ムーンショット

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ムーンショット(Moonshot)とは

ムーンショットについてはイノベーションとの関係でいろいろな説明がなされます。

「実現困難であるが、実現することで大きな効果がもたらされ得る壮大な目標・挑戦」(諮問第17 号「統合イノベーション戦略について」に対する答申(案))http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui039/siryo1-4.pdf より)

「未来から逆算して立てられた、斬新な、困難だが実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な課題、挑戦」(moonshot:https://moon-shot.org/about より)

「イノベーションにおいてリスクは高いが企業としてやり遂げたい目標」(フィンテックベンチャー有識者会議 海外を中心としたデジタルイノベーションの潮流:https://www.fsa.go.jp/singi/fintech_venture/siryou/20161005/01.pdf より)

「実現したい未来の姿」(総務省「未来をつかむTECH戦略:http://www.soumu.go.jp/main_content/000548068.pdf より」

これまでの延長では想像もつかない野心的な構想(ムーンショット研究の推進について 総合科学技術・イノベーション会議 資料1-2 http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihui039/siryo1-2.pdf より)

シリコンバレー用語

ムーン・ショット(Moonshot)は、直訳すれば「月へのロケット打ち上げ」という意味になりますが、1961年5月25日、当時のアメリカの大統領ジョン・F・ケネディがアメリカ連邦議会特別両院合同会議で、「10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる」という声明を出したことに遡ることばです。そして現在は、シリコンバレー用語として広くビジネス界で使われるようになってきた言葉です。

2016年1月に当時のオバマ大統領が、一般教書演説でガン撲滅のために取り組む「がんムーンショット計画(Cancer Moonshot Initiative)」を立ち上げることを宣言しています。

2016年2月には、かつてアップルコンピュータの社長だった時、ジョブズ氏を追放したジョン・スカリー氏が『ムーンショット! ―Moonshot!』という本を出版しています。その中で、ワールド・ワイド・ウェブやiPhoneなどがムーンショットの代表と述べています。

このころ、まだ日本でムーンショットという言葉はあまり普及していなかったようです。日刊SPA!が2016年6月に発表した難解な「ビジネス横文字」アンケート調査を見ると、ムーンショットの認知度は12%と調査項目の中で最も低く、回答の中には「月と一緒に写真を取ること」「ハイパーヨーヨーの技」などといった回答もあったそうです。(https://nikkan-spa.jp/1084674/2 より)

総合イノベーション戦略

2018年6月14日に第39回総合科学技術・イノベーション会議が開催され、よく6月15日に「総合イノベーション戦略」が閣議決定されています。会議では、総理から「・・・今回の戦略には、野心的なターゲットを掲げ民間の叡智を結集する、いわばムーンショット型の研究開発支援に向けた取組も盛り込みました」との発言がありました。そして、総合イノベーション戦略には次のような内容が盛り込まれています。

第4章 知の社会実装 38

(1)創業

③ 今後の方向性及び具体的に講ずる主要施策

ⅱ)ムーンショットを生み出す環境整備

○ 未来の姿を起点とし、困難だが実現することで大きなインパクトがもたらされる挑戦的な構想等に、失敗を恐れずにチャレンジできるプラットフォームの構築に向け、官民が連携して取り組む施策について、2~3年を目途に検討する。

【内閣官房、科技、総、文、経】

・ニーズドリブンなテーマや挑戦的なテーマ設定を行い、表彰等のアワード型研究開発支援を検討

・技術・イノベーションの進展に合わせた規制・法制度の見直し(規制のサンドボックス制度の活用、横断的・オープン・柔軟な規制の見直し、国家戦略特区の活用)

(「総合イノベーション戦略」平成30年6月15日 閣議決定 http://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/tougo_honbun.pdf より)

優れたムーンショットの要素

2013年5月14日の「Harvaed Business Review」に「What a Good Moonshot Is Really For」という記事があります。その中で、優れたムーンショットには、「it inspires」「it is credible」「it is imaginative」の3つの要素があると述べてあります。

一つは人を魅了し精神を高めるもの、二つ目は技術トレンドを調査し、目標達成の可能性があることが確認された信憑性、三つ目は、今起こっていることの延長ではない斬新で想像力にあふれたものであることとしています。そして、グーグルの自動運転車などはムーンショットの特徴に当てはまるそうです。

(Harvaed Business Review:https://hbr.org/2013/05/what-a-good-moonshot-is-really-2 参照)

 

 

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