スマートSME

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スマートSME

ここでのSMEは、Small and Medium-sized Enterpriseの略で、中小企業のことを指しています。ですので、スマートSMEは賢い中小企業となりますが、中小企業庁が、2017年3月29日に、中小企業・小規模事業者においてIT を活用しつつ、経営力向上を果たすためのビジョンを示すことを目的とし「スマートSME(中小企業)研究会」を立ち上げ、その中で、時代の変化を捉えつつ、IT を賢く使って収益を伸ばす企業を「スマートSME(中小企業)」と呼んでいます。

IT投資

我が国の中小企業は大企業よりも生産性が下回り、年々のその差が拡大しているといわれていますが、そんな中でも、大企業よりも労働生産を挙げている中小企業も存在しています。そうした企業の特徴として、IT投資に積極的であるということがあります。また、そうしたIT投資に積極的な企業とそうでない企業では、売上高、経常利益にあきらかな違いがあり、IT投資に積極的な企業はどちらも高い水準であると先の研究会の「中間論点整理」の中で述べています。

smartsme_003_R(中小企業庁委託 平成27年度中小企業の成長と投資行動に関する調査報告書 平成28年3月 株式会社帝国データバンク http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2016fy/000523.pdf より)

では、どれくらいの中小企業・小規模事業者がITツールを利活用しているかというと、オフィスシステムや電子メールを使っている企業は6割弱、調達、販売、受発注管理などでの利活用となると全体の10%~20%に留まっているとのことです。後者は収益に直結するものであり、そうした分野へのIT投資があまり進んでいないことが前述の労働生産性や収益が伸びないということにつながっているようです。

新技術( IoT 、 ビッグデータ、AI 、ロボット等)の 活用状況

smartsme_002_R(平成 28年度 中小企業・小規模事業者の成長に向けた事業戦略等に関する調査に係る委託事業 事業報告書 平成 29年3月 株式会社 野村総合研究所 http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000224.pdf より)

また、IT 投資を行わない理由としては、「人材の問題」「費用対効果が分からないこと」「導入コストの問題」などが挙げられています。

新技術を活用する上での課題

smartsme_001_R(第四次産業革命と中小企業について 平成29年5月17日 中小企業庁 http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/smartsme/2017/170517smartsme05.pdf より)

IoT・AI等を活用して付加価値向上に取り組む事例

スマートSME(中小企業)研究会の「中間論点整理」をはじめ、中小企業庁から出されている資料には、IoT・AI等を活用して付加価値向上に成果をあげている事例が紹介されています。

〇 金型製造におけるAI による見積もり作成

工場長が持つ見積のノウハウをモデル化し、AI を活用して情報検索システム、見積もり作成システムを整備することで、若手社員でも業務が可能になった事例。

〇 IoT 技術による製造技術の形式知化

熟練した職人の勘を、金型内部に埋め込まれたセンサーとIoT 技術で見える化を図り、精度の高い金型製造技術を維持するための形式知化を実現した事例。

〇 AI を活用したパン画像識別システム開発

バーコード等が取り付けられない無包装のパンを、AI を活用して画像識別することで短時間で精算処理を行うレジを開発し、約200ヵ所以上で販売に成功した事例

〇 ディープラーニングを活用したきゅうりの選別システム開発

収穫時に手作業で行われているキュウリの9つの区分による選別を、ディープラーニングを使った画像処理によって行うシステムを開発した事例。

(スマートSME(中小企業)研究会 中間論点整理 平成29年6月より要約)

 

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