_001_R(AiFi  http://aifi.io/ より)

AVA SmoothShop

AVA SmoothShopはAVA Retail.aiが開発しているレジなし店舗です。買い物客の様々なデータから、小売業者は買い物客の行動・製品のパフォーマンスに関する豊富な情報を得ることができます。そうした情報によって、商品の配置の最適化、スタッフ配置の最適化、マーケティング費用の最適化などが可能になるとのことです。

regi_002_R(AVA Retail.ai http://www.avaretail.ai/avaretail/ より)

Standard Cognition

Standard CognitionはサンフランシスコにあるAIのスタートアップです。同社のレジなし店舗のシステムは、店の天井に取り付けたカメラだけで客が買い物の状況を見分けるというものです。陳列棚にセンサーを設置する必要はなく、カメラの台数も一般的なコンビの広さ(約165~200平方メートル)で27台から29台と、Amazon Goではカメラの数が数百台との情報もありますのできわめて少ないといえます。

同社は9月にサンフランシスコに試験店舗をオープンしています。また、2018年6月に東京オフィスを設立し、7月には一般用医薬品のPALTAC(大阪)と提携するなど、現在日本企業2社と提携しているようです。

(Standard Cognition https://standard.ai/ 参照)

ローソン・ウォークスルー決済

ローソンがCEATECジャパン2018で提案していた無人レジは、「ウォークスルー決済」です。店内の商品には電子タグ「RFID」が埋め込まれており、買い物の手順としては、まずスマホにアプリ(展示ブースでは「ローソンCEATEC」又は「楽天ペイ」)をインストールし、QRコードを入口でかざして入場し、買い物をします。商品を選んだら(展示ブースでは3点まで)アプリを起動してQRコードを表示し、出口に設置された読み取り機にスマホをかざします。そして商品の入った袋をゲートに通すと決済されます。スマホアプリに電子レシートが表示さ、購入履歴も確認できます。

さらにローソンでは、SHOWROOM株式会社との共同開発による知能を搭載した映像の「バーチャルクルー(みくる)」も公開していました。AIが利用客の購入履歴などから顧客に応じた商品を勧めたり、栄養バランスをチェックしたりするそうです。

(LAWSONニュースリリース2018年9月26日 https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1347071_2504.html 参照)

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